みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

●レッスン スケルツォ2番の6回目

2005年12月17日 | ピアノレッスン
今日はレッスン。このところ仕事が忙しいので(だいたい3時間残業)、平日はあまり練習できない。多分30分ぐらいだろうか。
少ない自由時間をチェルニー・ハノンの日、スケルツォの日、ブログで、ローテンション。
我ながら、少ない練習時間で、よくやってる。逆に、今の忙しい状態で練習ができるなら、多分、どんなハードな状況でも練習できるので、そういう点では自信に繋がる?

・ハノン56番 分散オクターブ音階(24調)練習
×。前回のレッスンで、「これ、やってきてね」の先生の指令が下ったとき、「はい、そうですか」と中身を見ずに気軽に受けたのだけど、家に帰って、ハノンを開いて絶句。ドドレレミミファファ・・・とオクターブで音階の山を24調全部なのだ。
24調の音階はまだ覚えきれてないので、黒鍵が増えてくると、ミスが連発するし、疲れるし・・・。ミスが多い割には、褒められた。でも、もっとレガートで弾くこと!親指小指の間で重心移動をすること!の注意で、もう1回。

・チェルニー40-25(ユニゾンの音階練習)
×。変ホ長調の音階は、ハノンで鍛えてあったせいか、1回目のわりにはよく弾けた。苦手な音型で手首を使ってしまい、かえって音にムラができてしまうとの指摘。なるほどなぁと思う。手首をあまり動かさず、ズバーッと弾けるように練習。

・ショパン「スケルツォ2番」
今日も結局、中間部の終わりまで。時間切れで最後まで弾けなかった。相変わらず、第1主題の、ジャン・ジャーン・ジャン・ジャジャッジャンは音はずしてばかりだし、第2主題の左手は音がうるさい、右手の旋律は浮かび上がってこないとの指摘。進歩していない。

困ったことは、中間部のテンポ感が、先生と自分とでは、かなり隔たりがあるということ。先生、技術的にも、音楽的にも、そんなに速く弾けないです・・・。

今日は、見てもらえなかったけど、コーダと、第2主題からコーダへ繋がるところも、目途がついてきた。ただ、中間部のラストが大苦戦。

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ウナ・コルダ~聖セシリア~ドルチ

2005年12月15日 | 芸事全般
unaさんという方が遊びに来てくれたので、unaについて調べた。

ピアノでunaと言えば、そう、「ウナ・コルダ」。ピアノに3本ついているペダルの一番左のペダル。恥ずかしながら、今まで「ウナ・コルダ」と呼ばれる理由を知らなかったのだ。

音楽用語辞典によれば
una corda【伊ウナ・コルダ】一弦で。[略 u.c.]ピアノ演奏で、シフティング・ペダル(左のペダル)を踏んで。アップライト・ピアノはソフト・ペダル。・・・・。

イタリア語で1はuno(ウノ)ですね。(余談、昔、カードゲームであったなぁ・・・)。ちなみに2弦は due corda(ドゥエ・コルダ)なんだそうです。左のペダル、自分は「ソフト・ペダル」と呼んでましたが、「ソフト・ペダル」は正確にはアップライト・ピアノ限定の言葉のようです。

あと、unaさんのブログを読んでいて勉強になったのは、聖セシリアというキリスト教の聖人が音楽の守護聖人だということ。西洋の絵画でオルガンとペアで描かれる女性は、聖セシリアになります。ちょっと検索してみたらドルチ(Carlo Dolci)という画家の聖セシリアが出てきました。ドルチの画風は好きです。
ドルチェに通じるものがありませんか?

絵は「オルガンの前に座る聖セシリア(St Cecilia at the Organ)」
カルロ・ドルチ(Carlo Dolci)(1616-1686)
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プレイエルとルノワール

2005年12月13日 | 芸事全般
昨日(といっても日付が回ったので一昨日か・・・)の河合優子さんのピアノの時、もう一つ、嬉しい再会というか、発見があったのです。

それは、ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」
ルノワールの中で、恐らく、そらみみが一番好きな絵。
その昔、部屋に飾ったこともあるぐらい好きな絵。
会場のホールには、音楽に関係する絵がいろいろ飾られていて(もちろん複製絵画だけど)、久しぶりに御対面でした。

で、その先が重要で、この絵に描かれているピアノは、プレイエルなんだそうです。

お~お!

