日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

校章に見られて

2014年09月16日 | 地域


 「ピィピィピィー」、「ピッ、ピッ、ピッ」、「ピィーピィー」、その場面に合わせた笛の音がするのは近くの小学校の運動場。今月28日の運動会へ向けての練習、その姿は1年生に見える、児童数は100人を20~30人くらい超えている。紅白の運動帽が並ぶ、走る、円陣、腰を下ろすなどの号令に合わせ動くが、先生の納得はなかなか得られない。繰り返すいろいろな動作、何度目かの整列で「ピィーー」と長い笛の音、動きが一斉に止まる。

 校区内に若い人の新築が増え、児童数が昨年から増しているとは結構なことだ。不動産関連のチラシに、この小学校の校区、という大きく目立つ文字が目につくこともある。こうした宣伝効果もあるやに聞いた。この小学校は「質実剛健」という言葉が校歌の1番の出だしだったころ、60年以上も前に卒業した学校。  

 先生の大きな甲高い声も時々発せられる。自分たちの頃はどんな光景だったのだろう。1学年は1クラス50人強で6クラスあった、目の前で練習している児童数の3倍近くいたことになる。そんな児童数だから出場競技も多くはなかったと思う。校庭の木陰で練習を眺めながら思い出そうとするが、走りに自信のなかったことだけが浮かんでくる。

 いくつかの動作を繰り返しているうち、笛の鳴る回数も少し減る。動作もいくらかそろいだし、整列の間隔もまあまあ揃い始めた。そんな児童らを講堂の外壁の高い位置か見つめているものがある。それは設立以来変わらない校章。小学時代は校章を付けた学生帽を被って登校することが当たり前だった。今がカープの帽子が全盛、校章は単なる象徴として祭られているようだ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする