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てらまち・ねっと



 農業の現場にいるので鳥インフルエンザとか家畜の病気などには、一般の人よりはアンテナが高い。

 今、大きな話題に発展している宮崎の「口蹄疫」。
 過去にも世界各地でも、日本国内でもあった。

 現在でも、何も、「日本の中の宮崎県」だけでおきているのではなく、韓国でも中国でも進行中(下記の農水省のページには、各国の状況の報告・リンクがある)。

 口蹄疫、過去では2000年に宮崎と北海道で感染が確認されたけれど、当時の小渕内閣が迅速に封じ込めと感染拡大阻止にあたったことで、被害は宮崎3戸35頭、北海道1戸705頭の処分で済んだという。
  ( 2000年(平成12年)の我が国における発生の経緯及び対応/口蹄疫の発生及び対応状況等(PDF:280KB) )

 今回は、すでに3月に端緒があったし、4月にはもっとキッカケがあったから、「封じ込めに失敗した」と認識されている。

 この両者を比較して、「今の政府の対応はきわめて遅い、だから、民主党政権はダメだ」そんな飛躍した議論がインターネット上をにぎわしている。
 これらは、特定の人たちによって意図的に発信され、流布されているとみられる。
 インターネットの「功罪」だ。

 もちろん、割り引いてみても、今回の政府の対応が遅い、危機管理が問われることは疑いない。
 とはいえ、悪意でインターネット情報を伝播させる行為は認めがたい。

 だから、今日のこのブログは、口蹄疫を介して見られるインターネットの現象への注意喚起の動きなどを点検し、
 同時に、宮崎県や農水省の発表データにリンクし、
 東知事のツイッターにあらわれる刻々の苦悶(ツイッターを読み戻すと分かる)
 そして、口蹄疫の過去の状況などを整理したウィキペディアのデータを整理した。
 
 最近で一番まとまったと感じたのは、今朝の毎日新聞の記事だから、最初に記録。

 ネットのことを指摘した5月12日の産経新聞は次のように指摘する。
  酪農家の悲嘆を伝える映像や、支援するための情報がネットの口コミで広がる一方、過激な批判や、「報道統制が行われている」といった誤情報も広まっており、ネットの利点と危うさが共存する展開となっている。

 ・・・ツイッターでは11日夜から・・・・他人の書き込みを引用して発信する「リツイート」と呼ばれる口コミ機能で広めようとする動きが急増した。

・・・9日には、明らかなデマも流布された。
 「原口一博総務相が『報道規制』を指示している」。そんな情報がツイッターなどに流れ、リツイートで伝搬した。根拠は、原口氏自身のツイッターでの“つぶやき”。


 皮肉なのが、それまでもネットで騒がれていたが、この産経の記事で、いっそう広がったようでもある。もちろん、この記事の指摘で、自粛する雰囲気も広がっていると感じる。

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●口蹄疫:3月には感染 被害1市4町に 初動遅れに不満
      毎日 2010年5月17日 22時14分
 宮崎県で家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の感染拡大が深刻化している。感染確認・疑い例は、17日午後6時現在で111例。それらと同じ畜舎にいたなどとして処分対象になった家畜は、計8万5723頭(牛など8212頭、豚7万7511頭)に上る。18日未明になって同県新富町でも疑い例が確認され、処分対象頭数は10万頭を超す見通しとなった。なぜ感染は拡大したのか。政府の対応に問題はなかったのか。

 1例目の感染疑い例が確認される11日前の4月9日。宮崎県都農(つの)町の農家で、口内がただれた牛1頭が見つかった。県は獣医を派遣したが、症状は軽く、他に症状のある牛もいなかったことから、口蹄疫とは考えにくいとして「経過観察」とされた。

 ところが、16日になって、他の牛にも症状が出始めた。検査の結果、経過観察していた牛を1例目と確認。農水省職員は「1例だけで、見抜けなくても仕方なかった」と同情するが、対策がとられないまま10日以上が経過し、初期の封じ込めに失敗した。

 感染はそれ以前から広がっていた疑いもある。都農町の別の農場で3月、水牛に風邪のような症状が出た。農場側は風邪と判断したが、検体を採取して保存。口蹄疫が問題化した4月になって分析したところ、陽性と判明し、6例目の感染確認例となった。県は3月には既にウイルスが県内に侵入していたとの見方を強めている。

 感染ルートは不明だが、今回のウイルスは、香港や韓国で今年発生したものと遺伝子配列が酷似している。感染力が強いとされることに加え、豚に感染が広がったことも、発生が収まらない一因とみられる。豚は牛に比べ、ウイルスの増殖が激しいとされるためだ。

 一方、政府は4月20日に感染疑い例が発見された段階で農水省に対策本部を設置し、関係省庁との連絡会議も設けた。しかし、赤松広隆農相が大型連休中に海外出張して現地入りが10日にずれ込んだことなどに、地元などから「対応が遅い」との不満が高まった。赤松氏は11日の記者会見で「やるべきことは全部やってきた」と強調したが、野党は「政府の初動態勢が極めて不十分で被害が広がったのではないか」(谷垣禎一自民党総裁)などと批判を強める。

 こうした中、平野博文官房長官が16日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県)の移設問題に絡んで出張していた鹿児島市から急きょ宮崎県に向かい、東国原英夫知事と会談。帰京後すぐに首相公邸に赴いて状況を報告した。

 鳩山由紀夫首相は17日、約1カ月経過してから政府対策本部に格上げしたことに関し、「風評が立つと農家が困る状況があった。政府は十分にことを運んできたが感染が拡大し、県民、国民に正確に事実を知っていただくことがより重要だと判断した」と説明した。【佐藤浩、石田宗久、山田夢留】

 ◇ことば 口蹄疫
 牛や豚のような前後の足の指が2本、4本と偶数の動物(偶蹄類)に感染するウイルス性の伝染病。口の周辺やひづめに水ぶくれができる。発熱や多量のよだれ、食欲減退などの症状が出て衰弱する。感染力が極めて強く、水ぶくれの液や排せつ物に含まれるウイルスに触れると感染する。人にはうつらず、感染した動物の肉や乳を口にしても感染しない。家畜の安全基準を決める国際機関「国際獣疫事務局(OIE)」によると、口蹄疫ウイルスがない「清浄国」は約50カ国。日本は00年に発生後、半年ほどで制圧に成功し、清浄国に復帰していた。

● 口蹄疫対策、東国原知事「後手後手だ!」 官房長官が拡充を指示も赤松農相は外遊中
      産経 2010.5.8 00:48
 平野博文官房長官は7日の閣僚懇談会で、宮崎県で過去最悪の被害が出ている牛や豚の口蹄(こうてい)疫対策として
(1)防疫措置の徹底
(2)発生農家の経営対策
(3)地元自治体への適切な財政支援-

に関係省庁が連携して取り組むよう指示した。記者会見では災害派遣中の陸上自衛隊の拡充を検討する考えを表明した。

 これを受け、原口一博総務相は特別交付税による自治体支援を表明した。

 だが、口蹄疫は先月20日に確認され、すでに殺処分頭数は4万4千頭に上る。派遣された自衛隊は処分した家畜を埋める場所がなく立ち往生しており、政府の初動対応の遅れを指摘する声は強まっている。

 宮崎県の東国原英夫知事は7日、宮崎市内のホテルで民主党の小沢一郎幹事長と会談し、対策の拡充を要望した。知事は会談後、記者団に「指揮系統が後手後手に回っている。こういう危機管理をきちっとやってもらいたい」と政府の対応に不満を表明した。

 それを象徴するのが、問題を所管する赤松広隆農水相。先月30日からメキシコ、キューバ、コロンビアへの外遊中で7日の閣僚懇を欠席した。

 また、畜産農家への融資を担う独立行政法人や社団法人は政府の事業仕分けの対象となり、基金の返納や事業の縮小などの判定を受け、動きが鈍くなっているとされる。宮崎県選出の江藤拓衆院議員(自民)は先月22日の衆院農水委員会で「10年前は発生した朝から農水省からファクスで資料が次々に届き、いろんな指示が飛んだが、今回は何の指示もない」と指摘したが、政府の対応は遅々として進まなかった。

  宮崎県 公式ページ


 感染拡大防止に取り組んでいます。
・移動制限区域及び消毒ポイントを設置しています。
・口蹄疫に関する相談窓口を設置しています。


 (上記、宮崎県が引用していた記事は以下)

●なるほドリ:口蹄疫、なぜ止まらないの? /宮崎
  毎日新聞 2010年5月14日
 ◆口蹄疫、なぜ止まらないの?
 ◇感染源・経路が未解明 発生地に農家密集--現場「封じ込め」に全力

 なるほドリ 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の発生から3週間がたったけれど、なぜ止まらないの?
 記者 そもそも口蹄疫ウイルスがどのようにして侵入し、何を媒介にして広まっているのか。感染源、感染経路はまだ分かっていません。仮に感染しても、発症まで3日~3週間と潜伏期間に幅もあります。川南町では発生地域に畜産農家が密集しているのも理由です。

