さあ、現代の民族大移動の地獄の蓋が、南米方面でもひらきはじめた―
BBC Migrant caravan: US-bound migrants clash with Mexico riot police 20 Oct 2018
―もうさんざっぱら開き始めまくっていただろう、何回目だ開き始めるのは、という突っ込みはありえるが、みんなの夢のエルドラド・アメリカンドリームの大地、USAへの門もしくはメキシコが閉じ始めるっぽいあたり。
「Some migrants broke through Guatemalan border fences but then clashed with Mexican riot police in no man's land.」
「Dozens of Mexican police in riot gear reportedly fired tear gas to force them to retreat into no-man's land after being attacked with stones.」
難民側は投石で攻撃、riot police機動隊側は催涙ガスで鎮圧・撃退。難民はno man's landに押し込められる。かなりガチめな鎮圧である。
ではその動きの根本には、と問われれば、やはりこの人が:
「On Friday, US President Donald Trump thanked Mexico for holding back the migrants from crossing into the US.」
…だからといって、トランプを馬鹿にしたり排除したりでこの問題が解決するわけでもなし。困ったことではある。いやトランプ氏自身もえらいこと困った人だが。
だいたいが
「After talks on border security in Mexico, Secretary of State Mike Pompeo said the situation was reaching "a moment of crisis".」
…写真からもなんか推察されるように、南米の幾つかの国の政治経済が破綻していて、そこの人たちが大規模に周辺のも少しなんとかなりそうな国々に流出しつつあり、その規模はもはや人道的配慮・人類愛・同胞愛ではなかなか賄いきれない水準に達しつつある、ようだ。
添付されている写真はかなりemotionalなものがあり、幼児を守る半白のおっさんなんぞ、この間なくなったうちの裏の家のおっさんが痩せてたときに微妙に似ており、このおっさんと奥さんに定食のひとつふたつくらいは食わせてやりたい気はする。が、そういう隣人愛を発揮するための資源が、諸国に微妙に足りなくなっていく今日この頃であるわけだ。
「An estimated 10% of the population of Guatemala, El Salvador and Honduras have fled danger, forced gang recruitment and dismal economic opportunities.」
一国の人口の10%が流出、とは―まあ、シリアよりましですよねというくらいしか…。
「On Thursday, Mr Trump thanked Mexico in a tweet for the decision to send hundreds of police officers to meet the migrant caravan at the border.」
こっちのおっさんは、あのな嫌われるのはそういうとこやぞ、という…。
…普通の政治家は言葉を選ぶし、こういうエグい話には表立っては知らぬ存ぜぬを通したりするもんだろうに。
当事者たちのことばから:
「I call on the US and Mexico to help us, because I am not a woman who needs handouts. God is going to soften Trump's hard heart.」
こじきじゃないから救われるべきだ―という理屈は、今は苦境にあってにっちもさっちもいかないが、多少の資源があればその返礼以上に働けるぞ、ということか。まあそうだろう。しかし神はトランプの厳しい心を和らげてくれるだろうか。難事であろう。
「Trump is saying that if there are immigrants crossing into the US they'll send us back to Honduras. What have we ever done to him? He should be happy because we're going to work.」
我々は働ける。その能力がある。だから働かせてくれ。きっとお前の役に立つ―そういっているわけなのだ。
「If the Honduran President was more responsible, there wouldn't be so much emigration, but there are no jobs.」
政治家の責任。それはまあまあの安全を保障し、まあまずは食える職を保障することだ―という、大変基礎的なことが今も問われている。
高級な知識人様たちで構成されるようになった―と(自称)リベラル勢力が考えるようになった、この日本でも同様である。心したい。
なお、「あんた、きらわれるの、そういうとこやぞ」的な:
BBC Trump threatens to cut aid to Honduras over migrants 17 Oct 2018
…解っててやってるからより性質が悪いというのも、そのとおりだろう。
ホンジュラスに対して、USAむけて移動してくる移民団をとめないと補助金を打ち切るぞ、と脅迫である。
「Jari Dixon, a Honduran politician, Tweeted on Monday (in Spanish) that the caravan was not "seeking the American dream" but "fleeing the Honduras nightmare".」
とまあ、この移民団を止めるのは非人道的である―というのも十分理屈は立つのだが、だからといって国家崩壊へのスタートダッシュの手助けをするのもどうかとは。
