tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

「鼻穴かすかに発し・・」とは。

2012年05月20日 | 坐禅会
月例早朝の「坐禅会」に参加。
この時期、当地の日の出は4時45分、
5時起き禅堂への入場6時前は、
もうさわやかさ以外の何ものでもない。
むしろ楽しいひと時。

いつも始まる座中の老師の話は格別、
坐禅の3要素は、正しい姿勢・正しい呼吸・心の安定。
中でも呼吸を整えるのが第一、
鼻穴かすかに発し・・」である、すなわち舌を上あごにつけ、
口は一文字に閉じる、当然呼吸は鼻からのみ。
そして、鼻穴かすかに発し、鼻からのみの呼吸を静かに出し入れ。
之が以外に難しい。

すばやく吸い込み下腹までいれる気持ち、
そしてゆっくり長く静かに出すのです。
何時もしている呼吸が、こんなに難しいとは。

この後、
このお軸、「龍得水時添意気」とある、2つ目の文字の崩しようは難解。
江戸時代の永平寺高僧の書。
僧の書は2つ目の文字を極端に崩すのが、はやりとか。
坐禅をする心意気を、この書に絡めての解説。
「龍が、水を飲むときは、しっかり意気を持って行っている」
と直約すると、こうなるのですが、
なかなかの薀蓄。




老師の坐蒲(ざぶと読む・座布団のこと)と始まり終わり合図の鐘。


早朝の坐禅堂(義宣寺)付近。





坐後のゴマ塩粥と一菜はいつも嬉しい振る舞い。
コメント
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