日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

麦わらストロー

2018年07月26日 | 回想

 同好会の月例会。会員の一人が、子どもたちに麦わらで編む「蛍カゴ」作りのボランティアに参加した話を披露した。先ず、同じ長さの2本を十字に固定して底部を作る。麦わらを継ぎ足し、折り曲げて螺旋状に編み上げていく、という根気のいる作業だが子どもらはやりぬき、全員が完成した。話し終えて自作の作品を皆に披露、拍手が起きる。

 昔の昔を思い出した。自家用の麦を少し作っていた。刈り取りや運搬、脱穀は鉄の歯の隙間に麦のほさきを入れ、引き抜いて穂先だけを集める。それを叩いて麦と籾殻に分ける。すると体中がいがいがし痒くなったものだ。麦は近くにあった製粉所で小麦粉に加工された。だんご汁、てんぷら、おやつの饅頭などなど食の足しになった。

 最近、樹脂製ストローの使用が環境汚染の一因として大きく取り上げられている。この報道を知った時に「代替は麦わら」と思いついたのは、子どもの頃に梅ジュースやカルピスなど飲むときに麦わらを使った。ストローという表現は知らなかったが全く同じ、それを使ってチュウチュウと呑んだ。蛍かごも作り、底に水に濡らした草を敷き蛍を入れた。米コーヒーチェーンのスターバックスは2年後に樹脂製ストローの使用を止めると発表した。さて変わりは麦わらか紙か、それとも新製品か、楽しみである。

 「麦わら」は麦の実を取り去った後の茎で中空なのでストローになる。この時期、外で作業する時に欠かせないのが麦わらを使って編んだ帽子。幅広の縁が陽ざしを避け、茎の中空が直日を和らげ、熱中症予防にも一役買っている。朝顔への水やり、朝夕お世話になっている。
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