開発一辺倒の時代には大きな声にならない、いまふうにいう反対勢力のごとく排除された環境や景観についての考えが、各地各方面からその見直しや改修が話題になっている。
壊すことは一瞬、修復はその幾十倍の時間と資金が求められる。特に自然を回復させるのことは容易なことではない。時間と金をかけても回復不可能な事例は多い。
大きな構築物が完成すると周辺の風景が変わることは幾度か経験している。
牛野谷から川下を通って今津に、国道の交通渋滞緩和を目的としたバイパス道路の架橋工事が行われている。尾津方面から上流へ向かうと、水鳥の泳ぐ川面から岩国城までの雄大な風景はコンクリートの帯で上下に2分割さた。風景だけに限ればそれを損なった感じがする。
偶然だろうがある町で出あった光景。アンテナ・水タンク・大きな木・電柱がほぼ一直線に並んでいた。周辺の民家は2階建てどまり、4つののっぽさんが異様に高く見えた。みんな生活に必要なものだが、紅葉した大きな木が間に立って何か言いたそうに見えて苦笑した。
のんびりとした静かな昼下がりだった。
(写真:目についた4つのノッポさん)