AKB48 チームBのファンより

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乃木坂46『インフルエンサー』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2017-05-28 21:44:37 | ときめき研究家
カップリング曲の『当たり障りのない話』『人生を考えたくなる』については、すぐに気に入ったので、既に記事を書いた。
それから1か月以上時間が経ってしまったが、その間に『青春時計』『不協和音』の方を先に聴いて記事を書いたりした。聴きたいものを聴く、書きたいことを書く、というのがスタンスなのでやむを得ないことだ。

『インフルエンサー』。
恋をした彼女の一挙手一投足に振り回されている内気な男子の歌。その彼女のことを「インフルエンサー」と表現している。「インフルエンサー」という言葉が目新しくても、歌詞のテーマとしては目新しいものではない。
彼女が太陽なら自分は地球。自転と公転を繰り返し、何もかもが彼女中心、彼女を追いかけているだけで毎日が終わるといった内容。宇宙規模の大袈裟な比喩は『ゼロサム太陽』でも展開されたが、真面目くさっているだけにどこかユーモラスだ。サウンドはかなり洗練されているが、どんなに格好つけても、結局片思いの幸福に浸っているいつもの片思い礼賛ソングに他ならない。
「ブンブンブン」という擬音に何か意味があるのかというと、特に意味はないだろう。フラメンコのようなギターも特に意味はない。聴いていて耳に残るサウンドという点を重視した曲作りなのであろう。最初に聴いた時はその作為的な感じが好きになれなかったが、何回も聴いているうちに引き込まれてしまった。私もこの曲に影響を受けているのだろう。

『意外BREAK』。
失恋して、一人で首都高速湾岸線を、オープンカーで飛ばしている女性の歌だ。
女性が運転している歌は案外少ない。山口百恵『プレイバックPart2』が代表的だが、他には松田聖子のアルバム曲『真っ赤なロードスター』『ペーパードライバー』くらいしか思いつかない。
失恋したが、意外にダメージを受けていない自分に気づき、既に立ち直りかけている心情を歌っている。
この曲もサウンド重視、都会的な雰囲気を楽しむ楽曲だ。

『風船は生きている』。
しぼんでしまった風船に自分を投影している歌だ。今は落ち込んでいるが、やがてまた膨らんで空を飛べるはずだと歌う。人生に達観した感じがして、名曲『失いたくないから』を連想する。
しかし、この曲の聴かせどころは中間のラップ部分だろう。決して達者なラップとは言えないが、そこも含めて不器用だが前向きな心情を吐露する一体の表現になっていると思う。

『三番目の風』。
タイトル通り、乃木坂46三期生のための楽曲だ。仲間が揃ったので、力を合わせて今までにない風を起こしていこうと歌う。こういうあまりにも限定的な自己言及ソングは好きになれない。欅坂46の『乗り遅れたバス』もそうだった。グループの状況を知っている人にしか理解できない歌詞は、普遍性がなく、今この時のファンにしか伝わらない。
同じ自己言及ソングでも『初日』や『ファーストラビット』のような曲は、普遍性があり、時代を超えて伝わるものがある。その点が違うと思う。

『Another Ghost』。
この曲だけはつかみどころがない。歌詞も意味不明だ。真夜中に部屋に現れるゴーストとは何かの暗喩なのだろうが、私の理解力では読み解くことができなかった。
『インフルエンサー』と同じく、サウンド重視の楽曲なのだと思う。

乃木坂46のシングル曲に関する過去記事は以下。

『ぐるぐるカーテン』から『何度目の青空か』まで。
『命は美しい』
『太陽ノック』。
『今、話したい誰からいる』。
『ハルジオンが咲く頃』。
『裸足でSUMMER』。
『サヨナラの意味』。
コメント (1)
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