「間一髪のところで事故をまぬがれた」、これは髪のひと筋ほどの隙間から助かったという意味で、事故や事件現場の映像ではよく耳にする。似たようなことで「爆発寸前に脱出し助かった」と事故に巻き込まれずに済んだことを報告することもある。運転していると、似たような経験を何度かしており、事故回避のためヒヤリハットとして覚えておくようにしている。
そんな一つに市内で急増したYナンバー車がある。この日も片側1車線の国道をY車の後を気をつけながら走っていた。三差路の交差点に差し掛かった。前のY車は直進車線に、私は右折車線に進んだ。赤信号に合わせ前車が減速し始めた。私も減速し前車の後ろに近づいていたら、直進車線を先行していたY車が左から私の走っている車線に突然割り込んできた。ウインカー点滅なし。
割り込んできた場所は通行区分帯が表示されており、直進車線から右折車線には移れない。Y車の運転に道交法は適用されても、日本の運転免許証は発行されていないこともこうした事象の発生する理由の一つかもしれない。私の減速が遅れていたら、そう思うと寸前で止まれほっとした。間一髪や寸前、こうしたことがどこで起きるか分からない。
昨今の自然災害で、発生した災害の大きさなどからその原因は「想定外、予想外」の雨量や強風などに責任を転嫁した。最近は千年に1度という想定雨量からハザードマップの作成が自治体に要請されている。災害から間一髪、寸前の表現で助かることを願うしかないのか。しかし、交通事故は人災、防がなければいけない。