日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

自然のクーラー

2018年07月27日 | 自然 季節

 気象予報でもニュースでも、そしてワイドショーでも「熱中症対策」を繰り返し放送する。「遠慮せずにクーラーをつけて」「水分をとろう」と呼びかけるが、熱中症で救急搬送される人は室内外を問わず多いようだ。特に高齢者のそれは多く、加齢による身体の感覚機能の低下について具体的に講義を受けた免許の高齢者講習を思い出す。

 学校のプールも静か、聞けば、水温が高くて身体を冷やすどころか脱水症状を引き起こすという。私の子どものころプールはなく、水泳教室も夏休みの泳ぎも錦川だった。当時は錦川の水量は豊富で冷たい水の感触しか思い出せない。脱いだ服の上に、カマボコ板に名前を書いた水練札をおいて川に入る。万一、札が残っていれば大変なことになるが、そうなった記憶はない。

 クーラーも水も暑さしのぎにはいいが、ふと通りかかった木陰の涼しさはクーラーや水では味わえない。それは、暑さに耐えていた緊張が解けてほっとする涼しさで気持ちが休まる。そして頭上からの陽ざしは蝉しぐれに変わる。その声は騒がしい喧しいなど言う鳴き声ではなく、子どもの頃を懐かしむ郷愁を感じさせる。

 こうして暑い暑いと言えるのも今日まで、明日からは、台風進路の常識を打ち破る12号の進路に注意を注がないといけない。西日本豪雨の被災地は大変な心配なことと思うが、わが家も直面した時の対応を頭に刻んでおかなければいけない。自然は人と同じ、優しさと荒れる2面を持っているようだ。
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