 Q 今は大丈夫だとしても、近くで感染が見つかった農家は心配だね。
 A 農家の間では「次はうちかもしれない」と心理的な負担を強いられています。感染の疑いが強い牛や豚が見つかった農家も電話で話を聞くと、「仲間に迷惑をかけたくない」と自分よりも他の農家を心配していました。

 Q 国や県の対策は十分なの?
 A 専門家は、人や車の移動が感染拡大に影響している可能性を否定していません。えびの市で初めて感染が確認された農場は、川南町の感染農場の系列でした。現場では、消毒を徹底して「封じ込め」に力を入れています。

 Q 殺処分される頭数が増えているけれど、治療や予防法はないの?
 A 口蹄疫は感染力が強いので、一緒に飼われている家畜も感染したものだとみなされます。大規模化で農家当たりの飼養頭数も多く、殺処分対象は7万頭を超えました。家畜は商品として流通する経済的な動物なので、治療よりもウイルスを断つ方法が選択されます。ワクチン接種した動物がいる間は、国際的にはきれいな清浄国だと認められません。

 Q 宮崎の畜産はどうなるの?
 A 優れた種牛を管理する県家畜改良事業団から種牛6頭が13日、移動制限区域外に避難しました。さらなる感染拡大を食い止め、ブランドを守らなければなりません。<回答・石田宗久>




 東知事のつぶやき 知事のツイッター / higashitiji

政府から、山田農水副大臣をトップとする政府対策チームが宮崎に来られるらしい。対策チームは、防疫強化、経済支援に取り組まれるらしい。それは有り難いが、具体的には何をされたいのか?今のところ、まだ見えない。
約13時間前 Echofonから
返信 リツイート

・・・・・・・・・・

農林水産省



 平成22年4月20日  農林水産省

口蹄疫の疑似患畜の確認及び口蹄疫防疫対策本部の設置について
○本日、宮崎県の農場の飼養牛に、家畜伝染病である口蹄疫の疑似患畜が確認されました。このため、本日、農林水産省に口蹄疫防疫対策本部を設置しました。


● 宮崎の現状や以前の国内の対応記録、各国の状況などがまとめられているページ ↓
口蹄疫に関する情報
感染拡大を防ぐための防疫措置を実施するとともに、畜産農家に対する経済的支援を実施しています。以下のページをご覧ください。

人が牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても口蹄疫にかかることはありませんが、感染している家畜の近くに行ったりすると、無意識のうちにウイルスを運んでしまうことがあるので、感染した家畜がいる農場に行くことは避けてください。
・・・・


●口蹄疫問題、ネットで“炎上” 赤松農水相に批判 「報道統制」のデマも
    産経 2010.5.12 22:44
 宮崎県で口蹄(こうてい)疫の疑いがある牛や豚が相次いで確認、殺処分されている問題で、赤松広隆農林水産相をはじめとする政府の対応が遅いとする批判が、ミニブログ「ツイッター」などを中心にネット上にあふれ、“炎上”している。

 酪農家の悲嘆を伝える映像や、支援するための情報がネットの口コミで広がる一方、過激な批判や、「報道統制が行われている」といった誤情報も広まっており、ネットの利点と危うさが共存する展開となっている。

 「ある酪農家は(牛の)最期に、一番上等な餌を食わせて、頭をなでてやって、乳房をふいてやって、そして目の前で殺処分されていくんですよ。大臣、その悔しさがわかりますか」

 11日の衆院農林水産委員会。赤松農水相への質問を行った江藤拓委員(自民)は、地元・宮崎の悲惨な現状を訴え、赤松氏がゴールデンウイーク中に外遊していたことなどを批判した。

赤松氏は「いささかも支障があったとは理解していない」と反論した。

 「泣けた」「怒りに震えた」…。ツイッターでは11日夜から、この質疑を動画で提供する「衆議院TV」や動画サイト「ニコニコ動画」へのリンクを張り、他人の書き込みを引用して発信する「リツイート」と呼ばれる口コミ機能で広めようとする動きが急増した。ブログでも取り上げられ、ニコニコ動画は視聴に会員登録が必要にもかかわらず、質疑の再生回数は12日に約10万回に達した。

 動画とともに、酪農家支援のための募金受付先や、人手不足を補うための手伝いの申込先の情報などもネットを駆けめぐった。同時に、赤松氏らへの批判や誹(ひ)謗(ぼう)中傷の書き込みも急増した。
                  ■■■
 9日には、明らかなデマも流布された。
 「原口一博総務相が『報道規制』を指示している」。そんな情報がツイッターなどに流れ、リツイートで伝搬した。根拠は、原口氏自身のツイッターでの“つぶやき”。
9日朝、政府の口蹄疫対策の遅さを指摘された原口氏は「発生後、すぐ私は指示をしています」と反論、続けて「風評被害が大きくなれば、さらに大きな被害となります」と書き込んだため、テレビ局を監督する総務省が規制をかけたと解釈された。

 平成12年の流行時には買い控えなどの風評被害が出たため、マスコミの口蹄疫報道が当初は淡々と事実だけを伝える傾向だったことも一因との見方もある。

 誤解に気づいた原口氏は11日、ツイッターで「指示」の内容を「総務省として自治体を全力で支えること」などと説明し、「報道規制の指示などありえない」と否定に躍起だ。

 「口蹄疫に使う消毒液が、民主党幹部の地元に横流しされている」。12日にはそんな情報も駆けめぐった。「ちゃんとソース(情報元)を吟味して判断しないと、踊らされるぞ」。ツイッターで伝搬する情報の洪水の中では、こんな書き込みも目立つ。

●【攻防―2010参院選】宮崎・口蹄疫 自民「農家の味方」前面 連休中外遊の農相を批判
         西日本 2010年5月12日 12:39
 宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の被害が広がっている問題で、自民党が「初動対応の遅れが感染拡大を招いた」など政府批判を強めている。連休中に外遊した赤松広隆農相をやり玉に挙げ「政権の危機管理意識の薄さ」を指摘することで、農政に強い自民をアピールし、参院選での農業票奪還も狙っているようだ。 
 「キューバに行っていたと聞いている。口では食の安全と言うが、その重要性を認識していないと言わざるを得ない」
 自民の大島理森幹事長は11日の会見で、連休中に中南米を歴訪した赤松農相を批判。田野瀬良太郎総務会長は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題と絡め「大変な問題なのに(政府は)普天間などいろいろなことに気を取られ、非常に対応が遅い」と憤った。

 谷垣禎一総裁は4月28日に宮崎県を視察。党として、農家の一時金給付や飼料代補てんなど約50項目の要求を政府に突きつけた。党本部玄関には「参院選対策本部」と並べて「口蹄疫対策本部」の巨大な看板を掲げる熱の入れようだ。

 「鳩山(由紀夫)首相が沖縄を訪問した際も関係閣僚が外遊していた。口蹄疫と普天間は、政治主導が機能していない現政権の象徴」と党幹部。2007年参院選の自民大敗の一因が農業票離れだっただけに「口蹄疫対策で『農家の本当の味方は自民』が浸透してくれれば」(九州の自民議員)という思惑もにじむ。

 現地入りが谷垣総裁より約2週間遅れた赤松農相は11日の会見で「風評被害やまん延防止の観点から(視察を)控えていた」と釈明したが、自民党は終盤国会でも口蹄疫問題を取り上げ、赤松農相を追及する方針だ。

●口蹄疫被害8万2000頭 政府の対応遅れに怒り
   iza 2010/05/17 01:59  2010/05/16 01:50 【共同通信】
 口蹄疫に感染した疑いがある牛の餌やふんの埋設作業。東国原知事は16日、政府に対し、家畜処分に供う農家の損失の全額補償といった支援策を求めた=4月、宮崎県川南町(同県提供)

 宮崎県で牛や豚などへの口蹄疫(こうていえき)感染が拡大している問題で、対応が遅れた政府の統治能力の欠如が浮き彫りになっている。

■「このままでは全滅」…農家が悲鳴
■横峯選手が「応援」
■口蹄疫(こうていえき)豚や牛、羊など偶蹄類(ぐうているい)のほ乳動物に感染するウイルス性の家畜病。発症すると口と蹄(ひづめ)に水疱ができて発熱、やせ細って死ぬこともある。空気感染するため、急性で感染力が強い家畜病として、各国は厳しい防疫(ぼうえき)体制をとっている。人体には無害とされる。最近では中国と韓国で感染が確認された。

■平野官房長官、16日宮崎入り 口蹄疫で知事と会談

口蹄疫 ウィキペディアから

2002年 - 2009年 [編集]
•2002 FIFAワールドカップを控えた2002年5月2日から同年6月23日までに韓国京畿道や忠清北道の都市で16件の発生が確認された。この時点で約16万頭の牛が殺処分された[18]。

•2005年4月、中国山東省と江蘇省で報告され、河北省、新疆ウイグル族自治区などに広がった。感染は現在まで断続的に続いている。

•2007年8月3日にイングランドの農場で再び感染が確認されたとイギリス環境食糧農林省(DEFRA)が発表した。政府は家畜の移動を全面禁止し、EUはイギリスからの家畜の輸入を禁止した

