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てらまち・ねっと



 小牧市で「ツタヤ図書館」の是非を問う住民投票が行われた。
 計画は、名鉄小牧駅前に図書館を造る計画で、建設費は約42億円、2018年度の開館を目指す、という。

 市民の住民投票条例制定の直接請求を受ける形で、9月10日の市議会で、「10月4日に予定される通常の市議選でに併せての住民投票」の条例が可決されるという短期の意思決定。市議選の規定に合わせて、有権者に限定しての投票。

 市が結果をすぐに公表しているので、リンク。
 投票は、有権者数11万6624人に対して、投票者数5万8807人、投票率は50.38%。
 4月の県議選が33.91%、前回市議議選は47.11%だというから、注目度は上がった。

 投票結果は、有効投票数5万7333票、賛成は2万4981票、反対は3万2352票、無効が1427票。
 反対票の割合は約56%。

 この問題の「そもそも」や2年前に中を見た武雄市図書館のことなどは、10月2日のブログにまとめた。 
   ⇒ ◆武雄市図書館はTSUTAYAの「在庫処分」か/海老名市に全国2例目改装オープン/小牧市 新図書館の建設

 武雄市図書館に続くツタヤ図書館は、10月に開館した「海老名市立中央図書館」、ここも選書のトラブルなども出ている。他に、宮城県多賀城市、山口県周南市などでも計画が進行中だという。

 今日のブログでは、まず、小牧市の公式ページにリンクしたあと、住民投票に至る経過をみて、投票結果の報道を確認した。

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★ 小牧市公式Webページ  投票及び開票の速報について
 小牧市開票速報/現在の新図書館建設計画に関する住民投票
    (平成27年10月4日執行)


●小牧市議会:TSUTAYAとの新図書館計画で住民投票
      毎日 2015年09月10日 
 ◇議員提出案が可決 10月4日の市議選と同日に実施
 新図書館は、市がCCC、図書館流通センターと提携し、同市中央の名鉄小牧駅前に造る計画で建設費は約42億円。2018年度の開館を目指す。

 これに市民団体「小牧の図書館を考える会」(渡辺育代共同代表)が反発。先月31日、5713筆の署名を添え、住民投票条例制定を山下史守朗市長に直接請求していた。

 この日の本会議は、市民の条例案を「文言が曖昧」などの理由で否決したが、「5000人超の市民の声は重い」として二つの条例案を議員が提出。民主、公明系会派の案が可決された。

 「考える会」の渡辺代表は「私たちの案が否決されたのは残念ですが、趣旨に近い住民投票が実施されることになり、ほっとしています」と話した。山下市長は「住民投票は、改めて市民の声を聞く機会と考えたい」とコメントした。【花井武人】

●「ツタヤ図書館」賛否問う 愛知・小牧で住民投票告示
   朝日 2015年9月28日
 愛知県小牧市の図書館建設計画を巡る住民投票が27日、告示された。レンタル大手「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と連携した計画の賛否を問う。同日告示の市議選と同じ有権者が10月4日に投票し、即日開票される。

 小牧市は、CCCの助言を反映した基本設計案を策定。「ツタヤ図書館」として話題を呼んだ佐賀県の武雄市図書館と同様、書店やカフェを併設し、名鉄小牧駅前のにぎわい創出を期待する。建設費は42億円で3年後の開館を目指す。

 計画に対し、市民グループは「市民の声を聴いていない」と主張し、約5700人分の署名とともに住民投票条例の制定を直接請求。議会側は文言などを修正した条例案を可決した。市民グループは、武雄市図書館の選書の不透明さや、建設費の高さなども反対理由に挙げる。

 条例は「市長と市議会は住民投票の結果を尊重する」としている。(松下和彦)

●小牧新図書館:「市説明、中立保てぬ」 説明会初日150人
     毎日 2015年09月20日
 小牧市が進める新図書館建設計画の賛否を問う住民投票(10月4日)を前に、住民投票条例に基づく説明会が18日夜、同市下小針中島の北里市民センターで開かれた。市は新図書館の概要や計画作成の経過、市議会での審議内容などを説明したが、参加者から「計画を推進する市が説明しても中立性は保てない」と疑問の声が相次いだ。

 新図書館は「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブと図書館流通センターと連携し、建設費約42億円で同市中央の名鉄小牧駅前に建設する。2018年の開館を目指す。

 説明会には約150人が出席し、「賛成を得るための説明に聞こえる」「反対意見の説明の場も設けるべきだ」との指摘が相次いだ。さらに「企業と公共施設は相容れない」と厳しい意見も出た。市の担当者は「条例に基づき、賛否を判断していただくため中立性を保って説明している」と繰り返した。

