AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

乃木坂46アルバム『生まれてから初めて見た夢』を聴く。(ときめき研究家)

2017-08-02 22:49:12 | ときめき研究家
SKE48のアルバムは4年半ぶりだったが、乃木坂46は毎年アルバムを出している。更に欅坂46も、早くもファーストアルバムが出た。この力の入れ様の違いはあからさまだ。

乃木坂46の曲は、なぜか何回も回数を聴かないと印象がまとまって来ない。記事を書けるようになるまでに相当時間がかかる。今回のアルバムに収録された新曲も、そういう曲が多かった。

『君が扇いでくれた』。
学生時代、教室で隣の席の彼女が下敷きで風を送ってくれたというエピソードを歌う。学生時代にそういうことがあったら、それは本当に嬉しくて、忘れられない思い出になりそうだ。創作としてのリアリティがあって、心を動かされる歌詞だ。
腑に落ちないのは、彼女のその行為を、1番では「小さな告白にドキドキした」と歌っているのに、2番では「その意味に気づかなかった 異性の意識遠すぎた」と歌っていることだ。彼女の好意に気づいていたのか、いなかったのか、どっちなのだろう。奥手の高校生だった私としては、気づいていなかった方に1票入れたい。だとすれば1番の「告白」という歌詞はミスチョイスだったのではないか。
曲調は淡々としていて、歌詞にマッチしている。

『忘却と美学』。
イントロのピアノソロが、気品があり緊迫した演奏で、楽曲の世界に引き込まれる。
歌詞の内容は、男2人の友情を扱ったもので、瀕死の重傷を負った1人が「俺を置いて行け」と訴えるが、もう1人が「置いては行けない」と拒否しているという内容だ。
これはSKE48『ロープの友情』へのアンサーソングだ。その歌は、1本のロープにぶら下がった2人が「死ぬならもろとも」と一緒に墜落して行く歌だった。それに対して『忘却と美学』では、共倒れはだめで、1人でも助かる道を選べと歌う。私は以前から『ロープの友情』の共倒れ思想には共感できなかったので、今回溜飲が下がる思いがした。

『ごめんねスムージー』。
駅で好きな男子とばったり会って話し込んでいたら、買ったばかりのスムージーがぬるくなってしまったという歌。他愛のない内容だが、結構深い。恋をつかむためには、その他の大事なものを失うことを躊躇してはいけないというテーゼを歌っているのだ。スムージーの1杯くらいどうってことないと思うのだが、それを大袈裟に歌っていることに面白みがあるのだ。しまいには「恋のレガシー」だと。最高。
サウンドは明るく楽しいアイドルっぽい曲だ。

『ワタボコリ』。
自分の人生なんて軽くて意味がないワタボコリのようなものだと自虐的に歌う。
その割に曲調は明るく、フォークソング調だ。歌い方もほのぼのとしている。歌詞の虚無感と曲調、歌い方のミスマッチに戸惑うが、それこそがこの曲の狙いだろう。

『思い出ファースト』。
靴擦れが痛いと不機嫌な彼女をおんぶしてあげる。その彼女がタバスコをかけ過ぎたタコスを一口だけで残しても気にしない。夏の日の楽しい思い出を作ることが一番大事だという歌だ。
アメリカファースト、都民ファースト、アスリートファースト。最近流行りの言い回しを活用したタイトルだが、歌詞の内容にぴったりなので、いやな感じはしない。
南野陽子のアルバム曲『シンデレラ城への長い道のり』は、まだ舞浜駅がなかった頃、浦安駅から東京ディズニーランドまで歩いて、あまりの遠さと暑さに喧嘩しそうになったカップルの歌だが、この曲と言いたいことは同じだ。いつの世も、デートは楽しい思い出にしたいものだ。

上記以外の新曲『スカイダイビング』『醜い私』『満月が消えた』『設定温度』『Rewindあの日』『硬い殻のように抱きしめたい』『流星ディスコティック』は、まだ感想を書けるほど聴き込めていない。いずれまた記事にしたい。
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