自分の好きな「はちみつ色」プレイエルと、ルノワールの絵が繋がったのでした。確かに、プレイエルの音色はこの絵に通じるものがあります。

なかなかにハッピーなのでした。
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河合優子さんのピアノ

2005年12月11日 | ピアノ
日本の若手を代表するショパンのスペシャリスト、河合優子さんのピアノを聴くにゆく。
河合優子さんは、ポーランド在住、ヤン・エキエル教授の門下とのこと。ヤン・エキエル教授はショパン・コンクールの審査委員長を勤められたこともある偉い先生なんですね。(今年のショパン・コンクールもこのエキエル版(ナショナル・エディション)が推奨なんですね)

<サロン>
会場のアートスペースホリエのホールは、数十人ぐらいしか入れない小さなスペース。少し早めに行って、2列目の左側を確保できたので、間近で演奏を楽しむ。距離にして数メートルだろうか。細かな指の動きまで鮮明に見えるし、何より、コンサートホールでは聴き取れない微細なピアニシモまで、しっかり聴こえる。

先月の中村紘子さんの時、S席でも、正直細部が潰れて聴き取れないのと比べて、好対照だった。ショパンの音楽は、もともと大音量が要求される大ホールで聴くものではなくて、小じんまりとしたサロンで楽しむものなのなんだと改めて思う。ソリストも、大きなホールの後ろまで届くピアニシモと、小さなサロンで弾くピアニシモは、弾き分けるのだから。

<河合さんのピアノ>
河合優子さんのピアノは、今日、はじめてだったのだけど、しっとり、しなやかで、とても優美に感じる。今日は、演奏よりも、話の方が長く、おっとりとした独特の語り口が印象的だったのだけど、人間性が演奏に投影されているようで、興味深い。

ところどころ曲のエッセンスの演奏を交えながら気が向くままに話されるスタイルだったのだが、どの曲も自分の感覚にしっくりと当てはまる。(本当はエッセンスだけではなく全部弾いて欲しいなぁと思っていた)特に印象に残ったのはバラード4番で、ポーランドのぶ厚い雲から、雪の大きな結晶がきらめいて舞い落ちてくる、雲の切れ目からは、古の荘厳な宮殿が現れて・・・。そんな光景が目に浮かぶ。

<プレイエル>
今日の演奏で使われたピアノは、プレイエル社のものだった。自分はプレイエルの音色が好き。独特の明るい響き、倍音が豊かなのだろうか?青柳いづみこさんのページで見つけた表現なのだけど、ほんとうに「はちみつ色」の音色なんですね。そのプレイエルで奏でられる繊細な河合さんの演奏、とても好きになった。

会の終了後、このプレイエルのピアノを少し弾いたのだけど、(畏れ多くも、こんな偉いピアニストのすぐ横で!)自分で弾いたら、ぜんぜん駄目な音色で、今日の音色の美しさは、河合さんの技術によるものと判明!

演奏後、このところ定番のサインと握手を頂き(柔らかい手を予想をしていたのに、意外と乾いた感じでした)、いい気分で帰宅。好きなものがまた一つ増えた。河合さんは、たいへん気さくな方なので、話の内容を、いろいろ考えておけばよかったと、やや反省。
河合さんは著名な音楽雑誌で執筆されているけれど、このあたりでも記事は読めますね。

この後、大阪、鈴鹿を回られるようなので、お時間がある方は是非。
(長文、失礼しました。)
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戦場のメリークリスマス