 説明会は19日に同市小牧の公民館でも開かれ、24日=同市篠岡の東部市民センター▽25日=同市久保新町の味岡市民センターで開かれる(いずれも午後7時開会)。【花井武人】

●「ツタヤ図書館」に人気も不安も 初導入した佐賀では…
     朝日 2015年10月1日
 「ツタヤ図書館」の賛否を問う愛知県小牧市の住民投票が4日、投開票される。全国に広がりつつある同図書館の現状はどうなっているのか。2013年、第1号がオープンした佐賀県武雄市に足を運んだ。

 天井まで届きそうな5メートル近い書棚にぎっしり詰まった本。吹き抜けの館内にはカフェを併設し、ジャズやクラシックが流れる。雑誌をめくりながらゆったりコーヒーを楽しむ来館者も。4カ月の乳児を抱いた主婦(41)は、隣の多久市から車で30分かけて月3回は来る。「静まり返った公立図書館とは違い、幼い子どもと一緒でも気兼ねなく利用できる雰囲気が好き」。地元の図書館からは足が遠のいたという。

 武雄市図書館は、小牧市の新図書館計画と同様、レンタル大手「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者として運営する。従来の公立図書館とは違い、雑誌の販売や夜9時までの開館などが特徴だ。全国だれでも本を借りることができ、宅配便(500円)で返却もできる。

 直営だった時より、図書館部分の延べ床面積を改装して1・4倍に広げた。開架の本は2倍の20万冊に増やし、休館日もなくした。武雄市によると、同じサービスを提供した場合、年間の見込み運営費は2億1千万円。CCCに書籍の販売やレンタルなどを認めることで指定管理料は1億1千万円にとどまったという。

 市の予想を上回る来館者があった。人口5万人の武雄市に13年度は92万3千人が訪れ、14年度も80万人を超えた。週末は1日4千人も来る。利用者の半数が市外や県外からで、駐車場には福岡や長崎などの他県ナンバーが並ぶ。市は宿泊や食事、土産品など、市内の年間の経済効果を約20億円とはじく。

 市教育委員会の担当者は「予想を上回り、リピーターが増えた。20~40代の本の貸し出しが3倍に増え、図書館が若者と行政とを結ぶ接点になっている」と胸を張る。

 ただ、新しい図書館の形に疑問を感じる市民もいる。直営図書館に戻すことを求めている市民団体の井上一夫さん(75)は「図書館部分は奥に追いやられた。書棚も見栄えはいいが、高すぎて本が取れない。商業的な発想が前面に出ている」と批判する。

●図書館問題きょう住民投票 小牧
        中日 2015年10月4日
 小牧市の新図書館建設計画への賛否を問う住民投票は、市議選とともに四日投開票される。条例で宣伝活動が許される期間最終日の三日、計画に反対する市民団体は、市議選候補者らが最後の訴えに声を張り上げるのに交じり、市内をパレードするなどしてPRに努めた。一方、市はこの日までに計画概要を各戸配布して周知を図った。

 「(建設費と関連費用で)五十億円もかかる図書館が必要か。明日の投票では反対に丸を打ちましょう」。計画に反対する市民団体「小牧の図書館を考える会」は約三十人が名鉄小牧駅前から市街地をパレードし、反対への投票を呼び掛けた。

 参加者は「みんなの図書館はみんなでつくろう」などと書いた幕などを掲げて行進し、「ツタヤ図書館はいらない」「駅前のにぎわいのために図書館を使うな」などとシュプレヒコールを上げた。

 考える会の渡辺育代共同代表は、連日続けてきた運動について「私たちの税金で建てる図書館の問題を多くの人に知ってもらい、考えてもらうようになっただけでも意味があった」と振り返り、四日の開票に向けては「結果は予想できないが、どちらの結果でも、引き続き市民の声を集めて市に届けていく」との方針を示した。

    ◇
市が配布した新図書館建設計画の概要
 市が配布したのはA4判八ページのパンフレット。一ページを「住民投票のお知らせ」に割き、残り七ページで計画を説明している。条例で、中立性を保持して情報提供することが求められているため、賛成への投票を呼び掛けてはいない。しかし、現在の計画が市の懸案を解決するために必要だということや、新図書館の快適性などを強調する内容となっている。

 「図書館の老朽化、狭あい化」「長年にわたり停滞してきた小牧駅前開発」を市の懸案として挙げ、これらに対応するために「小牧駅前に新図書館建設」などとイラスト付きで説明している。

