日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

旅する蝶

2020年10月21日 | 自然 季節

 「期待してフジバカマ(藤袴)を植えたのにやってこなかった」というブログが知人を含めて何件か拝読した。やってこなかったのは旅する蝶の「アサギマダラ(浅黄斑)」。秋になると吸蜜、栄養補給して南へ旅立つ。県内でマーキングされたアサギマダラが台湾で確認されたことがあるというから、あの姿で何千キロ旅できるのだろう。

 その吸蜜する花の一つががフジバカマ、我が家の狭庭では植えることができず公園のそれに寄り道する蝶を待っている。公園内には3カ所フジバカマが咲いている。夫婦で蝶を撮影中の人が、「今日はここだけしか来ていない」という情報で大噴水そばの花壇で粘る。高級カメラやそうでない人、観光で来て偶然出会えたと喜ぶ人などに愛想するかのように舞う。

 何年か前にこんな観察をしている。羽は青灰色で半透明、前羽の外縁に沿う部分は黒く、後羽の外周部は鮮やかな濃褐色。羽を開けば、10センチほどもありそうだ。フジバカマの蜜を吸う。一回に吸う時間は長い。カメラを近づけてものぞき込んでも、人を恐れる様子もなく吸い続ける。ほかのチヨウのように羽ばたかず、ふわふわと心地よさそうに飛ぶ。上品な舞のようだ。俊敏さはないのに、あれで何千キロも移動するのかと驚く。

 吸蜜しては舞い上がり次の花に、これを繰り返している。吸蜜したものを巣に持ち帰るでもなくみんな体内に蓄えているとしか思えない。それが旅の支度になるのだろう。不思議な謎があるから飛来を待っているのかもしれないと思い、また来いよと言いながらカメラを仕舞う。
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偕老同穴

2020年10月20日 | 生活・ニュース

 今日、夜明けの気温は12度ほど、それでも昼間は22度くらいで風もなく、青空の下では気持ちよい日和だった。散歩には絶好の日より、マスクを手にもってさわやかな空気を吸う。金木犀が塀の上から青い空にいい香りを贈っている。今年は柿が不作らしいが、数個の柿が日を浴びている。

 そんなさわやかな日ざしの下で、私よりも高齢に見えるご夫婦、家の前で長椅子に並んで腰掛て語らい中。私は「こんにちは、いいお天気で」と声を掛け通り過ぎた。ふと、最近知った「偕老同穴(かいろうどうけつ)」という言葉を思い出した。それを知った発端は、最近は墓じまいや無縁墓が増えたという、ちょっとやりきれない話の中でだった。

 その意味は「夫婦がむつまじく添い遂げること」という。「偕」は共にの意、「同穴」は墓を同じくするの意という。夫婦仲良く歳を重ね、死後は同じ墓に葬られることから、夫婦の愛情が厚く、契りが硬いことを意味するという。誰の結婚披露宴か覚えていないが、そんな意味の祝辞があったように思う。

 偕老同穴という高尚な言葉など知ることもなく結婚して金婚式は過ぎた。同穴の日がいつ来るのか分かればそれなりの策はあろうが、定かでないことがたまに老後の心配や不安に連なることがある。それを気に病んでも仕方ない、「安居楽業」現状に満足し自分らのこれからを楽しんでいきたい、いい政治が行われることを願いながら。
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製本不良か

2020年10月19日 | 生活・ニュース

 重宝している「ポケット判辞典」、9年くらい前に市内の書店で購入した。この辞典は、ブログを書くときも訪問して読むときも、投稿の駄文を書くときも、新聞や雑誌を読むときも、いろんな場面で文章の理解や意味を深めるためのサポートをしてくれる。だから日ごろの取り扱いも丁寧にしている。

 ところが、ある文意を調べようと横書き辞典なので左開きに開いたら何か変。なんとそれは表紙がぽっくり剥がれ、表紙と本体が2つにわかれ、背あてに当たるところが黒い帯状で現れている。本体の部分は行き場を失って宙ぶらりん。これまでどのくらいの本を購入しただろうか、でも、こうした表紙が剥がれた記憶は無い。購入してすぐなら交換も出来るだろうが、なんといっても年数が経っている。