2010年 [編集]
•1月~3月に韓国京畿道漣川にて牛A型、京畿道抱川にて牛A型、鹿A型が発見。

•3月31日に日本の宮崎県児湯郡都農町に感染があったことが確認されている。その後、隣接市町村に広まりつつある。

•3月31日中国で、豚206頭の発症が確認され、1086頭が処分された[19]。

•4月には仁川広域市江華島にて8日に牛O型、9日に牛O型、豚O型、10日に牛O型が発見。19日には京畿道金浦市にて牛O型が発見。21日には仁川広域市江華島にて牛/山羊O型が発見された[20]。4月22日には韓国内陸部で8頭目が発見された[21]。

•4月28日、FAO(国際連合食糧農業機関)は声明を発表し、韓国と日本における口蹄疫の流行に対する憂慮を表した。すべての国がリスクにさらされているとし、厳重な警戒をするように呼びかけた。韓国やタイ王国などの国でも感染が報告されている。


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 一昨日、
    「グーグル『ストリートビュー』車両、個人情報を誤収集」
    「無線LAN情報を誤収集 米グーグル、日本でも」
 などと報道された。

 無線LANは使っていないから今回の問題の被害は無いとしても、もっぱらグーグルを利用している私としては、聞き捨てなら無いこと。

 改めて、インターネットの情報を調べてみた。
 すると、先の誤収集の問題とは別にいろいろと指摘されていた。

 ●「グーグル『マイマップ』で個人情報流出の危険性」

 ●「グーグルが“店内ビュー”撮影開始、360度パノラマ表示の「おみせフォト」

 ●「各国政府からの削除・個人情報開示要請の件数を公表」


 と流されている。
 まずこれらを見て、
 グーグルの公式ページから、「透明性と選択肢」「よくある質問」などのページを抜粋しておく。リンク先を見ておくべきなのだろう。

 最後は、対策を指摘したページ
 Googleの個人情報管理のあり方を再検証する
あなたのプライバシーは適切に保護されているか (computerworld 2009年06月05日)


を抜粋しておく。ここには、
 「Google上でプライバシーを守る6つの方法」
 が分かりやすく解説されている。
 Google利用者は見ておいた方が良いと思う。

 例えば、
 Googleの検索エンジンを使用すると、Googleの広告サービスを利用するパートナーのWebサイト上でのユーザーの行動とともに、ユーザーの検索内容もGoogleに筒抜けだからだ
 ・・Chromeブラウザの利用者は、アドレス・バー「Omnibox」に入力したWebサイト情報のすべてをGoogle側に把握されている


 これは、検索のときに、何文字か入力すると「候補」がいくつも表示されて、そのなかの言葉を選べば入力が楽になる機能のことを指していると思われる。
 「検索」が自動的に把握されている場合もあるらしい。

 ともかく、便利な機能には、危険も伴うということか。

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●グーグル「ストリートビュー」車両、Wi-Fi経由で個人情報を誤収集
   2010年05月15日 14:38 (c)AFP/Chris Lefkow
  ドイツ中部ハノーバー(Hanover)で開催の世界最大の情報技術見本市「CeBIT」に展示された米グーグル(Google)の「ストリートビュー(Street View)」サービス用の撮影車両(2010年3月3日撮影)。

【5月15日 AFP】米グーグル(Google)は14日、同社の地図情報サービス「ストリートビュー(Street View)」用の画像を撮影する車両が、数年間にわたって、無線LANのWi-Fi(ワイファイ)から発信される個人情報を誤って収集していたと発表した。

 グーグルは、携帯端末向けのストリートビューで提供するため、2006年から無線LANのWi-Fi情報をストリートビュー車両で収集していた。しかし、セキュリティのかかっていないWi-Fiネットワークを使用する家庭もあり、そういった家庭が送信する個人情報が、プログラムのミスにより誤って収集されてしまっていたという。

 グーグルのアラン・ユースタス(Alan Eustace)エンジニアリング リサーチ上級副社長は、ドイツ・ハンブルク(Hamburg)にある情報保護局DPA(Data Protection Authority)からWi-Fiデーターの監査要請があったことを受けて、個人情報の誤収集が発覚したと述べた。グーグルのWi-Fi情報収集については、これまでドイツを中心に賛否をめぐって議論が巻き起こっていた。

 グーグルは、ストリートビュー車両によるWi-Fiネットワーク情報の収集を全面中止するとともに、これまでに集めた個人情報を破棄する準備を進めていると発表。これまでに収集された個人情報は約600ギガバイト分だった。パスワードで保護されていないWi-Fiネットワークからの個人情報が収集されていたが、ユースタス氏は「この情報をグーグル製品に利用したことは一度も無い」と述べた。

 また、ユースタス副社長は、移動する撮影車が通過した際にたまたま使われていたWi-Fiの情報だけが集められたと説明。さらに「車両内のWi-Fi機器は、1秒間に5回程度の頻度でチャンネルを自動で切り替えている」と述べ、収集された個人情報は断片的なものにとどまると語った。

 グーグルは収集した個人情報の中身については明らかにしなかったが、電子メールの内容やウェブサイトの訪問履歴などが含まれる可能性がある。グーグルによると、ストリートビュー車両がWi-Fi情報を収集していた地域は日本や米国、ドイツを含む33の国と地域。

●無線LAN情報を誤収集 米グーグル、日本でも
         2010/05/15 23:51 【共同通信】

 【ニューヨーク共同】米インターネット検索大手グーグルは14日、街並みの写真をインターネット上で提供するサービス「ストリートビュー」用に風景を撮影する車両が、日本を含む世界各国で、無線LANを経由して送られた情報を誤って集めていたと発表した。

 今月上旬にドイツ政府から問い合わせがあり、発覚したという。グーグルは撮影車両の活動を停止し、集めたデータを外部から完全に遮断したとしているが、個人情報が含まれている可能性があり、プライバシー侵害との批判も起きそうだ。

 グーグルは今後、データの消去作業の進め方などを日本の総務省など関係当局と協議して決める。

 グーグルの日本法人によると、日本では3月時点でストリートビューのサービスを少なくとも38都道府県で提供している。

 グーグルによると、ストリートビューのために風景を撮影する車両が2007年以降、道路周辺にある無線LANの基地局情報などを収集。携帯電話などを通じて提供している位置情報の精度向上が目的だった。

 その際、企業や家庭が暗証番号などを設定せずに無線通信を使用していた場合、閲覧したホームページの履歴や、電子メールなどに関するデータも一緒に撮影車に受信され、蓄積されていたとみられる。

●ストリートビューの車、手違いで個人情報収集 グーグル
      朝日 2010年5月15日13時51分

● グーグル 個人情報誤って収集
     NHK 5月15日 21時19分

● 米グーグル:無線通信網上のデータ誤って収集-街頭画像の情報集めで
         ブルームバーグ 

●グーグル「マイマップ」で個人情報流出の危険性
       2008年11月7日 読売新聞
 Googleの地図作成サービス「マイマップ」で、間違って個人情報を公開してしまうトラブルが相次いでいる。インターネット上の無料サービスは「情報共有」が目的の1つであるため、他のサービスでも誤って情報を公開してしまう可能性があるので注意したい。(テクニカルライター・三上洋)

間違って公開設定
 問題となっているGoogleマップの「マイマップ」という機能は、Googleの地図に自分で情報を書き込んでオリジナルの地図を作るもの。右の画像のように、地図上の建物などに標識をつけ、メモとして情報を書き込める。

 この「マイマップ」に個人情報を書きながら、間違って一般向けに公開してしまうトラブルが相次いで報道されている。 ・・・・

●グーグルが“店内ビュー”撮影開始、360度パノラマ表示の「おみせフォト」
       INTERNET Watch ホームページ
 グーグルは、レストランや小売店、ホテルなどの店内写真を無料で撮影するサービス「おみせフォト」を開始し、店舗オーナーからの申し込み受け付けページを12日に開設した。

 撮影した「おみせフォト」は、「Google マップ」の検索結果などにリスティングされる店舗ごとの詳細情報ページ「プレイスページ」に掲載される。当初の対応エリアは、東京、京都、大阪、神戸。

 グーグルのカメラマンによる撮影チームが店舗を実際に訪問し、店舗内を360度撮影する。特に大掛かりな照明機材などは持ち込まず、デジタルカメラと三脚により撮影するため、通常の営業時間内でも撮影可能。規模にもよるが、1時間半程度で完了するという。

 ただし、従業員や客が写り込む可能性があるため、撮影チームは、撮影中であることを示す看板を立てる。また、オーナー側でもあらかじめ従業員や客向けに告知するよう呼び掛けている。写り込んでしまった人物の顔には、グーグルの最新鋭のぼかし技術によりぼかしを入れるという。

 なお、撮影した写真は当初は1枚の写真として表示されるが、今後、写真をつなぎ合わせた1枚のパノラマ写真に加工される予定だ。

●Google、各国政府からの削除・個人情報開示要請の件数を公表
       internet.watch. 件数を公表
 削除要請件数を世界地図にプロットした図

