
「大雨特別警報」は特別警報のひとつ。通常の発表基準をはるかに超える甚大な災害の危険が差し迫った時に最大限の警戒を呼び掛けるために気象庁が発表する。大雨・暴風・高潮・波浪・暴風雪・大雪の6種類がある。地震・津波・火山噴火についても同じ扱いという。警報が出た対象地域は数十年に一度しかないような危険な状況下にある。
西日本に滞留し発達した梅雨前線は中部以西に大雨をもたらし、河川氾濫、土砂災害で多くの犠牲者を出した。また、多くの不明者の捜索やインフラの復旧に多くの人が携わっている。知人のSNSに「数十年じゃあない、数年おきに被害に遭っている」と載っている。確かに、身近では短い間隔で土砂、浸水などが発生している。異常気象で済ませてはならない感じがする。
今回の一連の災害で雨量が千㍉を超えた地域がある。これは1㍍以上となり、1㍍が目に見える積雪とは違い実感しにくい尺度ではある。市内でも死者2名を含む大きな被害が起きたが、その引き金はやはり雨量に起因する。避難待機状態で雨量の状況をチェックしていた。雨が峠を超え昨日の朝までに市内最大の雨量を記録したのは市内北西部の三瀬川で「降り始めから499㍉」。
この数値は「県防土木災害情報システム」で刻々提供される情報。三瀬川の雨量が今回特別ではなく、そこは少し高地ではあるが、雨量は雨の日には市内の3指に入るくらい多い。近くに住む知人は流石の音で眠れなかったという。連日、雨の書き込みになったが、横山吉香公園の堀が溢れ、逃げ出した「鯉」が冠水した道を泳ぐ写真に思わず見入る。