BBC Rohingya crisis: Myanmar VP 'concerned' about Rakhine exodus 21 Sep 2017
「She said more than half of Rakhine's Muslims - the Myanmar government does not use the term Rohingya - had stayed」
半分以上は残っている、というのを「大半は残っている」と表現するのは、言語の表現上正しいとは思う、一応。60%くらいなら「大半」と称してもよいだろう、まあ。が、40%であれ、それが(実は200万いて、脱出が40万人でということで)20%にしても、やはり大量の移動であることは間違いない。
「She also claimed that there had been no acts of violence or village clearances since 5 September, which has been widely disputed」
つまりそれ以前にしていたのは確実ってことですね?
ちょっとしたポイントですが
「The Burmese military is widely accused of committing atrocities amounting to ethnic cleansing」
永年のあれこれもあって、軍に対する民間人の信頼具合、親密具合はさほどでない。この場合も一般民間人に、『うーん、あの嫌われ者どもに、この嫌われ者どもが、まあ多少手荒なことをしちゃうかもねえ』くらいの心理は働いているかもしれない。一応民主国家の契約上、”みんな共犯者”にはなるはずなのだろうが、我が国と違って、制度的に、はるかに市民の権限は制限されているし、こういう心理があってもそうそう非難できない気がする…。
…我が国ではそろそろ選挙がありそうで、まあいろんな立場がある。民進党さんを嫌うような人は「うん、僕らはあの(民主党時代の)失敗をしっているから、もう選ばない」とそこらで書くだろう、これはしかし、(旧)民主党も選挙で以て政権を担った、”我々の”政権であるという大前提を一応共有しているわけなのだ。
他方ミャンマーでは、軍を敵に回すと憲法改定はその時点で不可になるような制度を設計している。選挙に、この点で意味がなくなってしまったりする。
なので、直接対比はできないよねーとは思っておく。
…聞いたところでは、北朝鮮にも選挙があるらしいですしね。しかし、これをもって、現政権のあれこれの責任を北朝鮮人民に問うことは…ねえ…。
ともあれ
「In a possible sign of increased tensions in Rakhine state, a large group of Buddhist local residents reportedly tried to block an International Committee of the Red Cross (ICRC) aid shipment thought to be bound for Rohingya Muslims late on Wednesday」
…まあ、これは直接即効で死者を増やしはしないが、緊張をたかめ、超近い将来に惨劇を引き起こすよーなものですねー…。
それは、単に座り込みで荷物搬入を阻止するとかならともかく
「Myanmar's government said the crowd grew "aggressive" and threw petrol bombs, and were dispersed by police」
…ええと。
ミャンマー警察をほめてあげましょう。
少なくとも、一般警察(いやまあヤカイン紛争の現地はともかく)は、暴徒化しかけてる民衆からムスリムか現場の平穏かを守ろうとしている。これほど現政権に嫌味を言いたがる西側メディアでも、この点、すくなくともそれなりには認めている(政府の言い分では、という但し書きはつけているものの)。
「ICRC spokeswoman Graziella Leite Piccoli confirmed to the BBC that there had been an incident, but could not confirm other details.
