みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

田部京子さん、カルミナ・カルテットに揺さぶられて・・・。

2013年06月09日 | ライブ&コンサート
この日は田部京子とカルミナ四重奏団のコンサートへ。
とにかく素晴らしかった!

田部さんのしっとりした瑞々しい情感あふれる演奏は、やっぱり好き。
ソロが3曲しかなかったのは、ちょっと残念。
(メンデルスゾーン/ベニスのゴンドラ、シューマン/トロイメライ、グリーグ/トロルドハウゲンの婚礼)

一番印象に残ったのは、カルミナ・クインテットの「アメリカ」
のっけから、美しい弦の音色に引き込まれる。
朝もやが陽の光に煌めきながら、さぁっと晴れ渡り、しなやかな4本のツタが、金色の産毛のツタが絡み合って、もつれるような・・・。鳥肌が立つように素晴らしい。
郷愁溢れる2楽章、ジェットコースターみたいな4楽章・・・。
持てる力を余すところ無く、大気を切り裂いて、ギリギリのギリギリまで妥協なく弾き切って、突っ走る。それでいて、香り高く・・・。

「ます」の聴きどころの、あの4楽章。水面に、ますたちが、楽しげに戯れていた。
それぞれのパートがやりたいことを存分にやって、生き生きとして、素晴らしい。

アンコールのブラームスの五重奏曲3楽章も、ただならぬ気配で鬼気迫る。
すっかりリズムの虜になってしまった。
恐るべしブラームス・・・。
もっと聴きたかったなあ。

終演後、憧れの田部さんにサインを頂く。
恐れ多くも、握手にも快く応じて頂けた。
ピアノの演奏そのままに、しっとりと、やわらかい手をされてた。

なんだか本物のカルテットを聴くのが、すごく楽しく、面白くなってきたと思う。
これも、きっとバイオリン練習の賜物かな???
山を登ると、いろんな景色が見えてくるのと同じように、音楽の景色も変わってくるんだなあ。

@サラマンカホール@岐阜



カルミナ四重奏団 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲『アメリカ』第4楽章


ドヴォルザーク : 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」
クリエーター情報なし
コロムビアミュージックエンタテインメント


(写真:鳩吹山2013/6/8)

コメント
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