 完成した際の図書館内部のイメージ写真も載せ、「思い思いの場所で飲み物を片手に、読書やインターネット、DVD鑑賞などをお楽しみいただけます」と記載している。

●ツタヤ図書館計画、反対多数 愛知・小牧市住民投票
          朝日 2015年10月5日 01時22分
 愛知県小牧市の新図書館建設計画を巡る住民投票が4日、投開票された。反対が賛成を上回り、レンタル大手「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と連携した市計画は、見直しを迫られることになる。当日有権者数は11万6624人で、投票率は50・38%。

 20歳以上の有権者が、計画に「賛成」「反対」に○を付ける形で投票し、反対は3万2352票、賛成は2万4981票だった。無効票は1427票あった。

 小牧市は、既にCCCの提案を反映した基本設計案を策定。「ツタヤ図書館」として話題を呼んだ佐賀県の武雄市図書館と同様、書店やカフェを併設し、CCCは開館後の指定管理者候補の一つだ。新図書館の延べ床面積(5770平方メートル)は現図書館の2・6倍で、最大収容冊数も2倍強の50万冊を計画。建設費は42億円で3年後の開館を目指していた。

 山下史守朗(しずお)市長は、名鉄小牧駅前の再開発を踏まえて、「単なる図書館ではにぎわい創出、中心市街地の活性化は難しい。ほかに選択肢はないと判断した」と計画の必要性を主張。

 これに対し、住民投票条例の制定を直接請求した市民グループは「市民の声を聴いていない」と経緯を批判するとともに、武雄市図書館で明らかになった選書の不透明さや、建設費の高さなどから計画反対を訴えていた。グループの渡辺育代共同代表は4日深夜に会見し、「市民の声をどう生かしていくのか、今後、市長にも市議にも問われていると思う」と述べた。

 住民投票条例は「市長と市議会は住民投票の結果を尊重する」と定めている。5日未明の会見で山下市長は「結果は真摯(しんし)に受け止める。計画を丁寧に検証し、明らかな問題があれば見直す」と話した。(松下和彦)

●ツタヤ図書館に反対多数 小牧市の住民投票
             中日新聞 2015年10月5日 00時53分>
 愛知県小牧市の新図書館建設計画への賛否を問う住民投票が4日投開票され、反対が賛成を上回った。市は計画の見直しを迫られることになりそうだ。

 当日有権者数は11万6624人で、投票率は50・38%だった。

 市はレンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と連携して計画を推進。反対する市民団体は「ツタヤに図書館の運営を任せず、市直営にすべきだ」などと訴え、反対への投票を呼び掛けてきた。

 この結果に法的拘束力はないが、条例は市長に尊重するよう求めている。

●ツタヤ図書館にNO!愛知県小牧市民は5万7333票中3万2352票が反対に
     IRORIO(イロリオ)2015年10月05日 01時19分
高めの投票率
愛知県小牧市で、新図書館建設に対して賛否を問う住民投票が行われ、即日開票の結果、反対多数となったことが分かった。

同市の発表によると、市議会議員選挙と同時に行われた投票は、有権者数11万6624人に対して、投票者数5万8807人、投票率は50.42%だった。

平成23年10月の前回市議会議員選挙(47.11%)からやや増加。

また今年2月の小牧市長選挙(41.94%)、愛知県知事選挙(42.06%)、今年4月に統一地方選挙の1つとして行われた愛知県議会議員選挙(33.91%)から大きく投票率を伸ばしており、ある程度の注目を集めたようだ。

CCCが運営参加
同市の中心部に建設を計画している図書館は、建設費用約42億円で、2018年に開館予定。

ただし運営を委託されたのが、レンタルチェーン「TSUTAYA」などを全国で経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)であることや、施設内容や運営形態が公共施設としての図書館にそぐわないとして、市民グループが住民投票の請求を訴えていた。

9月に行われた同市議会では、市民グループの案は否決したものの、議員から出された住民投票案を可決したことで、今回の住民投票に至った。

反対票が約56%
投票結果は、有効投票数5万7333票に対して、賛成は2万4981票、反対は3万2352票、無効が1427票で、反対票の割合は約56%。

投票結果に対する法的な拘束力はないため、これまで図書館計画を認めてきた同市議会や、賛成する立場を表明してきた山下史守朗小牧市長らの判断に委ねられることになる。

CCCが運営に関わる図書館は、佐賀県武雄市では購入した図書が、神奈川県海老名市でも購入した図書や分類方法が問題になっている。

また小牧市の他、宮城県多賀城市、山口県周南市などでも計画が進行中だ。さて他の自治体は、どのような判断をするのだろうか。

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