空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

門戸は広くあるべきか

2010-06-04 17:45:26 | Weblog
毎日新聞 愛媛・私立帝京第五高校:「専願なら合格」 入試後、受験生に持ちかけ 2010年6月4日 東京朝刊

 併願と専願とで合格ラインを高低にわけていた。とある生徒さん(学校側からの申し出ののち,県立に合格)の親御さんから抗議があって,発覚。

同校は「うちに不合格だったら県立高校も難しい。すべての子供に進学の機会を与えるためだった」(谷本勝幸教頭)としている

 この親御さんとしても,多少文句を言いたい気持ちになったのかもしれない―”うちの子が県立に受からないアタマだと言ったな! どうだ,見てみろ,合格したぞ!”とでも言いたかったかもしれない。そのあたりはもはや邪推なりなんなりの域だろうけど。

 もちろん「公平な競争」という点からは非倫理的な方法ではある。

 ではあるが,できるだけ多くの子供に進学の機会を与えるためには,まあなっただろう。この場合,手法はアレだが,「子供に勉学の機会を確保する」という善を(まあその,一学校に可能な限りで)実現することはできたわけで―そしていままで実現してきたわけでもある。当然そのぶん,学校側としても生徒数確保だとか授業料収入とか利益もあったわけだが。

 今後はこーゆー運用はしないとのこと。してみると,上述の善への道も閉ざされるわけだ。

 受験一発まったなし一本勝負。お情けなし。これに負ければすぐさま去れ―これなら公平性の徳には優れるが,そこまでの競争社会で生きていきたいのかひとは。 

 まあ,学力が足りない子を進学させることの不利益ということもまあ,あります。あれこれと。
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