空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

英語教師は死刑に処せられるに値する―ソマリア民兵の即決裁判の判断

2008-04-14 18:30:49 | ソマリア関連
 ソマリア反政府勢力アル・シャバブはソマリア中部Hiran県都ベレトウェインを占拠,この際,5名の教師を学校から引きずり出し,殺害した。この占拠の前に県知事Yusuf Daboged氏はエチオピア国境付近の町Feer Feer指して脱出。政府軍は逃亡するか,民間の服に着替えるかで完全に姿を消す:

Garowe Online Somalia: Islamist guerrillas seize town, kill foreigners Apr 14, 2008

 反乱組織兵と見られる者たちがベレトウェインの英語学校を襲撃,5人―ケニア人2人,英国籍1人,2人のソマリ人を強制的に学校から連れ出し,処刑。こうした攻撃の理由は不明。さらにカナダのパスポートを所持するソマリ人が1名殺害された由。

 数時間後にアルシャバブは撤退。
 関連報道:Shabelle.net Islamists kill foreign teachers in Beledweyne town overnight  04/14/2008

 理由は1.外国人であること,2.非ムスリムである事,でしょうか。3.敵性言語教授者はスパイと見做される,という可能性もありますが。

 アフガンの例:「英語教師は暗殺されるに値する:タリバン

 またモガディシュではロシア人女医さんが暴行を受け一時誘拐された:

Shabelle.net Russian doctor freed after hours of hostage in Mogadishu 04/12/2008
Shabelle.net Russian female kidnapped in Mogadishu 04/12/2008

 この誘拐は誤解に基くものであったという。
 この女医さんは精神科医で,ソマリ人と結婚,イスラムに改宗,モガディシュに10年以上も住んでいたもの。学会出席のためロシアに渡ること数回。Hajiとなるための巡礼もこなしつつあったという。名前はGalliniという―イスラム名に改名したのです。

 如何なる誤解であったのか? 如何なる理由で解放されたのか?
 彼女に暴行が加えられたのは外国人の顔であったから―彼女が解放されたのは敬虔なムスリムであったから,というのが解りやすい答えでしょうね。

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