空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ちょっとメモ

2009-10-23 22:24:02 | Weblog
マオイストと話をしていて,私が日本人であることを知ると,彼らからよく聞かれる質問がある。「アメリカは広島と長崎に原爆を落として,大勢の人を殺した。日本人はアメリカ人に対して強い憎しみをもっていないのですか」という質問である。…「どうして皆同じ質問をするのですか」と,こちらから逆に聞き返したくなるくらいに,さまざまなマオイストに聞かれたことがある」(小倉清子『ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト―』NHK Books,2007年,p.140)

 自国の権力者,さらにはその背後にいる地域強国またさらにその背後でそれを操ると想定される米帝に対する憎しみでもって組織を引き締めることに意義を認めれば,このように,『××だから米帝は憎まれるべきである』とし,何らかの意味で米帝にシバかれた記憶のある国々(まあ世界中にあろう)の人々との連帯(の幻想)を吹き込むものであろうか。

 なんかイラクだのパレスチナだので『日本はアメリカに原爆落とされたので,今アメリカにしばかれてるイラク(ないしパレスチナ)は連帯を』ほにゃららみたいな話をした・されたとゆーどこまでホントか分からない現地報告をどっかで見た気がするのだが,とりあえず確実そーなソースを一か所見つけたのでメモ。

 たぶん今ソマリア(南部)に行ってアルシャバブあたりにとっつかまっても,上にあげたよーな論理をくっちゃべれば反米の同志/闘士として認められ身の安全を図ることができよう。早急に逃げないと自爆テロの種にされそーでもあるが。

 同時進行でヘーネ『ヒトラー 独裁への道』(朝日新聞社)を読んだのだけど,まあなんだ,「歴史は繰り返す」と思ったな>ネパール事情

 下手に直接的に権力をふるうと直接失政の責任を負わねばならんし,立憲君主制で時々「自分の給料分、働いただけさ」(日本語Wikipedia)と喋る(で人気を勝ち取る)のが賢い道だと思うのだけどなあ。
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