 ブログ1年分を自作で印刷・製本し記録として大事に残している。「製本するときに背表紙をしっかり取り付けること」とそのノーハフを教わったのは、DIYで製本機を設計・製作された人からの伝授、時間も力も必要だが気を引き締めて作業する。これまで剝離はしていない。

 初めてのことで、剥がれた表紙の背あたりをよく観察すると、表紙と本文の両方を繋ぐ仕掛けは見当たらない。朔つけだけで製本されており、原因は糊つけが悪かった、ということになる。世の中には、こうした思いもしないことが存在するんだ、苦笑しながら補修、これで大丈夫だろう。
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クマ情報

2020年10月18日 | 地域

 生きている熊は2回見た。サファリーランドのときは遠くでなく、手を出せば届く距離、それは車のすぐ横に来たからで、すぐに停まった。大きな熊の背中は窓の高さほどで、頭を上げると私の顔と同じくらいの高さ、園児だった息子は嬉しそうだったが、緊張したことを覚えている。2回目は動物園なので格別の思いはない。
 
 最近、各地で熊に遭遇という報道が多い。人里や町中にも表れる。今年は亡くなられた人もある。市内でも熊の目撃が相次ぐ。その状況は市民ニュースとして都度送られてくる。いずれも市内北部山あいの広い地域で、多い日には複数回の情報が入る。「戸締り、生ごみの処理に気をつけ、外出の際にはクマに十分注意」が添付される。

 亡くなったが北海道に住んでいた叔父は釣りが趣味だった。釣果に満足し帰宅しようとした時にクマに遭遇したという。道具も釣果も放り投げ、気が付いたら木に登っていた。下を見ると熊は釣果をたいらげて去っていった。釣果がなかったら熊は追っかけて木に登ってきたかもしれないなんて笑っていた。

 熊にひやひやしたことがある。徳地の南大門で休憩し山越えでR9に抜けようとした。大原湖を過ぎ山越えらしき道に差し掛かったとき「ここから先クマに注意」という立札がある。初めて通る道ということもあり、熊に出会わず無事に通りぬけた時にはほっとしたことを思い出す。野生動物と共存、言うは易し行うは難しが現実だろうか。今日の目撃情報は無かったようだ。
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のら犬写真展

2020年10月17日 | 生活・ニュース

 なんだか野良犬の写真展のようなタイトルだが正式には「写団『のら犬』写真展」。写真愛好家の知人に誘われ、初めてこの写真展を知り会場へ足を運び始めて十数年になる。芸術の秋、市内では数多くの芸術展がひらかれるが、のら犬展は欠かさず会場へ足を運んでいる。旧岩国国病の病棟廊下で展示されてる作品は拝見したことはあったが、写真展とは雰囲気が違う。

 作品を鑑賞してもそれを評したり価値を見極めるなどの力は持たない。しかし、見て「いいなあ」と味わうことも鑑賞の範疇というから、肩の力を抜いて鑑賞できる。新聞コンテスト受賞作品の紙面掲載分と同一作品も展示会場で出会った。紙面とは異なる美しさに足が止まる。写団のブログで見ている月例会作品も会場で見ると「実物はいい」と思う。市美展入選作の多さから写団のレベルを知る。

 投稿する駄文にもタイトルをつけることがある。その時、読んでみようと興味を持ってもらえる文意を示す創作語が生まれると、やったあ、という思いになる。展示写真を見ながらそんな共通点を感じる。失礼を承知で展示作品に即席のタイトルをつけて見直すと、撮れもしないのにいかにも自分が撮ったかのような気になるから不思議だ。

