
若い時に「年を取ると1年が早い」という年配者の声を聞くと「誰も同じ1年は365日」と笑っていた。そう感じるのはいつ頃か、先輩の一人は72(干支が6周り)を超えた時から、もう一人は75を超えた時からと、飲みながら体験を聞かされた。その両方の年を超え、あとわずかで80になる。二人の先輩より1年を短く感じて不思議ではなくなった。
1年の365日から年齢をマイナスした日数がその年のその人の1年に感じるという。今年は閏年で1日多いが、あと数日で私の今年1年という計算になる。秋たけなわのこの時期に晦日、ということは本来の晦日まではおまけの日ということかもしれない。おまけという意味の一つに「この上に何かを付け加えること」ともある。残りをのんびりと過ごすのでなく充実した日にしろと教える。
世間は各種GoTo施策でコロナを外見的には恐れずに活動が活発化している。県の発表では、感染地域から用務で来県した人のコロナ陽性が複数判明、その接触者からも陽性者が出るなどして処置入院が続いている。まだまだコロナは油断できない、高齢者は重篤化するという、おまけの1年も罹らないうつさないを心掛け、そのうえでプラスを生み出したい。
お節の予約受付が店頭や折り込み広告で始まっている。クリスマスケーキも同様で大晦日に心を走らせる。確定申告用の証明書も届き始めた。時はコロナ禍でも足踏みなどしないで正確に刻んで来る。コロナコロナでこの1年が過ぎそうだが、厳しい状況の中で孫娘は就職浪人とならずに済んだ。今年の我が家の明るいニュース。