She said aid workers "managed to engage the people in dialogue, communicating that we work transparently and were there for everyone in need", and were eventually left alone with the supplies」
とまあ、赤十字としては確言しない方針のよう。
なので、『うちの警察は仕事してますよ』という政府側のフカシの可能性もあるわけではありますが。
時事 ロヒンギャ問題「状況改善」=ミャンマー副大統領が主張 (2017/09/21-14:49)
「西部ラカイン州の情勢について、「状況は改善されている。5日以降、武力衝突は報告されていない」と主張」
「「(ロヒンギャが大量脱出している)理由を見つけなければならない」とし、「大多数のイスラム教徒は村に残ることを決めている」と強調」
NewsWeekJapan ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(前編) 2017年9月20日(水)16時00分 前川祐補(本誌編集部)(2017年3月28日号掲載の特集記事より転載)
NewsWeekJapan ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(後編) 2017年9月20日(水)16時00分 前川祐補(本誌編集部)(2017年3月28日号掲載の特集記事より転載)
概要をしっておくに良いまとめ記事。先日の根本先生のとセットで読むとよいかも。
BBC Rohingya crisis: Suu Kyi speech criticised by global leaders 20 Sep 2017
スーチーのコメント、「most Muslims had decided to stay and that this indicated the situation was not so severe」…いやあ…10万人単位で避難者がでるのは、わりとおおごとですよ…。これ以上に、でないとsevereと呼んであげない、というなら、100万人ならどうか。いや100万人の大移動は、それはもう「破局」というに匹敵する。
さて、
「Bangladesh also denies Rohingya have any right to settle on its soil - and has been criticised for not doing more to help in the crisis」
この点を見て。
かつての日本の左派たちは、自分たちこそ将来の基準を担う者、とでもいうような気概をもってはいなかったか。こうした場合、是非とも緊急援助をとか言い出しはしなかったか。世界の大問題にもっとコミットせよ、という立場ではなかったか。どうも最近、そこらで観測できる限りの「左派」には、こうしたグローバルな観点に薄いようにも思えるのだが。
…しかしこの点、グローバルな関与ということでは、現政権はそこそこうまくそつなくこなしている感もあり、してみると”戦後最悪”の政権を一定程度評価せざるを得なくなり、いたしかゆしということなのだろうか。
どうも最近、野党側がなあ、と残念に思う。
そのような中でも
”小物界の大物”などという、揶揄そのものののような二つ名を付けられつつも愛される原口先生の姿は、なるほどこれぞあるべき姿であるなあと感心。懐の広さ、見識が見える、良いコメントだなあと思う。さすが”大物”といわれる人は格が違う。
…ある筋においては、安倍首相のお見舞いでほだされた裏切り者扱いなのかもしれないが、見舞いにも行かんわ、ツィートで励ましもしないわとかの”同志”より「敵ながら天晴れ」に高評価を与えるのは人間の常では。つぅか、このへん、”ある筋”の仲間が増えない理由―元気に活動しているらしいとはいえ、運動が広がらない理由が分るわなあ。
…ああそうか、原口先生、悪意や敵意で行動してはいない、そういう意味では善人なんだという認知があるんだな。というか、悪意敵意で行動してはならないという縛りをする、伝統的な理想主義者方針なのか…。
「She said more than half of Rakhine's Muslims - the Myanmar government does not use the term Rohingya - had stayed」
半分以上は残っている、というのを「大半は残っている」と表現するのは、言語の表現上正しいとは思う、一応。60%くらいなら「大半」と称してもよいだろう、まあ。が、40%であれ、それが(実は200万いて、脱出が40万人でということで)20%にしても、やはり大量の移動であることは間違いない。
「She also claimed that there had been no acts of violence or village clearances since 5 September, which has been widely disputed」
つまりそれ以前にしていたのは確実ってことですね?
ちょっとしたポイントですが
「The Burmese military is widely accused of committing atrocities amounting to ethnic cleansing」
永年のあれこれもあって、軍に対する民間人の信頼具合、親密具合はさほどでない。この場合も一般民間人に、『うーん、あの嫌われ者どもに、この嫌われ者どもが、まあ多少手荒なことをしちゃうかもねえ』くらいの心理は働いているかもしれない。一応民主国家の契約上、”みんな共犯者”にはなるはずなのだろうが、我が国と違って、制度的に、はるかに市民の権限は制限されているし、こういう心理があってもそうそう非難できない気がする…。
…我が国ではそろそろ選挙がありそうで、まあいろんな立場がある。民進党さんを嫌うような人は「うん、僕らはあの(民主党時代の)失敗をしっているから、もう選ばない」とそこらで書くだろう、これはしかし、(旧)民主党も選挙で以て政権を担った、”我々の”政権であるという大前提を一応共有しているわけなのだ。
他方ミャンマーでは、軍を敵に回すと憲法改定はその時点で不可になるような制度を設計している。選挙に、この点で意味がなくなってしまったりする。
なので、直接対比はできないよねーとは思っておく。
…聞いたところでは、北朝鮮にも選挙があるらしいですしね。しかし、これをもって、現政権のあれこれの責任を北朝鮮人民に問うことは…ねえ…。
ともあれ
「In a possible sign of increased tensions in Rakhine state, a large group of Buddhist local residents reportedly tried to block an International Committee of the Red Cross (ICRC) aid shipment thought to be bound for Rohingya Muslims late on Wednesday」
…まあ、これは直接即効で死者を増やしはしないが、緊張をたかめ、超近い将来に惨劇を引き起こすよーなものですねー…。
それは、単に座り込みで荷物搬入を阻止するとかならともかく
「Myanmar's government said the crowd grew "aggressive" and threw petrol bombs, and were dispersed by police」
…ええと。
ミャンマー警察をほめてあげましょう。
少なくとも、一般警察(いやまあヤカイン紛争の現地はともかく)は、暴徒化しかけてる民衆からムスリムか現場の平穏かを守ろうとしている。これほど現政権に嫌味を言いたがる西側メディアでも、この点、すくなくともそれなりには認めている(政府の言い分では、という但し書きはつけているものの)。
「ICRC spokeswoman Graziella Leite Piccoli confirmed to the BBC that there had been an incident, but could not confirm other details.