 展示作品を見ていると撮影に必要なすべての条件に入念な準備と計算が施されている。いつも感じるのだが、私の撮るというのは殺傷こそしないが、池波正太郎作品に登場する入念な準備なく盗みをする「急ぎばたらき」に似ている。そうではあるが、これからも楽しみながらシャターは押していきたい。
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騙されないように

2020年10月16日 | 生活・ニュース
 

 「セキュリティーの警告」と題した大文字ゴシックのタイトルでメールが届く。内容は「貴方が通販で購入した支払に対し、支払い方法が無効であると銀行が宣言している。すぐに手続するにはこちらから」というよくある偽メール。発注していないので支払い手続きなどしていない。無視していたら数時間後に同じメールが届いた。

 いつもだが、こうした送信は迷惑メールとして受信しないようにセットしている。迷惑メールセットで外れた状況が届く。いきなりその数が増えたので確認すると同メールのほかに、複数の現存するカード会社名で似たような文面が何通も届いている。それらの会社のカードは持っていない。おそらく発信元は同じだろう。

 これまでこうした被害にあってはいない。それには教え諭されたことがある。それは「知らないメールをクリクするな。添付を開くな。ワンクリック100万円の支払いと思え」、こんな内容をメールを始めるときに教わった。何十年になるだろう、何とかの一つではないがそれを守ったお陰で騙されずに済んでいる。

 偽電話で多額の被害にあった人が毎日報道される。市内でも数日前に発生、ポリスメールがその手口を公開し騙されないよう呼びかける。被害にあうのは高齢者が多い。私もその対象の一人、油断しないでおこう。別居している高齢のご両親などにはひと声もふた声もかけておこう。
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支店の行方

2020年10月15日 | 生活・ニュース


今日は15日、国民年金・厚生年金・老齢基礎年金など年金が受給者の指定した金融機関の口座に振り込まてる日、私的には退職後は唯一の収入源となっている。40数年の精勤あってのこの日である。支給額から超高額な介護保険料をはじめとして関係する税などを控除されると、振込額は支給額の8割弱になる。かっての中流という感覚は失っている。

 ATMの前に立ち生活費を引き出す。今月は不正引き出しをされていないかのチェックも兼ねている。振り込みをされる人も多く、ATM前には列ができる。こうしたときの振り込みは一人2件ぐらいに制限できないだろうか。そんなこともあり、ソーシャル・ディスタンスが崩れる。合理化だろう、昔はあった行員の立哨はなくなった。

 距離が狭くなるとマスク越しの会話が始まる。銀行の統合や合併が進むとこの支店はどうなるのという高度な話題になった。この支店には地域交流のスペースを設ける計画を報道で見た。菅首相の方針通りになり、銀行の要件はスマホで済む時代になるのだろう。ある識者はATMの台数は確実に減少するという。地銀というその存在感が薄れると高齢者や過疎地域の人は大困りになる。

 カウンター越しに見るこの支店の行員数は確実に減少している。その昔は少額でも定期が満期近くなると継続依頼に訪れ、継続のときは証書を持ち帰り手続きし届けてくれた。今訪問してくるのはカードなど騙し取る偽行員しかいない。行員と顔なじみでないことも犯罪の原因かも、そんな会話をしてるとATMの順番が来た。
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ふん害に憤慨

2020年10月14日 | 生活・ニュース

 コロナ感染を警戒してだろう、観光産業に力を入れている当市でも観光客の激減は素人目にもはっきりする。その日も駐車場のがら空きを見ながら散歩していると、公園のベンチ周りに鳩が多数、ざっと数えたが数十羽いる。地面をつついているから何か餌になるのもがあるのだろう。これだけいれば糞害発生と思いきや皆無だった。飼い鳩だろうがいい躾だ。

 そう思ったのは久しぶりに発生した我が家の糞害。26年前ついの棲家に引っ越してきた当時、ノラ猫に餌をやる人がいて、その餌置場が近所にあった。そこに集まる猫が我が家の庭に深夜出没し毎晩のように土産を残してとんずらしていた。ホームセンターの世話になったが効果は薄かった。そのうち餌が置かれなくなり悩みは解消していた。