米Googleは20日、GoogleとYouTubeに対して世界各国の政府機関から寄せられた、削除要請と個人情報開示要請の件数を公表した。

 公表したデータは、2009年7月~12月に各国政府機関から要請のあった件数。削除要請の件数が最も多かったのはブラジルの291件で、以下はドイツが188件、インドが142件、米国が123件、韓国が64件など。日本は10件未満で、中国については「?」という表記で件数が公表されていない。

 個人情報の開示要請も、最も多いのはブラジルの3663件で、以下は米国が3580件、英国が1166件、インドが1061件、フランスが846件など。日本は44件。これらの件数については、Googleが要求に応じなかった事例も含まれている。

 Googleの最高法務責任者を務めるDavid Drummond氏は、「透明性を高めることが、より少ない検閲に至ると考えている」とコメントしている。

(グーグルの公式ページから)
●透明性と選択肢
       透明性と選択肢
 Google は、ユーザーの皆さんにご信頼いただいていること、そしてユーザーのプライバシーを保護する責任が Google にあることを強く認識しています。その一環として、Google のサービスをご利用いただく際に収集する情報について、その使用目的と使用方法の周知を徹底することにより、さらなるサービスの向上に努めています。

Google は、Google のすべてのサービスにおけるプライバシーとユーザー情報の取り扱いを示した、次の 5 つのプライバシー原則を掲げています:

提供された情報は有益なサービスをユーザーに提供するためにのみ使用する。
厳しいプライバシー基準とポリシーが反映されたサービスを開発する。
個人情報の収集に透明性を持たせる。
プライバシー保護のレベルをユーザーが選択できるようにする。
保持している情報については責任を持って管理する

プライバシー センターは、Google のサービスやポリシーに関する情報をわかりやすくお伝えし、使用するサービスやその使用方法、収集される情報について、ユーザーの皆さんがより多くの情報に基づいて選択できるようにすることを目的に設置されました。


●ストリートビューを含むマップのプライバシーについて
       2009 年 9 月 4 日
Goolgle の製品およびサービスをご利用いただく場合の個人情報の取り扱いについて説明しています。さらに、次のような Google マップの特定の機能に特化したプライバシー保護の取り組みも行っています。

ストリートビューに関するプライバシーについて

このプライバシーに関する説明では、ストリートビュー特有の補足情報を記載しています。

個人情報
・・
情報の取得、取り扱い、共有、および転送
・・・
お客様の選択肢
・・・・
詳細情報
・・・・・・・


●プライバシーに関するよくある質問
          よくある質問
 Google ではユーザーのプライバシーをどのように保護していますか?

Google は、ユーザーの皆さんにご信頼いただいていること、そしてユーザーのプライバシーを保護する責任が Google にあることを強く認識しています。Google では、プライバシーの基盤となるのは、透明性と選択の自由だと考えています。

ユーザーが自分自身のプライバシーについて十分な情報を得て意思決定ができるように、Google のサービスを利用するとどのような情報が収集され、その情報をどのように使用してサービスを向上させているかについて周知を徹底します。

また、Google や他のユーザーに提供する情報を、できる限りユーザー自身が選択できるようにしています。

Google がログ データを保持しているのはなぜですか?
・・・・・・・・・
匿名化される前の検索エンジンのログが保持されているのはなぜですか?
・・・・・
Google の検索結果から自分自身に関する情報を削除するにはどうすればよいですか?
・・・・・

Google では Cookie を使用していますか?
・・・・・・・・・

各国のプライバシーに関する法律の内容が異なる場合は、どのように対応しますか?
・・・・・・・・・・・・

プライバシーに関する質問や苦情がある場合は、Google のどこに連絡すればよいでしょうか?


●Googleの個人情報管理のあり方を再検証する
あなたのプライバシーは適切に保護されているか

       computerworld 2009年06月05日
Googleが提供する製品やサービスは日々増強され、複雑化している。その一方で、次々に登場するサービスの利用により生み出されるプライバシー情報は驚異的な量に膨れ上がっており、その利用の形態も進化しつつある。

 すでに、プライバシー情報の保護や利用ルールの透明性の確保は、従来のプライバシー・ポリシーの枠組みでは十分にカバーしきれなくなっているのも事実である。本稿では、Googleのプライバシー管理の現状を明らかにし、そのあるべき姿についてあらためて検証してみたい。

積され続ける膨大なデータ
 「Googleには母親よりもプライバシーを知られている可能性がある」――この発言は、最近、米国EFF(Electronic Frontier Foundation:電子フロンティア財団)の上級弁護士、ケビン・バンクストン(Kevin Bankston)氏が筆者に語ったものである。

 数年前なら突拍子もない内容だと一笑に付されたかも知れない。しかし、次々に発表されるGoogle製品を使用するユーザーならば、バンクストン氏の発言は大いに気になるに違いない(ちなみに筆者も多数のGoogle製品を使用している)。

 プライバシー擁護団体や政策担当者が、一般的なオンライン・プライバシーについて、Googleを名指しで警戒する理由は簡単だ。Googleの検索エンジンを使用すると、Googleの広告サービスを利用するパートナーのWebサイト上でのユーザーの行動とともに、ユーザーの検索内容もGoogleに筒抜けだからだ。

 例えば、Chromeブラウザの利用者は、アドレス・バー「Omnibox」に入力したWebサイト情報のすべてをGoogle側に把握されている。


【コラム】Google上でプライバシーを守る6つの方法
 Googleのサービスを利用するにあたり、ユーザー自身の手でプライバシーを守るにはどうすればよいのだろうか。Googleサイト内を探せば、オンラインでのプライバシーを守る方法をたくさん用意していることがわかる。ここにその6つの方法を紹介する。

【1】プライバシーにかかわる利用者の権利を知る
 Googleプライバシー・センターを利用するとよい。このサイトにはGoogleのすべてのプライバシー・ポリシーと、各製品のプライバシーに関するベスト・プラクティスが説明されている。
・・・・

【2】利用サービスのコンテンツを保護する
 Picasa Web Albumsにアップロードする写真データなど、Googleに蓄積されるコンテンツは初期設定で「一般公開」になっていることが多い。そのため、写真などをアップする際に適切なチェック・ボックスを選択することによりプライバシーを保護する必要がある。

 Picasa Web Albumsにコンテンツをアップロードする際には「一般公開」(初期設定)のほかに、「限定公開」、「閲覧するにはログインが必要」を選択できる。
・・・

【3】Chromeブラウザの提案機能をオフにする
画面3:Chromeの候補提案機能
 Chromeでは、Googleサジェスト機能を使って、検索エンジンのクエリ・バーを兼ねたChromeのアドレス・バー「Omnibox」に文字をタイプする際に、どのURLを打ち込もうとしているかを自動的に推測してくれる。
・・・  このサービスは初期設定ではオンになっている。利用を中止するには、「設定」「オプション」と進み、「高度な設定」タブの「プライバシー」内にある「検索キーワードの候補を表示して入力をオートコンプリートする」のチェックボックスをオフにすればよい。・・・

【4】Web履歴を停止する
 最初にGoogleアカウントを作成した際に、Personalized Searchとも呼ばれるWeb履歴のオプションをオンにしている場合がある。これがオンの状態だと、Google側に「個別の」検索履歴が残される可能性がある。
・・・

【5】「興味/関心に基づく広告」を拒否する
 記事執筆時点では、GoogleとAdSenseネットワークのサード・パーティは(検索時の)文脈情報のみならず、過去に閲覧されたWebページの履歴を利用して、ターゲティング広告を配信している。この手法は、よりユーザーの興味に沿った広告を配信することを目的としている。
・・・

【6】GmailにSSLを追加する
 Gmailで送受信するメールを暗号化できる。・・・



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 昨日は、一日中、畑仕事。
 夕方、金曜日から東京に行っていたつれ合いを迎えに、岐阜駅へ。

 その後、近くのアピタ(ユニー系のスーパー)に行った。
 キンメの切り身と頭が値引きされていたので買った。
 
 つれあいは今日のブログをまだ出していないので、帰ったら作って出すという。そこで、私が煮魚にすることに。

 ここのところ、料理はそれなりに作っているけど、魚は薄塩で焼くことが中心。煮魚は久しぶり。
 ところで今年はキャベツが豊作。
 毎日、二人で一個を食べている。
    キャベツが高いというのに、自給は贅沢ができる。

 今日のブログは、そんな料理とか、最近食べたものの幾つかの写真。

 それと、昨日、ニワトリの餌用に伊自良にキノコ用の使用済みノコクズをとりに行ったとき、寄った山県市役所伊自良支所の駐車場にあるナンジャモンジャの写真。
 ちょうどぴったりの満開、樹木全体が降る雪にすっぽりと包まれているようで、感動した。 

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昨日のキンメ 値引き後で ひとパック・980円だったので手を出した。

「しょうゆ1 * みりん1 * 酒1 * 水3」 に
 しょうが少しと梅干2個。
 12分ほど炊いた。
 


落し蓋はアルミホイルのとんがり帽子で。
寿司屋に勤めていたムスコが教えてくれた たき方。



(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


昨日のキャベツとベーコンの切れ端炒め。
この日は小さめのキャベツ。
エンドウの卵とじ スナップエンドウ。







以前、もらったタケノコを料理したときのこと。


タケノコのさしみ と アスパラ



しばらく前の食卓にのったもの
早生たまねぎのサラダ 菜花 スナップエンドウ



一週間ほど前に寄った パスタとピザの食べ放題の店
最近は胃が小さくなったので、元は取れない
     


伊自良のナンジャモンジャ




    