2005年12月10日 | ピアノ
一気に冬がやって来て、寒い日に震えているのですが、坂本龍一「MERRY CHRISTMAS MR.LAWRENCE」(2006.1.7公開終了)の録音です。(先週のピアノ会の直前に録ったもの)
楽譜には、いろいろなバージョンがあるようですが、自分の使っている楽譜はリットー・ミュージックから出ているMedia Bahn Liveのもの。初版が1986年なので、かれこれ20年になるんですね。
この曲は、100年後にはきっと、ピアノピースにも入って、名曲の仲間入りをするんじゃないかな?
高校生の時に出会った坂本龍一は自分のピアノの異国趣味の原点だとういことに、最近、気付きました。/05の新しいアルバムも気になりますね。

話は変わって、まだまだ修行が足りず、長い練習期間が必要な自分のピアノの場合、冬になったばかりなのに、もう冬は終わりで、春向けの曲を何か仕込みたいなぁと思っているのでした。

ピアノと季節の法則1
ピアノの腕前と季節先取り感は反比例する・・・。

このところ、仕事が忙しく、出てくる問題を、もぐらたたきをするように、やっつけているのですが、なんだか先が見えず、このままでは本当に「戦場のメリークリスマス」になりそう・・・。
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ピアノ、品定め中

2005年12月07日 | ピアノ
実は新しいピアノを物色しているのです。
いよいよ、グランドピアノ!


ではないです。残念ながら、デジピなのです・・・。
今使っているデジピ、カワイのPW1200は、慶事があって妹に譲ることになったので。
グランドに憧れはあっても、今住んでる所には物理的に無理・・・。

楽器屋に足を運び、いくつか弾いてみた感じでは、慣れもあるんだろうか?やはりカワイの木製鍵盤モデルが好印象。
ヤマハのクラビノーバも、上位機種は木製鍵盤が採用されているけど、なんとなく、タッチがたよりなく感じる。30万円台後半の値段は、ちょっと割りが合わなさそう。他、ローランド、コルグ、カシオのデジピも触ってみたけれど、どれもしっくりこない。

第一候補は、カワイのPW7かな。普段はヘッドフォンだから、上位機種のPW9は必要ない。
同時発音数も増えているので、今練習中に時々おきる不自然に音が消える現象が改善されるといいな。

あと、価格の割りに好印象だったのは、ヤマハの「P140」。値が張るクラビノーバよりも、タッチが良く感じたのは、たまたまそういう展示品だったから?もしも遠くに長期出張するのなら、持ち運びできるP140が良さそうだ。

今、忙しい中で、それなりにピアノが進んでいるのは、なによりデジピのおかげで、まだ、当分、お世話になりそう。

ビックカメラで10%ポイントで約24万円也の見込み。
カワイの木製鍵盤デジピは、価格の割りにタッチが良く、お薦めできますね。
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カッチーニの謎♪

2005年12月06日 | 芸事全般
物事には、伏線というものがあると思う。
この絵はサッソフェラート(Sassoferrato)という人の「The Virgin in Prayer」(訳すと、「聖母の祈り」という意味でいいかな?)
自分にとっては、カッチーニの「アベ・マリア」と、この絵は深くリンクしてるんです。その昔、ヨーロッパを貧乏旅行で回った時、ロンドンのナショナルギャラリーでこの絵に出会ったのでした。この絵との出会いがなかったら、カッチーニの「アベマリア」♪(byそらみみ)、は、今ほど気に入っていなかったようにも思う。

サッソフェラートは有名な画家ではないようだけど、カッチーニの「アベ・マリア」の静かで荘重な調べを、そのまま絵にしたら、こんなイメージかな?と思う。

それで、少し調べてみた。(やっぱりネットは便利だ)
これを描いたサッソフェラート(Sassoferrato)は1609年生まれ1685年没(手元の絵葉書によれば)。
一方、カッチーニは1550頃の生まれで、1618年フィレンツェで没なのだそうだ。
サッソフェラートの生い立ちはよく分からないのだけど、フィレンツェのあるトスカナ州の東隣、マルケ州サッソフェラートという街があるので、多分この辺りの人なんだろうと思う。

年代も住んでいたところも、想像以上に近い!

