元禄区の「地元の歴史認識のための研修会」は
大切な仕事の一つと思っています。
老人会「元禄老友会」の企画。
区内の寺院、浄土真宗大谷派「正等寺本堂」をお借りしての
集まりでした、
昨年、屋根から本堂全域の大改修が済み、
その内陣の立派さは目を引きます。
私は、この場所を知っているだけに、地元の人にも見せてあげたい希望、
ご住職に折衝の上、実現できたものです。
地元に存在する寺院、外観は知っていても、
本堂に上がりこむ事は、ほとんどあり得ません、
やはり敷居の高いものです。
1.「幕末期、勝山町の檀那寺と檀家」(講師は勝山市歴史編纂室 山田雄造氏)
2.「改修された正等寺のお宝探訪」 (講師は同寺院住職 梅田 徹氏)
矢張り、この本堂に上がってみたい願望者が多いようで、
23名もの参加者となりました。
内容は、
1.番目の講演から、
檀家制度は、一家一寺制度・宗門改めの制度化など、幕府行政の一貫となり、警察権 迄与えられた、士農工商の身分の上が僧籍。
2.番目の講演から、
今の寺院は、幕藩時代の檀家制度の弊害が現れ、いろいろな意味で寺院にとっては大変な時代に来ている。また、浄土真宗本願寺派を「表」、大谷派は「裏」とも呼ばれ、その成り立ち時の騒動など。
合わせて、お宝は、明治9年全山火災にあい「鑑定団tv」の様なものはない。
と申されながら、その建築様式、阿弥陀仏と合わせ、
1年1度の報恩講しか開示しない、開祖「親鸞上人の一代記」4幅のうち、
1幅を広げていただき
目のあたりで見学することができました。
幕藩時代の勝山藩の歴史などと異なり、
身近な寺院見学研修は、参加者の興味深々に終わり
喜んでいただけたと、にっこりしています。
寺院様のご高配に感謝でした。