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 「子ども手当て」が再び話題になっている。
 民主党が「公約」を修正するらしいことから。

 もともと、私は保護者への直接給付には疑問を持っていた。
 いっそ、手法を替えてみたらいいのにと思う。
 もちろん、公約修正のマイナスはぬぐえないけど。

 加えて、消費税についても議論を進める方向らしい。
 
 これらは、今朝のTBSのニュースが「ついに支持率19%へ」との旨を流していたけれど、政権交代への期待が裏切られていくことの現れ。

 そんなことを整理しておく。
 
 なお、明日16日の午後、テレビ朝日の ザ・スクープ で、
 警察・検察の問題を扱うということが、あちこちから流れてきている。そこで、その番組の予告を紹介しよう。

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 テレビ朝日 公式ページ


通常、マスコミの犯罪報道は、警察・検察発表など捜査当局から入手した情報に基づいて行われる場合がほとんどです。

しかし、ひとたび視点を変えて、複眼的に捉え直すと、事件は全く違う様相を見せ始めます。

特に裁判員制度が始まった今、私たちは一層、多角的なアングルから事件を伝えていくべきではないでしょうか。

5月16日放送のザ・スクープスペシャルは、当局発の事件報道からは伺い知れない「もうひとつの真実」に迫ります。


今年春、一人の男が静岡刑務所を出所した。元大阪高検公安部長、三井環65歳。

今から8年前の4月22日、三井は現職幹部として実名顔出しで、
鳥越俊太郎に「検察の裏金問題」を内部告発しようとしていた。

さらに、GW明け、朝日新聞が大々的に報じ、民主党が衆議院法務委員会で追及、三井も自ら参考人招致に応じて裏金作りを証言するという青写真であった。


しかし、鳥越のインタビュー3時間前のまさかの逮捕劇。
容疑は、マンションを購入した際、ウソの転入届けを提出したなどの「微罪」であった。

ところが、検察側の巧みな情報リークで「稀代の悪徳検事」のレッテルを貼られていく。

三井は裏金問題を封印するための「口封じ逮捕」だとして、法廷でも闘い続けるが、ついに一昨年、懲役1年8月の実刑が確定し収監されてしまう。
あの取材ドタキャンから8年。鳥越は「忘れ物を取りに行く」ために、あの日と同じ4月22日、同じホテルで三井と待ち合わせた…三井が体験した壮絶な8年と、「前代未聞の逮捕劇」の裏側に隠された真相に迫る。


●子ども手当減額も 民主、参院選公約で検討
      東京 2010年5月15日 朝刊
 民主党は十四日のマニフェスト企画委員会で、参院選のマニフェストづくりに向け、二〇一一年度以降の子ども手当に関し、財源の手当てがつかなければ一人当たり月額二万六千円の満額支給は見送り、減額も含めて検討していくことを申し合わせた。

 これまでの議論では、昨年の衆院選で掲げた月額二万六千円は堅持し、現行の支給額からの上積み分(月額一万三千円)の一部を保育所の施設整備費などとして「現物給付」する方向だった。

 これについて細野豪志副幹事長は記者団に「上乗せ分の一万三千円分は、財源との見合いで減額もあり得る。深刻な財政状況を考え、合意に至った」と説明した。ただ、党内には減額に対し、慎重論も残っている。

 一方、財政再建に関しては、一一年度の新規国債発行額を、本年度当初と同じ四十四兆三千億円以内に抑制する方向性も盛り込まれる見通しになった。

 一一年度からの農家への戸別所得補償については、「財政の厳しい状況を勘案しつつ本格実施を目指す」との表現にとどめた。

●民主マニフェストに目立つ矛盾 国債発行44兆3千億で再び危うい財源論
       産経 2010.5.14 21:20
 民主党の参院選マニフェスト(政権公約)を検討する政府と党の「マニフェスト企画委員会」は14日、平成23年度予算編成について、22年度の新規国債発行額(44兆3千億円)以下に抑制することなどを確認した。

菅直人副総理・財務相が唱える財政再建路線を容認した形だが、消費税については13日の「増税明記」から「消費税を含む抜本的な税制改革」と一転してトーンダウン。方針が定まらないまま、昨年の衆院選マニフェストに続いて再び“危うい財源論”が露呈した。(山田智章)

 同企画委は14日も、前日に引き続き財政健全化のほか、子ども手当や農家の戸別所得補償など主要政策について協議した。

 23年度以降、次期衆院選までの予算編成については「本年度の新規国債発行額を上回らないことをベースにし、歳出の削減、マニフェスト項目を検討しつつ結論を出す」との見解で一致した。

 これは菅氏が12日の政府・民主首脳会議で、23年度当初予算の新規国債発行額を、22年度以下に抑えるよう提示したことを踏まえた結果で、「当面の参院選よりも財政規律を重視」したともいえる。

 だが、14日の企画委では、消費税増税について「次期総選挙後に抜本的な税制改革を実施」することで合意。13日の同委の会合後、細野豪志副幹事長が「次の総選挙後の消費税増税はしっかり明記する」とした方針からわずか一夜での大幅な後退となった。

その背景には、党内から消費税増税明記に対する反発や、「消費税」が突出して参院選で争点化することへの懸念がある。

 「消費税は22%になるよ。ギリシャよりも1%多くね。民主党政権内に消費税上げろという閣僚がいるご時勢だから」。執行部の中にすら、ギリシャの財政破綻(はたん)に絡めて増税を訴える菅氏を皮肉る声が上がっている。

 マニフェスト議論は、国債発行では財政規律重視、消費税では選挙重視と、財政論で「アクセルとブレーキを同時に踏む」という事態に陥っている。

 矛盾はこれだけにとどまらない。目玉政策だったはずの子ども手当については、財政状況によっては衆院選公約の「子供1人あたり2万6千円支給」の減額もあり得るとの方針を確認。その一方で、農家への戸別所得補償は「23年度からの本格実施を目指す」との認識で一致し、骨格維持を打ち出した。危機的な財政の中で歳出削減に努力する方針も掲げているものの、党内には衆院選マニフェストの大幅な修正には慎重意見も根強いのだ。

 マニフェスト策定作業は、仙谷由人国家戦略担当相と高嶋良充筆頭副幹事長が共同委員長を務める企画委が、20日までに鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長らで構成する「政権公約会議」に公約原案を提出する予定だ。このままだと民主党は、財源の手当てもなく実現性の薄い見かけ倒しのマニフェストを再び国民に示すことになる。

●民主党・参院選マニフェスト検討会議 子ども手当の減額も含め検討する方向で一致
FNN 05/15 01:30
 民主党は、夏の参院選に向けたマニフェスト(政権公約)の検討会議で、子ども手当の減額も含め、検討する方向で一致した。一方で、消費税の扱いでは、政府・与党内が百家争鳴状態になっている。
民主党の細野副幹事長は「上乗せ分である1万3,000円分については、財源の見合いで、減額もあり得る」と述べた。

民主党は14日、参院選へ向けたマニフェスト検討委員会で、目玉政策の子ども手当の支給について、財源との具合で2011年度に予定していた2万6,000円からの減額も含め、検討するとした。

そして、国民生活に直結する消費税をめぐっても、政府・与党内で大きく揺れた。

13日、次期衆院選後の消費税増税をマニフェストに明記したい意向を示した民主党の細野副幹事長。

民主党の細野副幹事長は「次の総選挙後の消費税の増税については、しっかり明示をしていくということになると思います」と述べた。

一夜明け、この発言が大きな波紋を呼ぶことになった。


菅財務相は「ヨーロッパの諸国の水準と日本の水準はかなり違います。大きい目で分析してもらいたいんですね」と述べた。
直嶋経産相は「将来の社会保障の財源をはじめとしたことを含めて考えると、いずれ将来は、引き上げをお願いせざるを得ないんではないかと」などと述べた。

後押しする声がある一方、連立パートナーからは厳しい批判が聞かれた。

社民党の福島党首は「社民党は消費税の値上げには反対」と述べた。
国民新党の亀井代表は「財源が足らないから消費税だけをとかね、あるいは他の税を上げるということは、やはり極めて安易」と述べた。
連立政権の溝は深くなるばかり。

くぎを刺された細野副幹事長は14日、「消費税減税という選択肢はないでしょう。きょうの時点では、これはマニフェストの中に入る文言ではありませんので」などと述べた。

一方、参院選で巻き返しを図る自民党は、マニフェスト原案を発表した。
自民党の谷垣総裁は「自民党ももうひと頑張りしようと、こういう動作をこの形に込めましてね、これからわたしも演技を磨いていきたいと思ってますので」と述べた。

自民党の石破政調会長は「消費税に逃げない、消費税に逃げ込まない、消費税から逃げない。恒久政策には恒久財源ということに、取り組んでいかねばならないと」と述べた。
法人税を引き下げる一方で、「社会保障のため」と、将来的な消費税増税を盛り込んだ。

