![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/05/0dd28f74aef6a5226f25527906c31b01.jpg)
今朝の新聞、「経済・証券」面は初めて目にした紙面だった。見慣れている「始値・高値・安値・終値・前日比・売上高」の各項目に「ー」が印刷されている。新聞社によってはこの面の掲載を見送った社もある。原因は日本取引所グループ傘下の東京証券取引所のシステム障害で、株式全銘柄の売買を終日停止したために発生した。東証が売買を終日停止するのは初めてで、世界でも異例とという。
株に無縁なので一喜一憂する者ではないが、大変なことだろうくらいは分かる。報道以外のことを知る由もないが、東京を世界の金融センターの一つにという計画が表面化しているが、素人でも大丈夫なのと問いたくなる。コンピュータ化したことで起きる弊害か、という株関係者の話を聞くと、心配なことが頭をよぎる。
それは、新内閣が大臣を新設してまで進めようとしている日本のデジタル化推進は本当に大丈夫か、といこと。官庁のIT化が始まって久しいが、コロナや給付金支給などでその脆弱性が表に出てしまった。情報のやり取りをファックスで行っていることから、どんなIT化を進めてきたのか、初歩の段階から検証したのちデジタル化を図らないと、デジタル庁が泣くことになる。また、職員の意識も変えないと進まない。
東証だったからまだよかった、といえば怒られるだろうが、東証のようなシステム障害が行政サイドで発生したらその影響は株式の売買停止どころではない。現在の人材・ITインフラなど細部まで検証して「日本のデジタル」を構築してほしい。総選挙向けの構築でなく、国民のためのシステムにし、そして誰もが易しく使えるシステムの構築が必要だ。