空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

政権支持率動向メモ(2017-05-29)

2017-05-29 19:50:13 | Weblog
朝日新聞 加計・森友問題、それでも…崩れぬ「安倍支持」の理由 2017年5月29日01時50分

 冒頭部分の支持率・不支持率グラフが分かりやすくてとてもよい。

 また、無料部分の最後の一文が、私には非常に素晴らしいものと見える:

「もともと及第点が低いので、安倍さんは思いのほかよくやっているように見える。だから支持率は下がらないのだろう」。松本教授はそう分析する

 はたとひざを打つ人もけっこういるのではないか。

 なんか新聞さん(朝日さんが急先鋒だろうか)だとか、意識タカイ方々とかデモで民意を主導する新世代リーダーとか(新聞に常連っぽい)憲法の先生とかがいうところでは、安倍政権は世界最悪・歴史上極悪・品性陋劣・戦前回帰の時代錯誤で日本語も怪しい低能で学歴もチンケなボンクラで人殺しが大好きでぜひとも自衛隊に今日明日にでも人殺しをさせたく思いこの法案が通ると明日にでも半島・大陸進出する決断を下すような軍国主義者で…

 らしいのだが、とりあえず戦争法案というのが通ったあとだが、まだ戦争になりそうにない。というか、危機を煽り立ててるのは、勝手に週刊・月刊ペースでミサイル飛ばしてるほうじゃねーのか的な。この件については周辺諸国と連絡を取り合い、経済制裁や当該国の宗主国によるご指導を待つとか、まあそこそこ穏健な手で対応してしばらくである。

 ともあれ、(前略)先生たちのいうところでは、絶望的低能らしい安倍首相だが、すくなくとも戦争をするには兵隊が必要であり、いまの日本にはその兵隊になってくれそうな若い世代の数が少ないことは理解しているらしい。さしあたり、ともあれ末端の下々が食えるようにご配慮いただいているようで―

若い世代や労働者層は、09年の民主党への政権交代を支えた。だが、政権運営は混乱し期待通りの政策は実現しなかった。その反動が第2次安倍内閣の誕生につながり、第1次と第2次の支持基盤を変えた

 というのは―

職業別でも、第1次より事務・技術職が15ポイント、製造・サービスなどの従事者が12ポイント上がり、労働者層を引きつけた。自民党への支持が高い農林漁業者や自営業者層に迫る水準だ

 ということである。現在の自民党は、労働者に支持されている。労働者のための政党と”誤認”されてもおかしくはない。

 まあその、これが歴史的なサギだと物語を書くことは出来る。これから20年計画で産めよ増やせよとすれば、20年後はともかく、多少の若年人口が確保できて、戦争1回戦くらいは耐えるかもしれない(たぶん、いまわりと真面目に大きな1回戦やったら、若年人口が大打撃くらって戦後の労働の体制を構築できない)。いま、30~40位のひとは、その頃にひとり息子を戦争で失ったりする可能性もあり、その時に(前略)先生たちが『ほおら、20年前に僕の忠告を聞かなかったから』としたりがお…という絵図面くらいはかけるが、

 …でも安倍首相は絶望的低能で目先のことしか分からないアホの設定でしたよね?というろくでもない反論があるな、これ。
 そして、20年しても”バカの遠謀深慮”を打ち崩せない野党はもっとアレ、ということになるし、こういう場合、国民のほうがさらにもっとアレということになる。

 そんなわけで、こうした絵図面でひとを説得しようというような試みは避けたほうが宜しいと思うよ、新世代リーダーとかのひとたちとかは。
 というか、かなりまじめに、安倍首相に対する”批判者”たちって、安倍首相への応援団的位置になっちゃってたり、だねえ。
 ここ最近の問題にしても、森友問題の100万円だかの件にしても、『ああ、確かに安倍首相はバカなんだ。名前を利用されて―野党のいうところでは、寄付金までポケットマネーで出したくらいだ―賄賂を貰う程度の発想もないほどのバカなんだ。でもそれ、いままでの汚職政治家より、品性的にはまだしも救いどころがあるな?』とかいけそうである。







 すばらしいダブスタっぷりである。
 先の記事では”国は官僚を指導しろ”とし、後の記事では”指導”したことが悪いという。いやまあ、倫理的指導を意図しているのは分かるだろう、というのはそのとおりだが、安倍政権への攻撃のタネになるなら違法行為をしてまっとうに指導されたあとのひとに、先には”こーゆー非倫理的なひとってどーかなー。そんなのを雇ったままにしていた、安倍政権ってダメだよね”というよーな記事をかいておきながら、のちに”あ、あれは昔やったことで、今は禁じ手になっちゃってたけど…(だから安倍政権は遡及適用したんだよ!だから安倍政権のほうが悪いの!)”という擁護を張るのはさすがにどーか。



 であればこそ、結構苦々しく、安倍政権の支持は非常に堅調に・安定的にあるようですねと現状を述べる私ではあるのだが、そういう私にそのような見方はおかしい、支持している人々は騙されている、真のあり方とはと説教かましてくるひとがいたりして疲労のきわみ。



 もっと無理だ。支持率はそのように語るようだ。いや民進さんの支持率が下がっていく一方なのはそのとおりだが、だからと言って小沢第n新党(nはいくつかしったこっちゃない)の支持率も知れたものだし、共産党さんの非常に堅調で安定的な低支持率は、なるほど確かに野党ですねという話じゃないのか。

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