しかし、その時期や税率についての明記はなかった。

各党、思わくが入り乱れる参院選への道。
その選挙へ大きな影響を及ぼしかねないのが普天間問題。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、岡田外相と自民党の小泉 進次郎衆院議員が国会で対決した。

小泉議員は「5月末の決着の定義を教えてくださいと言いました」と述べた。

これに対し岡田外相は「5月末の決着というのは、それは地元の理解を得、米国の理解を得ながら、政府として結論を出すと」と述べた。

5月末決着について岡田外相は、「合意」ではなく「理解」という言葉を使った。

平野官房長官は「5月末までに閣議了解をとれるべく、今、努力してるわけですから」などと述べた。
平野官房長官は閣議了解が決着に当たるとした。
ハードルを下げる関係閣僚たち。

こうした中、平野官房長官は15日に再び鹿児島市を訪れ、徳之島の経済団体などと面会する意向を明らかにした。
伊仙町の大久保町長は「甘い汁を吸いたいという皆さんが、官房長官にお会いするわけですけれども、それを飲んだら、毒になるということの自覚がないと思いますね」と述べた。

今後の5月末決着について、鳩山首相は「どのような形にするかということに関しては、これからの話でありまして、まだ政府として、しかるべく形で結論を出すということにとどめておきます」と述べた。

普天間問題が長期化の様相を呈す中、民主党の小沢幹事長は、東京地検特捜部の再聴取を17日までに受ける方向で調整していることがわかった。
暗雲立ちこめる鳩山政権、週明けもいばらの道が待ち受けているとみられる。

●消費税明記で閣僚発言相次ぐ
     NHK 5月14日 12時18分
 民主党の参議院選挙の政権公約をめぐり、13日、政府・民主党が次の衆議院選挙後に消費税率の引き上げを行うと明記する方向で議論を進めることが決まったことについて、14日の閣議のあとの会見で、閣僚からは、理解を示す意見が出た一方で、反対する意見も出ました。

このうち菅副総理兼財務大臣は「ギリシャの財政問題は少し落ち着いてきたが、イギリスの新政権なども、財政健全化に政策の重点を置かなければ信任が得られないという認識を強く持っている。選挙を見通しての判断もあると思うが、私の立場からすると、議論はよく理解できる」と述べました。

 仙谷国家戦略担当大臣は「ギリシャを他山の石として、財政論的な問題からどういうふうに考えるか。もう一つは、消費税について参議院選挙でどういうアピールをするほうがより信頼を得られる政府・与党と国民に受け止めてもらえるのか、まだまだ議論があってしかるべきだと思う」と述べました。

 一方、直嶋経済産業大臣は「消費税は、将来は引き上げをお願いせざるを得ないと思うが、今、必要なことは、デフレを脱却するということで、それが見えてきた段階で消費税をどうするか判断すべきだ」と述べました。

 国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当大臣は「増税しても税金の使い方によっては、経済の活性化に役立つ場合があるんだという菅大臣の考え方はすべて間違っているとは思わない。しかし、そういうことを考えないで、消費税やほかの税を上げるということは、きわめて安易な考え方につながると思う」と述べました。

 さらに、社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣は「消費税を上げれば、生活は困窮する。財政がひっ迫していることは理解しているが、所得税の最高税率を見直すなど、ほかの税制でやるべきであり、社民党は、消費税の値上げには反対だ」と述べました。

●菅財務相、参院選の消費税扱いめぐり言及避ける
        ロイターニュース 2010年 05月 14日
 菅直人副総理兼財務・経済財政担当相は14日、閣議後の会見で、参院選マニフェスト(政権公約)での消費税増税の扱いについて、「民主党マニフェスト企画委員会がどういう形でまとめるかは企画委員会の議論のなかで考えられるもの」と述べ、言及を避けた。

 民主党のマニフェスト企画委員会は13日の会合で参院選マニフェストに次期衆院選後の消費税引き上げを明記することを決めたが、その後、党内などから異論が噴出し迷走している。菅財務相は「議論は理解できる」としながらも、出席していない会合の議論の内容に対して直接的なコメントは控えるとした。 

 一方、政府税調での消費税を含む税制抜本改革の検討状況に関連し、来週にも、仙谷由人国家戦略担当相、原口一博総務相とともに、税制調査会の神野直彦専門家委員会委員長から、専門家委員会の検討状況を聞き、「さらに積極的な検討をいろいろな形でお願いしたい」と述べた。

 専門家委員会では、税制抜本改革に向け、所得税・消費税・法人税・資産課税など全ての税目について80年代以降の制度改革を検証し今後の課題を検討しており、所得税では再配分機能や徴税機能の低下、消費税の逆進性の問題などが議論されている。

 足元の経済状況については「経済の数字は、全体として明るい方向が続いている」と評価した。

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 鳩山総理が普天間問題・5月末を断念と表明したと報道されている。
 基地は、国外・県外と言って来たのだから、はじめからそれに向かって行くべきだったのに、他人任せにしてしまった無策・無定見・無責任。
 
 「学べば学ぶほど米海兵隊の抑止力が分かった」と述べたことについて、「抑止力のことがあったとしても、国外・県外」と考えていたのではないかと、あちこちから呆れられたのも最近。

 石原知事にまで、
 「『勉強したら初めて知りました』みたいなことを一国の総理がいうのはみっともない。小学生、高校生じゃないんだ。世界中があきれる。」(産経 5月13日)といわれる始末。

 政権交代前、麻生氏の無知を民主党も含めて多くが批判、非難した。それとおなじレベルで批判されても仕方ないこと。

 しかも、鳩山首相は「全国知事会」にも要請するという。
 だんだんと自らの行き場を自ら断ち切っているように見える。

 このことに関しては、今朝14日の毎日新聞の社説が一番しっくり読めた。
 「繰り返される先送りと迷走の主因は、「県外」を繰り返し主張しながら本格的な検討もせず、最大の政治課題でリーダーシップを発揮しないまま8カ月を浪費した首相の問題解決能力の欠如にある。今や、鳩山首相の言葉は羽根のように軽い。「首相の約束」をたがえ、政治への信頼を傷つけた政治責任は極めて重い」

 政権交代を是とし、頑張ってほしいと思っているけど、他の公約も含めて、初志貫徹の放棄や「不整合」が目立つ。

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Googleの画面から


●普天間移設、首相「5月末決着」断念表明
       2010年5月14日03時02分 読売
 鳩山首相は13日、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題で、「5月末決着」を事実上、断念する考えを表明した。

 首相が掲げてきた「移設先の地元、米国、与党すべての同意」を得た上での「5月末決着」は困難だと認めたものだ。6月以降も関係自治体や与党との調整を継続する方針だ。だが、「5月末決着」を「国民との約束」としてきた首相の政治責任を問う声が高まるのは確実で、政権運営は一層厳しさを増すと見られる。

 首相は13日夜、首相官邸で記者団に「5月末までに決着するという考え方を変えたわけではない。ただ『5月ですべてのことができあがった』ということには、なかなか難しいかもしれない」と述べた。

 移設先として検討している沖縄県内や鹿児島県・徳之島のほか、「沖縄県内移設」に反対している社民党などの同意の今月中の取り付けが絶望的な情勢の中、「決着」の条件を変更したものだ。

 さらに首相は「北東アジアでもかなり緊張感が漂う事象が出てきている。こういう時に国民が安全保障を自らの問題、地域の問題として発想していただくことは大事だ」と述べ、沖縄の負担軽減策に全国の自治体が協力することに期待を示した。首相の求めで27日に開催される全国知事会(会長=麻生渡・福岡県知事)で直接、各知事に協力を要請する方針だ。

 政府は「5月末決着」断念による首相の責任論浮上をけん制する狙いから、月内に閣議を経て、政府としての対処方針を示す考えだ。日米が2006年に合意した沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画を修正する案と、徳之島など県外に基地機能や訓練の一部を分散移転する案が軸となっている。

 これに関連し、政府関係者は13日、普天間飛行場のヘリコプター部隊など最大1000人の離着陸訓練を徳之島に移転する一方、沖縄県内の他の米軍基地で行われている実弾射撃などの訓練を九州地域内の自衛隊基地などに分散移転することを検討していることを明らかにした。

●「九州での持ち回り訓練」提案 5月末決着断念明言の首相 続投は宣言 
       産経 2010.5.13 20:30
 鳩山由紀夫首相は13日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題について、「首相としての国民の皆さんへの約束だから5月末までにできる限りのことはするが、すべてが果たせるかどうか。6月以降も詰める必要があるところがあれば、当然、努力はする」と述べ、自ら公約してきた5月末の決着を断念すると明言し、6月以降も首相を続投する考えを示した。首相公邸前で記者団に語った。

 政府はすでに米政府、地元自治体、連立与党の合意を得て5月末に普天間問題を決着させるとの公約を断念する方針を確認しているが、首相自ら認めたものだ。これまで首相は5月末までの決着を繰り返し強調し、最近も「職を賭す」と発言しただけに、野党側からは政治責任を問う声が強まっている。

