みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

懐かしい匂い

2008年02月07日 | 雑記
昨日の香りの話ついでに、匂いの話。
午前の仕事中、何気に口元にもってきた指先から、ふと、よい匂いがしてくる。
ん~、何の匂いだ?

あっ、そうだ!これは、たいやきの焦げ目の匂いではないか!

最近、時間のない朝は、冷凍のたいやきをチンして火に炙って焦げ目をつけて頬張るのが、ちょっとしたマイブーム(←死語?)。手で掴んで頬張るから、たいやきの焦げの匂いが手に移るんですね。(焦げ目をつけるのとつけないとでは、美味しさに雲泥の差があるなと思うのだけど・・・)
コーヒーの焙煎の香のような、うっとりグラグラっとくる香りではないけど、コゲたいやき君もなかなかのものだな、と思う。不思議と、仕事に打ち込む気分になってくるからな・・・。

思えば、小さい頃、ゴミ焼きは、手伝い嫌いだった自分にとって、唯一の例外の進んで買って出る手伝いだった。その当時はダイオキシンのような、おっかないことは誰の眼中にもなくて、家の脇の畑で、恐らくダイオキシンを大発生させながら、ゴミ焼きにいそしんでいたのだった。知らぬが仏とは、まさにこのことだと思う。少しずつ、ゴミや枯れ草をくべながら、炎が揺れるのを、飽かずに眺めるのが好きだったな。見つめすぎてよく目が痛くなったけ・・・。今の子供には申し訳ないけど、火遊びしまくりである。コゲの匂いが好きなのも、そんな体験があるからかもしれない?

人類が、その他大勢の動物たちと袂を分かって進歩を遂げたのは、火とつきあうようになったおかげだろうか。原始の先祖たちは、火を守り神にして、炭や焦げの匂いと共に長い間、進化を遂げてきた。だからコゲの香りは、やっぱり本能に作用する、安心感をもたらすのかもしれないと思う。

(追伸)
・今、巷を騒がせている冷凍食品の農薬騒ぎのあおりで、冷凍たいやき君が、特売されないか、楽しみなのでした。(不謹慎ですね・・・)
・あと、やっぱり子供には、心ゆくまで火遊びを堪能させてやりたいと思う。
・香水のようなゴージャスな香りは女性陣にお任せするとして、男は黙って、コゲたいやきだな。ふふふ。
(おわり)
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ハーモナイズ効果

2008年02月07日 | 芸事全般
ハーモナイズと言っても、音楽の話ではなくて、香水の話。
少し前、日経夕刊で出てて、なるほどと思った。

ハーモナイズ効果(Harmonious Effect)
一箇所、パズルのようにピースが欠けたみたいに穴があいている香料をつくって、その穴のなかに、消したいにおいの成分がはいると、よい香りとして完成する

いろんな香りが混ざることで、深い余韻を残す官能的な香水が生まれるが、その中の1つの香りは、えてして臭かったりする。
嫌な臭いの代表格、加齢臭も、加齢臭が加わることで、よい香りとして完成する未完成香水を作ってしまえば、さようならですね。こういう逆転の発想、素晴らしい。

で、これからが本題。同じことが、音楽の和音にもあてはまると思った。和声進行の難しい曲を譜読みしていると、和音一つ一つは、なんじゃらほい?と思える変な響きだったりするのだけど、やがて曲が弾けるようになって、音楽が流れるようになってくると、その不可解な響きが、実は絶妙の響きだったことが、分かってくるんですね。嫌な響きも、全体の中では大切なピースで、大切な役目をもってるわけだ。

そして、さらに発展編。こう言うことは、もっと大きな、例えば人間関係や経済活動、社会などにも、あてはまるのだろうな、と。ぱっと見、嫌な人や、まるで役に立たなそうな何かが、大切な役目を帯びていたり・・・。無用の用などと言うこともあるし・・・。なんだか優等生的な結論になってしまいましたが・・・。ちょっと発展しすぎかな?とにかく、森羅万象を繋ぐ法則を見るのは、愉快だな。

(一番愉快なのは、もう加齢臭も怖くないぜよ!かな?人類の叡智は素晴らしい)
コメント (2)
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