日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

栗のイガ

2014年09月28日 | 生活・ニュース


 枯草の上に置物のように栗がのっている。栗の実は取り出されていない。立派な「イガ」が何ものも近づけなぞ、という強さを示しているから取られていないのだろう。イガ、栗の実を包みとげの密生した皮を栗のいが、という。素手では扱いきれない。子どものころは長靴を履き踏みつけて左右に足を滑らし、イガのある皮を開いた。火箸で実を取り出し、空になったイガは1個所に集めるよう教えられた。

 栗にはどうしてイガがあるのか聞いた。栗の実は熟れなくても食べられる。そこで熟れるまで獣などに食べられないよう「実」を守るためにイガができる。正解か否かは知らないが、納得したことを思い出す。そういえば柿は熟れるまでは渋くて食べられない。 

 「イガ付の栗は残すよ泥棒も」、これは栗の盗人も、いがの付いた栗は残しているという話しを聞いたときの自作。急ぎ働きをする盗人に時間のかかる作業はご法度だろう。

 栗のイガに触ったチクリの痛みはいつのまにか忘れる。でも、刺々しい嫌みを言われたり、そんな顔つきで近づかれると、単なるチクリとは違い、尾を引くことがある。実を守るイガや棘は野生のもの、人のイガや棘は大きなものを失わせる。それにしても綺麗なイガだった。 
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