 一方、平野博文官房長官が12日、鹿児島市内で開かれた鹿児島県徳之島町議との会談で、普天間の海兵隊ヘリコプター部隊500人規模とその支援部隊を徳之島に移し、同島や九州各地の自衛隊基地に訓練をローテーション(持ち回り)で移転する案を説明したことが分かった。前年度比で約3割の予算が削減された奄美群島振興開発事業を元に戻すことについても「真剣に考えたい」と述べた。町議側が13日明らかにした。

●在日米軍再編:普天間移設 首相、5月末断念 交渉「6月以降も」
         毎日新聞 2010年5月13日 

●民主党:沖縄の参院選統一候補断念…「普天間県内」が影響
  毎日新聞 2010年5月14日 2時36分
 民主党は13日、参院選の焦点の一つである沖縄選挙区(改選数1)で、無所属の統一候補の擁立を断念し、独自候補を立てる方針を固めた。社民党と沖縄県の地域政党・沖縄社会大衆党と統一候補の擁立を目指してきたが、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題で鳩山政権が「県内移設」の方針を固めたことなどが影響し、破綻(はたん)に追い込まれたため。ただ、民主党は沖縄県内の地盤は強くなく、選挙戦では苦戦が予想される。【高山祐、井本義親】

 改選数1の「1人区」は全国に29あり、「参院選の勝敗を事実上決する」とされる。民主党で候補者が決まっていないのは、沖縄県と山口県だけだ。

 民主党沖縄県連は社民、社大両党と「国外・県外移設を求める」との方針の下、社大党の喜納昌春委員長の擁立を進めてきた。だが、鳩山政権が「県内移設」方針を打ち出し、社大党は9日の拡大中央執行委員会で喜納氏の擁立を断念。民主党も統一候補は不可能と判断した。

 民主党選対幹部は「独自候補擁立のあてはある」としているが、擁立の遅れが選挙戦に影響するのは必至だ。

 同選挙区では、自民党はすでに現職の島尻安伊子氏の公認を決定。共産党沖縄県委員会なども13日、新人で沖縄医療生協理事長の伊集(いじゅ)唯行氏(58)の擁立を発表した。無所属で立候補し、同党は15日に伊集氏と政策協定を結び推薦する方針。伊集氏は「(普天間の)県内移設は認められない」としている。

 参院選沖縄選挙区は今秋に予定される沖縄県知事選の前哨戦とも位置付けられている。しかし、鳩山政権は普天間問題で、自民、公明両党の推薦を受けた仲井真弘多沖縄県知事の協力を得なければならず、ここでも苦しい立場に置かれている。


●普天間問題で緊急知事会、首相要請受け開催へ
        2010年5月13日22時11分 読売新聞
 全国知事会の麻生渡会長(福岡県知事)は13日、鳩山首相から普天間飛行場移設問題への協力要請を受け、緊急の知事会開催を決めた。

 27日を軸に調整している。

 麻生会長によると、13日昼に首相官邸で首相と会談。沖縄に集中する米軍基地の負担軽減策について各知事に協力を求めるため、首相から知事会の開催を依頼された。首相自身が出席し、協力を要請するという。

 麻生会長は同日夕、福岡市内で「訓練の分野で沖縄の負担を少しでも減らそうという点については、みんな理解すると思う」と述べた。ただ、「(新たに)どこで訓練をするかという具体的な話は、知事会として結論を出す性格のものではない」と話した。

●橋下知事「基地移設で優先順位高いのは関西」
      2010年5月13日21時43分 読売新聞
 沖縄県の米軍普天間飛行場の機能や訓練の分散移転に向け、鳩山首相が全国知事会に協力を求める意向を示したことを巡り、大阪府の橋下徹知事は13日、「受け入れの優先順位が高いのは、米軍基地のない地域。一番高いのは関西だ。政府から要請があれば、関西で回答を出さないといけない」と述べ、関西での受け入れを検討すべきだとの考えを示した。

 6月の近畿ブロック知事会議でも問題提起するという。

 橋下知事はこれまでも、沖縄の負担を全国で分かち合うべきだとして、負担軽減策を全国知事会の場で協議するよう主張。

 地元・関西空港への一部機能の移転に関しても、「国から提案があれば、議論は拒否しない」などと発言していた。

 この日、府庁で報道各社の取材に応じた橋下知事は「おねだり集団だった知事会が、国と対等な関係になれるかの試金石。(沖縄以外の地域で受け入れるという)回答を出さなきゃ、知事会は解散だ」と話した。

●普天間移設 首相「5月末は国民への約束」
          朝日 2010年5月12日11時22分
 鳩山由紀夫首相は12日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、「『5月末(決着)』というのは首相としての国民への約束だ。5月末までにできる限りのことをやっている最中だ。誠心誠意、これからも尽くしていきたい」と述べた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。

 首相はまた、昨年の衆院選前に「最低でも県外(移設)」と発言したことについて、記者団から「公約ではなくとも、自らの発言を守れないのは信用できない」と指摘されると、「公約だとか、公約でないとかにかかわらず、私が(昨年の衆院)選挙のときに沖縄県民に言ったのは事実なので、その重みを受け止めながら行動している」とした。

 首相は同日午前、民主党の山岡賢次国会対策委員長と首相官邸で会談。山岡氏は「法案を社民、国民新両党と3党で結束して処理し、参院選も乗り切っていく。普天間問題は連立維持のための方向性で(お願いしたい)」と、社民党に配慮して将来的に県外・国外移設を検討する姿勢を強めるよう求めた。

●「鳩山首相の信頼はボロボロ」 いまや“日本けなし”の時代と米紙
          産経 2010.4.23 09:07
 米紙ウォールストリート・ジャーナルのアジア版(電子版)は22日付で、現在の日米関係について「ジャパン・ディッシング(日本けなし)」と題する記事を掲載した。

 記事を書いたのは、米大手シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所」のオースリン日本部長。この中で、日米関係について「かつてはジャパン・バッシング(日本たたき)、ジャパン・パッシング(日本素通り)という時期があったが、今やジャパン・ディッシングともいうべき新しい時代に入った」としている。

 その理由として、「鳩山由紀夫首相の信頼はボロボロになり、米政府高官たちは日本人を内心でますます見放すようになってきている」からだと指摘。その上で、「米国との親密な関係がなければ、日本は(アジアにおいて)今以上に孤立することになるだろう。それは世界第2位の経済大国にとって健全な状態とはいえない」としている。

 記事はまた、「だれも日米同盟が崩壊するとは予測していないが、鳩山首相が現状を変えることができなければ、両国関係は明らかに棚上げされるだろう」と強調。「ワシントンとの話し合いができる状態になるか、鳩山首相が辞任しない限り、ジャパン・ディッシングは、アジアにおける数十年にわたる安定と繁栄を一変させる脅威となる」と結論付けている。

 ディッシング(dissing)の原形であるディス(dis)は、けなす、非難する、軽蔑(けいべつ)するといった意味の米俗語。

●「総理としてみっともない。小学生じゃないんだ」石原知事が普天間移設で苦言
       産経 2010.5.13 17:45
 東京都の石原慎太郎知事は13日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる鳩山由紀夫首相の言動に「一国の総理がみっともない。小学生、高校生じゃない」と述べた。

 石原知事は都庁で開かれた9都県市首脳会議後、報道陣の取材に応じ、鳩山首相が同日、全国知事会の麻生渡会長(福岡県知事)に対し、普天間飛行場の訓練を全国の自衛隊基地に分散する方針に理解を求めたことに言及。「日本は縦に長い国土。地政的な条件というのは当然ある。どこでも置けばいいというものではない」とした。

 また、鳩山首相が4日の沖縄訪問時、「学べば学ぶほど米海兵隊の抑止力が分かった」と述べたことに、「『勉強したら初めて知りました』みたいなことを一国の総理がいうのはみっともない。小学生、高校生じゃないんだ。世界中があきれる。このごろはジャパン・ディッシング(さげすむ)だってさ。残念だね」と述べた。

●「5月末」 時間かけて「県外」探れ
        信濃毎日 5月13日(木)
 米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、鳩山由紀夫首相が掲げる「5月末決着」の期限が迫っている。ここにきて首相は沖縄県を訪ねたり、鹿児島県・徳之島の3町長とも会談したりと動きを加速させているが、依然として出口が見えない。

 関係閣僚には「5月決着」は難しいとする声が多く、事実上断念せざるを得ないとの見方が強まっている。どのような道筋で、いつごろをめどに決着させるつもりなのか。首相からはいまだにきちんとした説明がない。

 首相自身が区切った期限である。沖縄県と移設先の自治体、米国、連立与党の合意が、「決着」の意味するところである。

 首相は今月初めに沖縄を訪れ、仲井真弘多知事や住民と話し合いの場を持った。その際、移設先を「県内」だと明かし、強い反発を招いた。一方、徳之島の首長らに「基地機能の一部移転」を要請し、こちらも断られている。

 首相や関係閣僚は▽キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)沖合へのくい打ち桟橋方式による代替施設建設▽徳之島への基地機能の一部移転-などを柱に着地点を探っているようだ。