 ところが最近また悩みが始まった。先日はプランターに植えているネギとネギの間に置き土産、それを見ながらある小学校の学校だよりに「糞害に憤慨?」という見出しを思い出した。それは教頭先生の声とある。校舎にいくつもツバメの巣があり、糞を取り除く教頭先生の苦労を表していた。それほどではないがノラの強烈な臭いの土産はいただけない。

 四半世紀前の対策を繰り返し頻度は落ちたが解消はしていない。薦められた忌避剤を試したが、ノラ様もあちこちで嗅いでいて耐性ができているのだろう効果は薄い。労少なくして効果があるのは散水とトゲトゲシートのようだ。ペットブームというが、飼い始めたらペットの生涯を見届ける責任を忘れないことだ。
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割り込みにヒヤリ

2020年10月13日 | 地域

 「間一髪のところで事故をまぬがれた」、これは髪のひと筋ほどの隙間から助かったという意味で、事故や事件現場の映像ではよく耳にする。似たようなことで「爆発寸前に脱出し助かった」と事故に巻き込まれずに済んだことを報告することもある。運転していると、似たような経験を何度かしており、事故回避のためヒヤリハットとして覚えておくようにしている。

 そんな一つに市内で急増したYナンバー車がある。この日も片側1車線の国道をY車の後を気をつけながら走っていた。三差路の交差点に差し掛かった。前のY車は直進車線に、私は右折車線に進んだ。赤信号に合わせ前車が減速し始めた。私も減速し前車の後ろに近づいていたら、直進車線を先行していたY車が左から私の走っている車線に突然割り込んできた。ウインカー点滅なし。

 割り込んできた場所は通行区分帯が表示されており、直進車線から右折車線には移れない。Y車の運転に道交法は適用されても、日本の運転免許証は発行されていないこともこうした事象の発生する理由の一つかもしれない。私の減速が遅れていたら、そう思うと寸前で止まれほっとした。間一髪や寸前、こうしたことがどこで起きるか分からない。

 昨今の自然災害で、発生した災害の大きさなどからその原因は「想定外、予想外」の雨量や強風などに責任を転嫁した。最近は千年に1度という想定雨量からハザードマップの作成が自治体に要請されている。災害から間一髪、寸前の表現で助かることを願うしかないのか。しかし、交通事故は人災、防がなければいけない。
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何かが違う

2020年10月12日 | 自然 季節

 染井吉野は桜の一種。日本各地で桜といえば普通にはこれを指すように思っている。花が終わった後で葉が茂り、今の時期になると紅葉しそして落ち葉となっていく。この間、来春の開花に向けて養分を蓄える働きをしている。染井吉野はこの地では3月下旬から4月上旬に見ごろを迎えるが、最近、気候のせいか多少のずれを感じるのは私だけではないようだ。

 その落ち葉が始まるこの時期に「染井吉野が数輪咲いた」と映像で紹介された。そうかそうか、やっぱり他でもあるんだ、季節外れの染井吉野の開花、というのは映像より少し前にこんなブログに出会った。「実家の染井吉野は数輪の花をつけています」という記事と写真が載っていた。

 そんな型破りな開花情報を追っかけるように咲いている花を見つけた。本来なら桜から少し遅れて咲くつつじ、色は心持うすいが小さな数輪が、半球形に剪定された周囲に散らばってかわいい姿を見せている。そこは南向きで日当たりのよい斜面、働きものの蟻が仕事をしている。

 今年は彼岸花の開花が遅れた。写真愛好家の報告でもどうして、と問う書き込みがあった。昨日、彼岸花が満開という寺院の庭を紹介していた。我が家のそれも昨年より1カ月遅れて咲いた。小さな小さな身の回りの現象でとるに足らないことかもしれないが、異変の走りでないことを祈る。台風14号は熱低に変わり南下中だが、再び来訪かもしれないという予報がある。何がってもおかしくない世の中だけは願い下げだ。
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