空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

小西議員のこと、覚書

2019-04-29 19:43:16 | Weblog
 ちょっと以前のこと。約一年ほど前のこと。メモを書いていたので、それを検索しやすいようにアップロードしておく。

沖縄タイムス [大弦小弦]規律違反は「軽微」。よって、懲戒処分ではなく… 2018年5月14日 07:13阿部岳

規律違反は「軽微」。よって、懲戒処分ではなく内規による訓戒。これが、幹部自衛官が国会議員を罵倒するという前代未聞の行為に対する防衛省の処分だった

 ンなことが起こったことについて懸念すべき理由はあるが、とはいえ厳罰主義一辺倒というのもどうか。

軍隊の暴走を防ぐため、非軍人が上に立つ仕組みがシビリアンコントロール(文民統制)。その一環で国民の代表として自衛隊の活動に歯止めを掛ける国会議員を、自衛官が攻撃した。本質はクーデターである

 攻撃―広い概念でいえば攻撃だが、「口撃」である。これを「攻撃」概念に含まれるからといって、武装蜂起と本質的に同様だからクーデターだ、さあクーデターを仕出かした悪人を裁け、ともっていくのは牽強付会が過ぎる。

責任者の小野寺五典防衛相は当初「国民の一人であり、当然思うことはある」と、内心の問題にすり替えて擁護した。これなら、自衛官の暴言は続くだろう。その先には、何があるだろう

 今回は「きつく叱り置く」で収めた。まあその、できれば、相互に敬意を持った表現を―まあ基本的には―心がけるという、ものっそい日常的な倫理に立ち戻るあたりから再開してはどうだろう。





 まあだから、小西議員の行動は、ある種の顧客に対しては支持獲得に高効率なのであり、個人の生存戦略として必ずしも間違いではない。ある職業のひとびとを、その家族一族もろとも侮辱しまくるというのも、「生まれつきの属性によるものではないので、差別ではありません」という主張のもと、思想信条の表明にすぎないと主張しておけば、ある一群の人たちに対する支持支援の獲得方法として効率的であり、効果的であり、先の主張とあいまって支持を強化できる。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 江川紹子による評:性的虐待... | トップ | 教育関係メモ:貧困と成績のこと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事