tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

7月「早朝坐禅会」は快適。

2020年07月19日 | 坐禅会

 

午前6時前、禅堂に上がると老師はすでに早くからお座りのご様子。

時同じくして、坊守様の撞かれる6時の梵鐘・・・・「ゴ~ン」。

いつもの般若心経の声まで届きませんが、

静寂の中一瞬の緊張が走る。

三密を避けた席、右にも1列ある。

 

すぐ老師のお話が始まった、

梵鐘の響く音色に合わせ深い深呼吸をしなさい、

今、着座した人は足の親指、指間、ふくらはぎなどしっかりもみほぐすこと、

それが済んだら、足を組みなさい。

足は半跏まだは両足を組む半跏麩座のいずれでもよい、

ここで「欠気一息」大きく深い深呼吸をしてみる。

右手のひらの上に左の手のひらを乗せ、

右手を組んだ足の上に置く。

落ち着くまで各自、準備体操が大切。

 

「両の拇指、面い相さそう」、親指がかるく接するそこに丸い円ができる。

ここで小鐘3つ、正式の坐禅のスタートです。

 

大きな呼吸で息を吐きだすとき、前意識を両手のひらの丸い中に入れ、

その姿・形が崩れないよう意識、静かに深い呼吸を繰り返す。

兀兀として坐定して、この不思量底を思量せん

全神経を集中しなさいとのこと、

やることは、深い呼吸、意識は両手の中にあり、

手の形が崩れていないかを思う。

 

この時、もうすでに○○○○さんという個人ではなくなっている、

私という生き物を生かし続けてくれているあるもの」を

その中に溶け込ませる、私でない私がそこにいる。

その姿は私という命を生かし続ける同一同化、一つになっている姿です。

こうしたことの繰り返しは、「ある種の世界を感ずるようになってくる」、

その形は一人一人が別々のもの

夜空の星のごとく輝く個々人、そんな集まりが、全体で宇宙を創る世界。

そこまで入っていきなさい。

(本日の老師の意図はこの辺でしょうか)

 

長い沈黙の後小鐘1つで終了。

突然「願わくば、この功徳を持って普く一切に及ぼし、

 我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」

と、回向唱えられた。

この後、禅堂退出の作法など。

茶菓を頂いての座後の茶話会は、

格別の朝となりました。

 

 

 

コメント (5)
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