ヴィデオは偽物―と，ナイジェリア軍 は 主張する

　ナイジェリア軍は，先日，同軍の非法行為の証拠として流出したとされるヴィデオの真正性を否認した。

BBC　Nigeria's Boko Haram battle: Army rejects 'killing' video　19 November 2012

　問題のヴィデオの現場というのはMaiduguri。とある兵が，二週間前に行われた違法処刑現場―命乞いする若者の姿―を撮影してロイターに流したのだという。

　男が兵隊に小突かれて地面に投げ出される。頭部を蹴りつけられ，そして銃撃される。死んで横たわる彼のそばには少なくとも4体の死体。明かに，兵に殺害されたものと思われる―

　―そんなヴィデオだが。ナイジェリア軍参謀長（Chief of defence staff Admiral）Ola Ibrahim提督によれば，アムネスティの主張は非常に主観的なものだ。まあ，非難点については調査が行われるべきだが！　「我々には交戦規定があるのだ。我々の兵の一部がこうした規則のいくつかに違反したなら，裁判にかけられるのだ」。ヴィデオなら，現代の技術ならいくらでも偽造でもなんでもできるではないか！

　ナイジェリア軍はしばしば，そうした集団虐殺の疑惑を投げかけられている（とりあえず，「ナイジェリア：治安部隊が若者たちを即決処刑」2012-11-03）。BBCとしては，このヴィデオの真正性を保証できない，とする。