空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

バングラデシュはもうロヒンギャ難民を受け入れない

2019-03-02 14:07:00 | ビルマ/ミャンマー
BBC Rohingya crisis: Bangladesh will no longer take in Myanmar refugees 1 Mar 2019

 国連安全保障理事会に報告したという:

Bangladesh has told the UN Security Council it will stop accepting any more Rohingya Muslims who flee from Myanmar.

 脊椎反射で「なんてひどいことを!」というような類の水準の人は、いまはこの問題を追いかけていないように信じたいが、そりゃまあ「More than 740,000 Rohingya are living in refugee camps in Bangladesh」…74万人。結構な数である。

 そのうえ

Foreign Secretary Shahidul Haque accused Myanmar of "hollow promises" during negotiations over returns.

 相手国、ミャンマーの対応が誠実を欠くという。一応、一月に、週当たり1500人を引き受けるという協定は出来たには出来たが

"Not a single Rohingya has volunteered to return to Rakhine due to the absence of conducive environment there," he said.

 で、一国の外交上の代表者が「"Is Bangladesh paying the price for being responsive and responsible in showing empathy to a persecuted minority population of a neighbouring country?"」こうまでいうのだ。

 あと、地味にというか、はっきりと「隣国のマイノリティ」としてますね。ということで、『国籍についてはお前のほうで処理しろよ』とミャンマーに言っていることになる。そしてそれはミャンマー側としては呑めない条件扱いのはず。超頑張って妥協点として居留民登録で、居住実態が数十年続いて、そのうえで革命でも起きれば認められるかもよ、くらいな感じだろうか。

 だいたい、150年以上前のインドからの流入民の子孫でさえ土着民扱いしてないんだ、あそこは。日本なら、帰化すれば法的には日本人扱いだろう。そうした平等でさえ怪しいわけで。

 ミャンマー側は、時間と忍耐とを要する仕事だと、それはそれで真っ当なコメントを出す:「"It takes time and patience as well as courage to build trust and confidence among different communities in Rakhine," the diplomat added.

 …しかしまあ、現地での納得とかなんとか言い出したら、それ、「ま、無理ッスね」というのとどう違うのかと。

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