過去のことは分からないのだけど、若き日のサッソフェラートが、カッチーニのアベマリアに感銘を受けて、この絵を描いたという話は十分ありえるように思う。そうだ!イタリア物を書かせたら、この方の右に出る者はいないんじゃないだろうか?塩野七生さん、これをネタに面白い小説を書いて下さい!
(この絵のモデルは、サッソフェラートの恋人で、実はカッチーニの愛娘とか?やっぱり悲恋で終わるのだろうか?)

あと、ロンドン・ナショナルギャラリーの「The Virgin in Prayer」
遅いけど、Zoomで細かいところまで、見られるのは驚き!

曲の方は、右手の小指で旋律を浮き立たせて弾きながら、123の指で静かに伴奏音を入れるのが、思った以上に難しいです。まだ精進が足りません。イメージだけでは駄目で、技術もちゃんと伴わないと・・・。

どなたか、この絵の他に、カッチーニのアベ・マリアにぴったりの絵があれば、ご一報を!
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メリークリスマス仕様のピアノにて

2005年12月04日 | ピアノ
今日は、ピアノの会に参加させて頂いて、2曲弾く。
坂本龍一「Merry Christmas Mr.Lawrence」とカッチーニの「アベ・マリア」
主催者の先生の気配り、心遣いが行き届いていて、楽しい会だった。
ピアノは、ヤマハのメリークリスマス仕様のピアノで、象牙の、たいへん軽いタッチのピアノだった。

今日は、譜面を見ながらの演奏だったのだけど、途中、風?(鼻息?)で楽譜が飛ばされて落ちてしまい、曲が止まってしまったのは残念。
ん~。ちゃんと台紙に貼らないと駄目ですね・・・。

わりと好評だったのは、カッチーニの「アベ・マリア」だった。

ネットを徘徊してたときに、たまたま、ここのLibrary04で見つけたものなのだけど、たいへんシンプルで、その分、原曲のおごそかな雰囲気がより感じられて、気に入っているのです。カッチーニの「アベ・マリア」は他に加羽沢美濃さんの編曲もあるのだけど、音が複雑で、自分にはちょっと難しい・・・。

カッチーニ「アベ・マリア」に限らず、このPiano1001のサイトは、楽譜も豊富で、模範演奏もとてもきれいで、ピアノ好きには嬉しいサイトです。

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市庁舎前のキス

2005年12月03日 | 絵・写真・美術館
「美の巨人たち」を見ていたら、キスシーンの特集だった。
そこで紹介されていたのが、ロベール・ドアノーの「市庁舎前のキス」。
昔、どこかで目にして、印象に残っていたのだけど、やはり有名な写真だったのだ。
不思議と惹き付けられて、見飽きない。中心の男女が不思議と浮かび上がって見えてくる。文句なくいい写真。美しいシーンだ。
番組で出て来た「ニューシネマパラダイス」のラスト、キスシーンが連続するところも、好きなのだ。

ロベール・ドアノーの写真、他にもいろいろ。
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●レッスン スケルツォ2番はお休み

2005年12月03日 | ピアノレッスン
先週から仕事が忙しくなってしまったこと。先週末は奈良を徘徊していたこと。
数日前、左手人差し指の爪に内出血を作ってしまって、ピアノを弾くとちょっと痛むこと。で練習状況はあまり良くない中でレッスン。

・ハノン49番 1-4,2-5を広げる練習
○。今一だったけど・・・。このハノンの練習は、とくにリズム変奏でやると、たいへんいい練習になるそうです。次、56番。

・チェルニー40-24(音階および分散和音の練習)
○。かなりつまずいたけど、温情合格?今回は、日頃ゆっくり確実に弾くことを心掛けていたのが、よかったかな?
チェルニーの場合、先生はいつもとにかく速く弾くことを要求するので、そのために、日頃の練習で、速く、速く弾いていると、結果として、逆に崩れてしまって、駄目になってしまったり・・・。悩ましい。

・ショパン「スケルツォ2番」
今回は、明日、弾こうと思っている曲(季節柄、クリスマス系の曲)を見てもらって、スケルツォ2番はお休み。明日、ちゃんと、弾けますように。
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