空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

グローバルホーク(トライトン)『他の種類の専門家の専門知を軽視しすぎる』のは陥りやすい過失

2019-06-22 15:22:54 | Weblog
 この場合、私の説明が雑で正しいと思う。





 そうではない。内陸奥深く入ったかどうかは問題になっていない。入る意図があったかどうか、あると想定していいかどうかが問題である。



 違う。多少の領空侵犯程度はいつでも起こり得る。だが、「領空侵犯=撃墜オッケー」ではない、と言っているくらいのものだろう。
 米軍が正しいかどうかの二択の問題ではない。米軍は、こんな微妙な時期に領空侵犯しでかす、あるいは領空侵犯上等コースで偵察機を飛ばすような挑発的行動に出ている点で明らかに悪い。しかし、だからといって無警告撃墜だのは流石にマズイ。これらは別々に判定されるべきことだ。

 あたりまえのことだろう。
 深夜、ひと気が絶える頃の盛り場を”Fxxx Me!””Free Fxxx!”と大書したTシャツを着て練り歩く半裸女性がいたとして、だからといって実際にやったら(拒否の言動・行動があれば)当然、それは強姦だ。
 そんな馬鹿な行動をした馬鹿は本格的に馬鹿で、だれがどうみても不注意どころじゃない馬鹿だが、だからといって犯せば、それはそれで犯した馬鹿はまた別の馬鹿だ。
 極めて単純なことではないか。
 ポリを呼ばれたくなければ、ちゃんと手続きをふめということじゃないのか。つまりまあ、「フリーというが、しかし気持ちというものもあろう。俺とだったら、どうだ?」とか、「一杯付き合えよ」とか、なんとか、するくらいの手間はかけるもんだろう。それがとつぜん襲い掛かるとあれば、それは野良犬相当として取り扱われると、そういうことだろう。







 この件については池内先生、『他の種類の専門家の専門知を軽視しすぎる』という罠にはまっているようだ。「たかがスペック厨の軍オタごときが細かなカタログデータに拘って無駄知識をひけらかしている」といったような。そして、その想定上のカタログデータに拘って視野狭窄に陥っているようだ。

 問題は、海上偵察型か・陸上偵察型か、というところにある。
 実際の性能は、センサーの種類によらず、トライトン先行型でも陸上偵察が十二分に可能なのかもしれない(池内先生はそう想定しているかもしれないが―カタログ仕様を書き換えた、などと書いているところからして)。
 だが、微妙な時期だからこそ、誤解されやすい陸上偵察型を控えておく、という選択は十二分にありえる。そういうメッセージ性を忘れてはならない、とJFS氏はいうわけなのだろう。すっげえわかりにくいが。

 東アジア的には、そうだなあ、北朝鮮が、せっかくのミサイルを超ロフテッドで打ち上げれば、『ああ、(米本土を狙える飛距離のミサイルだが)実験なんだな』とちゃんと理解してもらえるだろう、事前連絡ナシでも。

 しかし、いくら事前連絡ありでも『ちゃんと東京湾に落とすよ、三発うつけど、俺たちを信用してくれよな!』と言われて『うんわかった☆ 迎撃ミサイルの電源は切っておくね!』という馬鹿がどこにいる。
 
 この場合は、その能力に対して対応することになる。

 そういうことよね。
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3 コメント

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Unknown ()
2019-06-22 15:34:22
なんちゅーかな
話をするとき、『相手は途轍もない無知の馬鹿』というふうな前提で話し始める、そんな悪癖が多々観察されるような昨今。そんな感じ。
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頭の良い人 (hilowmix)
2019-06-23 10:35:40
実るほど頭を垂れる稲穂かな
…自分も注意しよう。
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Unknown ()
2019-06-25 22:24:27
しかしですな
そうやって自制していると、マウンティング大好き老害がやってきてひたすら時間を空費させてきたりしてですな
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