みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

上達曲線

2010年03月21日 | ピアノ的雑感
「シンメトリーの地図帳」、面白い本だなあ!(まだ途中だけど・・・。)
以前読んだ「素数の音楽」のマーカス・デュ・ソートイの新作です。

今回は、天才数学者達の巨大結晶「モンスター」への挑戦。
知的好奇心、とてもくすぐられる。訳者も同じ方なので、文体もいい。
なかなかに胸弾む読書体験です。
なるほど!そう言えば・・・!という気づきも、いろいろ。
で、1つメモります。

フィボナッチ級数
1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144・・・
1つ前と2つ前の数を足して得られる数列。
単純だけれども、この級数は、"自然界でさまざまなものが大きくなる時の基礎となる"数列なのだそうだ。

この比率は、例えば、オーム貝の成長にも現れる。


恐らく、ピアノ演奏の技量も、この形のように、伸びていくものではないかな?

以前、技量の伸びは指数関数的に訪れるという内容のことを読んだことがあるけど、それとも一致する。
初級の頃は、頑張っても、1、2、3と、上達の様子は芳しくない。何百倍、何千倍のレベルの上級者はまるで神様のような存在。
でも、上達のテンポは上がってくるので、差があることに落胆する必要はない!そんな内容でしたね。

根気よく続ければ、いつか、フィボナッチ級数的に、きっと大きく伸びる時がやってくる!(と、自然を信じよう)

そう言えば、1曲が弾けるようになる過程もこのオーム貝の曲線に近いものがあると思う。
はじめは、音符を読むのに必死で、止まってばかり。まるで曲にならない。
でも、長い月日、根気よく続けていると、ある時、ぐ~んと弾けるようになってくる。譜読み開始当初の弾けなさぶりからは、信じられないレベルに!

自然の法則は、姿形を変え、いろんなところに相似の形で現れる!

参考URL
オーム貝はなぜ美しいのか

シンメトリーの地図帳 (新潮クレスト・ブックス)
マーカス・デュ・ソートイ
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素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
マーカス・デュ・ソートイ
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コメント (2)
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