そんなわけで、今期は当選。基盤Cが採択されたようです。事務さんから手続しなさい、などと指示がきた。
当選したひとたちがしばしば言う「去年、落ちた書類をちょっと変えただけ」のパターンによくあてはまるが、そう書くだけでは芸がないし、もしかここを生身の、しかも研究者が見ることがあるかもしれず、多少参考になるかもしれないメモを書いておこう。
不採択年度を一年挟んだことからわかる通り、私は常時採用されるほどのランクではない。昨年は判定Bくらいだった。その前の年度に同様のテーマで書いた萌芽研究は、まあAでしょうな。
何がどうだったかーというのは推測するほかないが、一昨年は基盤Bがありましたから(最終年度)、まあ、私が審査員でも『きみは、ええやろ』と点を落とすかもしれない。
昨年度分は基盤B直後で、あの、そりゃあふつうそのテーマを続けるか、それとも手じまいしつつもその基盤Bのサブテーマを基盤Cで、というのが穏当だろうところ、私は別のテーマを出しましたので。筋が悪いし、研究費の集中にもなりかねない。よほどうまく書かないといけなかっただろうところーまあパワハラのダメージでややとっ散らかった文章を書いてしまった可能性は否定できない。
で、今年度ぶん。
4月~5月に、それまでの二回の書類で詰めてなかった部分、理論の実証となる論考をしあげ、7月に発行されるよう按配しました。その流れで10月の科研費書類になだれ込んでいったわけです。つまり書類本編の1ページ目~2ページ目の力強さが違ってきた。『私が今回応募しました基礎理論、それはすでに正しいことを証明し終えたわけですが、同じ例がほかにも沢山あるわけです』と直近1~2年の研究発表計画を矢継ぎ早に書いた。でまあ、『私がこうして作業すれば、こまごまとしたネタはなんぼでも見つかるわけですが、まあ軽くコラムを何本か書きますよ』ともっていく。
ということで、おそらく中核となる「なにか」は割と重要かもな、と。説得力が違ってくるものかと思う。
とまあ、書いておりますが―審査員の「当たりはずれ」の要素も大きい。昨年度分は、分野違いで理解されなかったのじゃないかなあと思ってたりする。だってねえ、あれ、すっごく点がばらけるんだよ…私が最高点を付けたひとに、別のひとは最低点をつけるとか…。なので、「中庸+1」みたいなひとが勝ちを拾うこともありえる。
しかしなんにせよ、科研費審査攻略法を練り上げるのは本意でもないし、我々のやるべきことでもない。地道な研究活動こそまず第一にあるべきものと思い、できるだけのことをしましょうか。
関連:「季節の話題(科研費)(2017-10-25)」
関連:「業界話:研究費の支給・支給停止(2019-05-15)」
「私については、最初から「ここに居つく予定のないひと」扱いを受けたので、そういうことにすることにした」とメモをしている。うんまあ、出ていく算段がまたひとつ立ちましたかな、という感は多少あるにはある。
当選したひとたちがしばしば言う「去年、落ちた書類をちょっと変えただけ」のパターンによくあてはまるが、そう書くだけでは芸がないし、もしかここを生身の、しかも研究者が見ることがあるかもしれず、多少参考になるかもしれないメモを書いておこう。
不採択年度を一年挟んだことからわかる通り、私は常時採用されるほどのランクではない。昨年は判定Bくらいだった。その前の年度に同様のテーマで書いた萌芽研究は、まあAでしょうな。
何がどうだったかーというのは推測するほかないが、一昨年は基盤Bがありましたから(最終年度)、まあ、私が審査員でも『きみは、ええやろ』と点を落とすかもしれない。
昨年度分は基盤B直後で、あの、そりゃあふつうそのテーマを続けるか、それとも手じまいしつつもその基盤Bのサブテーマを基盤Cで、というのが穏当だろうところ、私は別のテーマを出しましたので。筋が悪いし、研究費の集中にもなりかねない。よほどうまく書かないといけなかっただろうところーまあパワハラのダメージでややとっ散らかった文章を書いてしまった可能性は否定できない。
で、今年度ぶん。
4月~5月に、それまでの二回の書類で詰めてなかった部分、理論の実証となる論考をしあげ、7月に発行されるよう按配しました。その流れで10月の科研費書類になだれ込んでいったわけです。つまり書類本編の1ページ目~2ページ目の力強さが違ってきた。『私が今回応募しました基礎理論、それはすでに正しいことを証明し終えたわけですが、同じ例がほかにも沢山あるわけです』と直近1~2年の研究発表計画を矢継ぎ早に書いた。でまあ、『私がこうして作業すれば、こまごまとしたネタはなんぼでも見つかるわけですが、まあ軽くコラムを何本か書きますよ』ともっていく。
ということで、おそらく中核となる「なにか」は割と重要かもな、と。説得力が違ってくるものかと思う。
とまあ、書いておりますが―審査員の「当たりはずれ」の要素も大きい。昨年度分は、分野違いで理解されなかったのじゃないかなあと思ってたりする。だってねえ、あれ、すっごく点がばらけるんだよ…私が最高点を付けたひとに、別のひとは最低点をつけるとか…。なので、「中庸+1」みたいなひとが勝ちを拾うこともありえる。
しかしなんにせよ、科研費審査攻略法を練り上げるのは本意でもないし、我々のやるべきことでもない。地道な研究活動こそまず第一にあるべきものと思い、できるだけのことをしましょうか。
関連:「季節の話題(科研費)(2017-10-25)」
関連:「業界話:研究費の支給・支給停止(2019-05-15)」
「私については、最初から「ここに居つく予定のないひと」扱いを受けたので、そういうことにすることにした」とメモをしている。うんまあ、出ていく算段がまたひとつ立ちましたかな、という感は多少あるにはある。
…季節の話題ですなあ…。