BBC Migrant caravan: US-bound migrants clash with Mexico riot police 20 Oct 2018
―もうさんざっぱら開き始めまくっていただろう、何回目だ開き始めるのは、という突っ込みはありえるが、みんなの夢のエルドラド・アメリカンドリームの大地、USAへの門もしくはメキシコが閉じ始めるっぽいあたり。
「Some migrants broke through Guatemalan border fences but then clashed with Mexican riot police in no man's land.」
「Dozens of Mexican police in riot gear reportedly fired tear gas to force them to retreat into no-man's land after being attacked with stones.」
難民側は投石で攻撃、riot police機動隊側は催涙ガスで鎮圧・撃退。難民はno man's landに押し込められる。かなりガチめな鎮圧である。
ではその動きの根本には、と問われれば、やはりこの人が:
「On Friday, US President Donald Trump thanked Mexico for holding back the migrants from crossing into the US.」
…だからといって、トランプを馬鹿にしたり排除したりでこの問題が解決するわけでもなし。困ったことではある。いやトランプ氏自身もえらいこと困った人だが。
だいたいが
「After talks on border security in Mexico, Secretary of State Mike Pompeo said the situation was reaching "a moment of crisis".」
…写真からもなんか推察されるように、南米の幾つかの国の政治経済が破綻していて、そこの人たちが大規模に周辺のも少しなんとかなりそうな国々に流出しつつあり、その規模はもはや人道的配慮・人類愛・同胞愛ではなかなか賄いきれない水準に達しつつある、ようだ。
添付されている写真はかなりemotionalなものがあり、幼児を守る半白のおっさんなんぞ、この間なくなったうちの裏の家のおっさんが痩せてたときに微妙に似ており、このおっさんと奥さんに定食のひとつふたつくらいは食わせてやりたい気はする。が、そういう隣人愛を発揮するための資源が、諸国に微妙に足りなくなっていく今日この頃であるわけだ。
「An estimated 10% of the population of Guatemala, El Salvador and Honduras have fled danger, forced gang recruitment and dismal economic opportunities.」
一国の人口の10%が流出、とは―まあ、シリアよりましですよねというくらいしか…。
「On Thursday, Mr Trump thanked Mexico in a tweet for the decision to send hundreds of police officers to meet the migrant caravan at the border.」
こっちのおっさんは、あのな嫌われるのはそういうとこやぞ、という…。
…普通の政治家は言葉を選ぶし、こういうエグい話には表立っては知らぬ存ぜぬを通したりするもんだろうに。
当事者たちのことばから:
「I call on the US and Mexico to help us, because I am not a woman who needs handouts. God is going to soften Trump's hard heart.」
こじきじゃないから救われるべきだ―という理屈は、今は苦境にあってにっちもさっちもいかないが、多少の資源があればその返礼以上に働けるぞ、ということか。まあそうだろう。しかし神はトランプの厳しい心を和らげてくれるだろうか。難事であろう。
「Trump is saying that if there are immigrants crossing into the US they'll send us back to Honduras. What have we ever done to him? He should be happy because we're going to work.」
我々は働ける。その能力がある。だから働かせてくれ。きっとお前の役に立つ―そういっているわけなのだ。
「If the Honduran President was more responsible, there wouldn't be so much emigration, but there are no jobs.」
政治家の責任。それはまあまあの安全を保障し、まあまずは食える職を保障することだ―という、大変基礎的なことが今も問われている。
高級な知識人様たちで構成されるようになった―と(自称)リベラル勢力が考えるようになった、この日本でも同様である。心したい。
なお、「あんた、きらわれるの、そういうとこやぞ」的な:
BBC Trump threatens to cut aid to Honduras over migrants 17 Oct 2018
…解っててやってるからより性質が悪いというのも、そのとおりだろう。
ホンジュラスに対して、USAむけて移動してくる移民団をとめないと補助金を打ち切るぞ、と脅迫である。
「Jari Dixon, a Honduran politician, Tweeted on Monday (in Spanish) that the caravan was not "seeking the American dream" but "fleeing the Honduras nightmare".」
とまあ、この移民団を止めるのは非人道的である―というのも十分理屈は立つのだが、だからといって国家崩壊へのスタートダッシュの手助けをするのもどうかとは。
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