みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

初メシアン

2010年03月20日 | ピアノ
パルティータ、メシアン、ハンマークラヴィーア・・・。
なんとなく、曲目が気になって、聴きに行ってみる。
李 鮮花(りそな)リサイタル。

あどけなさも残る若いピアニストさんだった。
可愛らしい容姿からは想像もつかない、豪快なフォルテシモ、怒濤なフーガ。上手いなあ・・・。
表現、悪いけど、一瞬、演奏マシーンを思い浮かべてしまう。

一番印象に残ったのは、メシアン。
「父のまなざし」。静かに刻まれてゆく繊細なピアニシモ。不思議な色彩が神秘的に移ろってゆく・・・。いい曲!
「喜びの聖霊のまなざし」は、なっ、なんなんだ、これは!
神の喜びは、熱狂的すぎて、人間の理解を超えている?音の饗宴?圧巻・・・。
この独特の不興和音、好きな人は、むっちゃ、好きなんだろうな・・・。

ハンマークラヴィーアソナタの3楽章は、少し、うとうとしてしまい・・・、4楽章は、ちょっと冷やっとする。
アンコールの曲、平均律1番プレリュードに朝鮮の民謡のメロディーかな?が重ね合わされた曲も印象的。

素晴らしい演奏を、ありがとうございました!
ん~、でも、ちょっと疲れたかな・・・。

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李 鮮花ピアノリサイタル
・バッハ「パルティータ4番 BWV828」
・リスト「オーベルマンの谷」
・メシアン「みどり児イエスに注ぐ20のまなざしより
  1.父のまなざし  10.喜びの聖霊のまなざし」
・ベートーヴェン「ピアノソナタ29番 ハンマークラヴィーア」

@電気文化会館ザ・コンサートホール

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(追記)
お風呂で、「喜びの聖霊のまなざし」の印象について、ぼおっと考えていたら、発見!
「太陽の中の核融合反応の様子を表したような音楽」が相応しい。
これにて、一件落着。
コメント (2)
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