空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国連の人権問題調査官がミャンマー入国を断られる

2017-12-20 22:57:52 | ビルマ/ミャンマー
BBC Myanmar bars UN probe as mass grave found in Rakhine 20 Dec 2017

The UN's investigator into human rights in Myanmar has been barred from entering the country.

 話題の人権問題調査官はYanghee Lee氏であり、ああこの国の人権問題でここしばらく活躍中のひとですね:

非暴力思想は仕事してほしい,みたいな(2015-01-21)」

一発アウトだ、それは(2015-01-24)」

 どっちかというと、Wirathuとの関係においてメモしてますが。…しかしWirathuも、日本語ソースでも散見されるようになり、有名人になったものだ。

The government said it had banned her because she was "not impartial and objective while conducting her work"

 公平でも客観的でもないからダメ、と。

Ms Lee said the decision to block her suggested "something terribly awful" was happening in Rakhine.

 そりゃそうだ。

In a statement on Wednesday, Ms Lee said she was "puzzled and disappointed" at the decision to block her, especially as she had previously been given access to Myanmar

 なので、極最近、さらにアレなやらかしなり、政府内部の方針変更なりがあったかも、と疑い得る。

 一応ミャンマー政府を弁護すれば、「On Tuesday, Myanmar's authorities said they found 10 bodies in a mass grave in a village there」「The army released photos of the grave on Facebook and said it would investigate "the truth behind the grave", promising that security members would be held responsible if they were involved」とあり、ありがちな独裁強権国家とちがい、そこそこ正直に「ぼくら虐殺したっぽい」と示唆するくらいには正直である。いびるなら、他にたくさんあるだろーがよー、俺達以外によー、という気持ちがあってもおかしくないといえばおかしくないが、まあやらかしたのも確かだし…。

 …あとまあ、逮捕したジャーナリストへの「しばき」もそこそこに押さえ、解放されるっぽいし。
 ソマリアでさんざっぱらジャーナリストが殺されたりしたのを見たあとだと、ミャンマー軍事政権への点付けはちょっと甘くなる、かも。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国でインスタントラーメン... | トップ | ザンビアの警察が中国人を採... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2017-12-24 09:21:07
急速な成長のためにももっとたくさんの投資を…ってとこでしょうねー。
しかし「不法移民」問題は,国際的にはジェノサイド疑惑を掛けられてたりして…。…日本政府も「しっかりしてくれよ」とくぎをうちに行く様子。
返信する
投資して欲しいのに (hilowmix)
2017-12-23 18:23:49
なんでもミャンマーでは何十年もかけた会社法改定がなったばかりだそうで。
これまでは一株でも外国からの投資だと「外資企業」扱いだったのが大幅に緩和され、外国からの投資を呼び込もうとしているそうな。
「いやー、不法移民は追い出しますけど他は割としっかりやってますよ、うち」ってアピールしたい時期なんでしょうなあ。
返信する

コメントを投稿

ビルマ/ミャンマー」カテゴリの最新記事