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てらまち・ねっと



 「去勢抵抗性前立腺がん」で、日本での各種の標準治療が尽きて、海外の最新医療に向かった西郷輝彦氏。
 日本から抜け出して、海外に行くしかないという前立腺がん治療の現況、当然ながら患者の気持ちは、よくわかる。
 ただ、海外の治療のデータはなかなか見つからない。

●-1 経験からわかる一つ目として、私が、セカンドオピニオンを受けた  京都大学病院の泌尿器科の医師は、「オーストラリアに行った人は『3人』知ってます。その後のことはわかりません」との話だった。
   (その意味は、ここを出て、海外の治療にかけた、が、結果は知らない・・ということは間違いない。)

●-2 経験からわかる二つ目として、今通っている  名古屋大学病院の泌尿器科の医師は、最初のセカンドオピニオンの時、「オーストラリアに3人行かれました。その後のことは聞いていません」との話だった。
  (その意味は、ここを出て、海外の治療にかけた、が、結果は知らない・・ということは間違いない。)

●-3 結局、日本で、標準治療から見限られた患者で、腫瘍マーカー PSAが悪化した人のある部分は、治療を受けていた病院を出て海外に行っている、ということのようだ。
 私が推測するとに、西郷氏も同様なのだろう。
 ともかく、今日、観点を絞ってWEB検索したら、このブログで採り上げてきた「セラノスティクス 横浜」のWEBには、次の記述があった。
 
●-4  ★≪セラノスティクス 横浜/進行性前立腺がんに対する新しい治療 Q&A ・・これまでに渡航してオーストラリアで治療や検査を受けた方々は30人以上。・・≫

 ただし、計算の年月日が示されていない。咲いていえば、上記のページの後半に「体験談」があり、それが「2020年3月」とされていることが推測の元か・・・
 
●-5 ≪腫瘍マーカー PSAが急上昇し、急降下した後、どこまで回復するの??? という疑問の答えが見つからない≫
 ところで、昨日のブログで
  ≪なお、次回は、「治療として完ぺきではないのかもしれない」と感じる部分、疑問点なども書いてみたい。≫ と書いた。

 もちろん、完ぺきな治療法などあるわけはないのだけれど・・・それでも、この最新治療として、かつ、きわめて効果的だといわれるこの治療法について、一(いち)患者として疑問に思うところは次。
 
 日本ではまだ認可されていない「海外の最新医療=『PSMA標的放射線治療』」「ルテチウムPSMA療法 アクチニウムPSMA標的治療」においては、腫瘍マーカー PSAが急上昇することは指摘されている。その後、急降下することも。
 ただ、問題は、最終的に「どこまで回復するのか」という肝心のところ。
 一応、次の二つが考える出発点か・・・

●-6
★≪ 2020.09.02 宇都宮セントラルクリニック たった1回のLu-PSMA投与で腫瘍サイズが縮小。これにより、腫瘍溶解症候群が発生し、一過性にPSAの急上昇をもたらし、その後急速にPSAが低下。血中PSAの値が、一過性に上昇後に急減している。
 

私の疑問 (寺町の記述) PSAの値
グラフの出発点(左端から抽出してみると)
2018.11.14 「74」
2019.02.05 「323」
2019.03.12 「1790」
2019.07.01 「5302」
2019.07.23 「1292」 

確かに、急激に上昇し、急激に減少している。

ただもともと「100」に近いレベルまで上昇していたのだろうことは推測できるものの、
示された資料では、治療開始の月日が定かでないから判断しがたい。


●-7
 ★≪2018年9月24日 馬車道さくらクリニック 院長  車 英俊 前立腺がんに対する新しい標的分子 PSMA  2.PSMA標的放射線治療/セラノスティクス 横浜 
・・・(略)・・・進行性の去勢抵抗性前立腺癌に対するPSMA治療は、2015年にドイツのハイデルベルグ大学で始まりました。まず、ルテチウム177という放射線物質を用いた治療から始まり、2017年に145人の患者さんに実施した結果が報告されました。

すべての患者さんが他の治療をほぼすべてやりつくした状態の進行性前立腺がんであったにもかかわらず、実に45%以上の患者さんはPSAが50%以上低下し、33~70%の患者さんは痛みが軽減し、60%の患者さんは生活の質が上がり、74%の患者さんは日常生活の活動性が向上しました。

副作用はほとんど見られませんでした。これは、去勢抵抗性前立腺癌に対する従来の治療と比較して驚くべき効果で、さらに安全性が極めて高いため、次世代の治療としてたいへん注目を集めています。最近では、さらに強力なアクチニウム225という放射線物質を用いた治療も始まっています。


私の疑問 (寺町の記述) 「PSAの50%以上低下し」はいいけど、その月が見えてこない。

●-8 国内でできる放射線治療の一つのゾーフィゴの時、(私は今年は1月日から3月3回投与する治療を受けた)、名大病院の放射線科医は「過去に、PSAが4000まで上がった人がいます。たいてい上がるでしょう」という話だった。
 たいていの人が「上がる」ことは、私も文献で知っていたけれど、「その後、その人はどうなったんですか?」という質問をしても、医師からは答えが返ってこなかった。
 2月にもその話が出たので、改めて質問したが、答えがなかった。

 ともかく、日本国内で治療法がないところまで進行、悪化した当事者が海外を指向するのは不思議ではない。
 この分野の後進国の日本でも、いずれはPSMA療法も承認されるのだから、注視していこう。

 なお、私の現在の方針は昨日も書いたけど、
 「当面は、今の病院での治療、着くにBRCA遺伝子変異の治療薬の『リムパーザ』で行くつもりでいる」。

 観点を変えれば、多分、西郷氏はBRCA遺伝子変異のタイプではなかったのだろうと推測している。
 (もちろん、2021年1月から日本で去勢抵抗性前立腺がんにも保険適用となった認可された「リムパーザ」を、それ以前から自費で使っていたケースなら、別のこと)

 いずれにしても、癌は個別治療の時代、ということを改めて感じている。 

 なお、昨日7月15日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,580 訪問者数848」。

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