
朝、早く起きだして
路地裏にあるバスケットコートへ
もうみんな集まってる
めいめいがチームに分かれて
試合開始だ
ドリブルの音
ボールがシュートされて
ネットを通り抜ける音
ダッシュ、ストップをくりかえす
息が上がる
中にはダンクをする
ひょうきん者もいて成功しても
失敗してもヤンヤの喝采
やがて試合も終わって
仕事に出かける準備をする
「今日も頑張ろうぜ」と
手を振って散って行く
あの頃
これがアメリカだと思っていた
憧れのアメリカだと思っていた
でも今はそう思わない
コンヴァースのバスケットシューズを
履かなくなったように
どこか他の国の出来事だったようだと
憧れが消え 心がパスを求めない。