She said aid workers "managed to engage the people in dialogue, communicating that we work transparently and were there for everyone in need", and were eventually left alone with the supplies」
とまあ、赤十字としては確言しない方針のよう。
なので、『うちの警察は仕事してますよ』という政府側のフカシの可能性もあるわけではありますが。
時事 ロヒンギャ問題「状況改善」=ミャンマー副大統領が主張 (2017/09/21-14:49)
「西部ラカイン州の情勢について、「状況は改善されている。5日以降、武力衝突は報告されていない」と主張」
「「(ロヒンギャが大量脱出している)理由を見つけなければならない」とし、「大多数のイスラム教徒は村に残ることを決めている」と強調」
NewsWeekJapan ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(前編) 2017年9月20日(水)16時00分 前川祐補(本誌編集部)(2017年3月28日号掲載の特集記事より転載)
NewsWeekJapan ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(後編) 2017年9月20日(水)16時00分 前川祐補(本誌編集部)(2017年3月28日号掲載の特集記事より転載)
概要をしっておくに良いまとめ記事。先日の根本先生のとセットで読むとよいかも。
BBC Rohingya crisis: Suu Kyi speech criticised by global leaders 20 Sep 2017
スーチーのコメント、「most Muslims had decided to stay and that this indicated the situation was not so severe」…いやあ…10万人単位で避難者がでるのは、わりとおおごとですよ…。これ以上に、でないとsevereと呼んであげない、というなら、100万人ならどうか。いや100万人の大移動は、それはもう「破局」というに匹敵する。
さて、
「Bangladesh also denies Rohingya have any right to settle on its soil - and has been criticised for not doing more to help in the crisis」
この点を見て。
かつての日本の左派たちは、自分たちこそ将来の基準を担う者、とでもいうような気概をもってはいなかったか。こうした場合、是非とも緊急援助をとか言い出しはしなかったか。世界の大問題にもっとコミットせよ、という立場ではなかったか。どうも最近、そこらで観測できる限りの「左派」には、こうしたグローバルな観点に薄いようにも思えるのだが。
…しかしこの点、グローバルな関与ということでは、現政権はそこそこうまくそつなくこなしている感もあり、してみると”戦後最悪”の政権を一定程度評価せざるを得なくなり、いたしかゆしということなのだろうか。
どうも最近、野党側がなあ、と残念に思う。
そのような中でも
公私の別をつけております。
— 原口 一博 (@kharaguchi) 2017年9月20日
お礼、感謝に公も私もありません。
しかも私は公人、高須先生は強い影響力をお持ちと言えども私人です。
私は公人として公人の政策や姿勢を批判する事はあっても私人を批判する立場にありません。... https://t.co/k0IS9f0L7L
”小物界の大物”などという、揶揄そのものののような二つ名を付けられつつも愛される原口先生の姿は、なるほどこれぞあるべき姿であるなあと感心。懐の広さ、見識が見える、良いコメントだなあと思う。さすが”大物”といわれる人は格が違う。
…ある筋においては、安倍首相のお見舞いでほだされた裏切り者扱いなのかもしれないが、見舞いにも行かんわ、ツィートで励ましもしないわとかの”同志”より「敵ながら天晴れ」に高評価を与えるのは人間の常では。つぅか、このへん、”ある筋”の仲間が増えない理由―元気に活動しているらしいとはいえ、運動が広がらない理由が分るわなあ。
…ああそうか、原口先生、悪意や敵意で行動してはいない、そういう意味では善人なんだという認知があるんだな。というか、悪意敵意で行動してはならないという縛りをする、伝統的な理想主義者方針なのか…。
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