みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

谷川俊太郎さんレクチャー

2015年12月13日 | 
四日市の絵本屋さんで行われた、谷川俊太郎さんのレクチャーを聴いてきました。
面白く、楽しく、ちょっと目頭が熱くなったりで、贅沢な時間だった。
谷川俊太郎さんは、今回、初めてお見かけしたのだけれども、84歳という歳を感じさせない、魅力的な方ですね。

レクチャーは、進行役の店主・増田氏との対談形式で進み、
谷川さんの詩への思いや裏話、いろんな方々の思い出話もあって、濃かった。
(河合隼雄氏、よく、メリーゴーランドにみえて、昼寝して、フルートを吹かれてたらしい)
(谷川俊太郎さんが、バルトークの「子供のために」を弾いていたら、武満徹さんから「あなたの演奏は讃美歌みたいだ」と言われた、とか・・・。そのくらいスローテンポ! 「とおるがとおる」の題名は武満徹さんの名前を拝借されたとか・・・。)

最近、谷川さんは、すらすら詩が書けるとのことで、新作の未発表の詩も幾つか朗読頂いた。
意外と、淡々として早口な語り口なんですね。古典派の音楽みたい。
何気なく始まりつつ、劇的な転調、ズシンとくる感じがあって、思わず、目頭が熱くなる。
(何気ない日常から、急に真実が立ち現れる。)

あの転調は、どうやってやってくるのだろう?
何物にも囚われない、柔らかくて自由な心からやってくるのか?

途中からは、息子さんの谷川賢作さんのピアノや歌、広瀬弦さん(佐野洋子さんのご子息)、編集者の刈谷氏らも加わり、賑やかな座談会だった。
女性客が多い会場なのに、大きな声では言えない勇気ある質問も飛び出して、店主の増田氏は、さすがだ。
(と言うか、ちょっと冷や冷や・・・。)

熱気あふれる会場で、2時間半ノンストップ。ちょっと疲れてしまった。(笑)
この先、読みたい思う本が、たくさんできてしまい、困ったなあ・・・。

「偉い人になるよりも、いい人になりたい」
「いいんじゃないで、いいんじゃないの」




一応、サインも。

@メリーゴーランド@四日市

二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)
クリエーター情報なし
集英社

実は、最近読んで、とても衝撃を受けた一冊。
是非、話を聞きにいかねば!と思ったのだった。
コメント (2)
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