 けれども首相が政府案の詳細を説明したわけではない。考えを小出しにして、感触を探っている印象である。これでは地元が戸惑うのは当然だろう。政府は引き続き自治体トップとの交渉を望んでいるようだが、合意に達する状況にないことは明らかだ。

 一方、辺野古沖へのくい打ち案には閣内からも異論が出ている。社民党の福島瑞穂消費者行政担当相は反対を表明している。連立与党で合意したうえで、政府案をつくるのも至難の業である。

 「5月決着」は現状ではもはや厳しい。期限切れが現実のものとなれば、首相が政治責任を問われるのは避けられない。

 いま浮上している政府の「原案」なるものは、「県内移設」である。「公約違反だ」との批判が大きくなり、政権の支持率低下にさらに拍車がかかるだろう。

 もともと基地問題はやっかいだ。そこに首相が期限を区切ったことで、一段と事態が複雑になった経緯がある。事をせいて沖縄の基地の永久化につながるような結末を国民は望んでいないはずだ。

 ここは「県外・国外移設」の原点に戻って、粘り強く解決策を探りたい。時間はかかっても、当初掲げた旗の通りに構想を進めることができれば、国民の理解はおのずと得られる。

●社説:「5月決着」断念 首相は責任をどう取る
       毎日新聞 2010年5月14日 2時31分
 「首相の約束」が、こんなに軽くてよいのだろうか。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、重ねての約束破りである。

 鳩山由紀夫首相は13日、繰り返し公言してきた移設問題の「5月末決着」に関して「できる限りのことはするが」「6月以降も詰める必要があるところがあれば努力する」と語った。事実上の断念である。

 移設をめぐる「時期」は先送りの連続だった。首相は昨年、オバマ米大統領に年内決着を示唆し、不可能になると「5月末決着」を言明した。「3月末」とした政府案決定を見送る一方、「5月末」はオバマ大統領にも約束し、国民に対しては、決着とは米政府、移設先地元、連立与党が合意することだと明言してきた。そして今回の先送りである。

 移設先も変心を重ねた。衆院選で「最低でも県外」と公約し、今年になっても県外移設を目指す考えを強調したあげく、「抑止力を学んだ」結果、今月に入って県内移設に転換した。しかも、かつての「移設先は(沖縄県名護市)辺野古以外に」という言葉も空証文となった。

 最大の懸念は、普天間飛行場が継続使用となり、周辺住民の危険と騒音など生活被害が解決されないことである。これらの除去が普天間問題の原点だが、見通しは立っていない。

 日米の実務者協議で、日本側が移設先を「辺野古周辺」とし、くい打ち桟橋方式で滑走路を建設する「現行案修正」を提示したのに対し、米側は「辺野古回帰」を評価しつつ、工法に難色を示した。何より、名護市が移設受け入れを拒否している。普天間の継続使用が現実味を増している。そうなれば海兵隊8000人のグアム移転も前提が崩れる。

 政府は、鹿児島県・徳之島への基地機能の一部移転や国内自衛隊基地への訓練分散、在日米軍基地の土壌汚染など環境対策をはじめとする沖縄の負担軽減策を検討している。基地が集中する沖縄の負担軽減は当然だ。が、徳之島など想定される移転先が合意する展望は開けていない。

 繰り返される先送りと迷走の主因は、「県外」を繰り返し主張しながら本格的な検討もせず、最大の政治課題でリーダーシップを発揮しないまま8カ月を浪費した首相の問題解決能力の欠如にある。今や、鳩山首相の言葉は羽根のように軽い。「首相の約束」をたがえ、政治への信頼を傷つけた政治責任は極めて重い。

 野党5党は、衆参両院の予算委員会で普天間問題の集中審議を行うよう求めている。首相はこれに応じ、普天間移設をめぐる現状と今後の方針、さらには在日米軍、海兵隊の抑止力、自らの責任などについて明快に国民に語るべきである。


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 何度もとりあげてきたけれど、ネット選挙解禁が具体的に与野党で合意されたらしい。

 今度の参院選から候補者と政党のホームページとブログの更新を認める、しかし、「ツイッター」は除外するという。

 この合意の報道がまた、インターネットの世界で波紋を広げているようだ。

 「ツイッター禁止、有権者を制限だとしたら、インターネットの双方向性を全く生かさないことになる。そんなのはネット選挙じゃない」と指摘。「ネット選挙ってのは、双方向でみんなが自由に論じるということだ。混乱はあるだろうけど、その中からみんなでルールを作っていこうということだ」(産経 5月12日)

 いろんな報道をみたが、ツイッター禁止に落ち着きそう。

 まず、昨日の朝日新聞は面白かったのでまず記録。
 なお、記事の結びの引用は、
「政治とは本来、わかりにくいもの。政治家が政治家らしくまじめにネットに書いても人気が出ない。うわべだけの思考や議論が加速する可能性がある」

 この意見については、
   「そんなこと言ったら今だって選挙での候補者の言うことが信じられるのか、皮相ではないのか」
 そういう声が聞こえてきそうだ。

 ともかく、次に、先日のイギリスの選挙の「ウェブ合戦を振り返って」という評も見ておく。

 最後には、一昨日届いたメールのことの紹介。
 そのメールは、ある選挙プランナーのネット選挙についての講演を企画したPHP研究所の企画の案内だった。
 推奨するつもりは無いが、こういうこともある時代だという意味で紹介しておく。

 私だけでなくたいていの人が思う疑問は、次のことだろう。

 「メールはちょっと違う」ということはともかく、
 HP・Webページとブログの境界は極めて不確定になってきているし、
 同様に、ブログとツイッターの境界も実質的には不明確だということ。

 裏返せば、ブログを頻繁に更新したらツイッター以上の情報発信ができるんだけど、それはいいということなんだろうね。

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●ネット選挙解禁、期待と不安 参院選前に法改正の動き
朝日 2010年5月12日
 7月の参院選で、インターネットによる選挙運動が解禁されるかもしれない。終戦直後に生まれた公職選挙法を、ネット時代にふさわしく改めようと与野党が動き始めたからだ。新聞もテレビも見ない若者世代の票を狙う政治家。候補者の政治姿勢をもっと知ろうと探る有権者。選挙運動そのものが変わる可能性も秘めている。

■有権者、候補者のHP上で議論
 ある日――。
 与野党の政治家による討論会がネット中継された。テーマは米軍普天間飛行場の移設。視聴者は放映中に、誰でも見られるツイッターなどで質問や意見を政治家に投げた。「民主党は何のために県外移設したいの」「日米安保は形骸(けいがい)化しているのでは」
 参加している民主党の藤末健三参院議員が、日本の外交力を上げるのが課題だと応じた。すると話の途中で、全く違う意見が画面上に横入り。「自由なのはいいけど、民主党はまとまりがない」。それがまた別の視聴者に伝わる。

 ――じつはこれ、4月22日に実際にネット上に流れた風景だ。
 法改正でホームページ(HP)の更新などが認められれば、こんな形で有権者が候補者のHP上で議論する可能性がある。有権者の鋭い「つぶやき」が議論の流れを変えるかもしれない。

 この討論会に出た藤末議員は今夏の参院選に比例区から立候補する予定だ。ツイッターで街頭演説の場所をつぶやく▽演説の様子を動画で自分のHPに載せる▽他の候補者との討論会をネットで生中継――法改正が大きく進めば、やりたいことはたくさんあるという。選挙時にはネット担当スタッフを増やす予定だ。「街頭では一度に相手にする人数は数百人程度。ネットなら数万人に政策を訴えられる。解禁されれば、ネットを通して5万票とりたい」と意気込む。

 2009年の衆院選では「通常の政治活動の一環」として、HPを更新した政党もあった。

 しかし、これはあくまでも例外だ。公職選挙法では、決められたビラやポスター以外は選挙運動に使えない。自民党の佐藤ゆかり前衆院議員も、初めて臨んだ05年総選挙で「集会をどこでやるのかもネットで伝えられなかった。制度が時代にそぐわないと感じていた」と振り返る。

 有権者側の要求も大きい。

 ポータルサイト大手の「ヤフー」は、選挙特集ページで候補者情報やHPへのリンクを掲載。期間中、情報を提供した候補者が更新できないようにしていたが、開設日から選挙日翌日までの閲覧数は05年衆院選で5430万件、07年参院選で6080万件、09年衆院選では1億340万件に激増。

 4月上旬に同社はネット選挙解禁を求める約7万2千人分の署名を総務省などに提出した。「講演会などに足を運べない人は候補者の主張を手に入れにくい。いまの法律は情報格差を生んでいる」と別所直哉法務本部長は言う。

 03年にネット上の仮想政党「老人党」を旗揚げした作家のなだいなださんも「老人は外に出かけるのが大変。ネットを使えれば政治に意見を反映しやすくなり、世代を超えた議論もできる」と評価する。

 ネットでさまざまな情報を手に入れれば、複線的な選択が可能になる、とマニフェスト評価機構の理事長を務める松原聡・東洋大教授も話す。


■中傷やニセ情報、飛び交う恐れ
 しかしネットは不確かな情報や中傷が飛び交う世界でもある。
 09年の東京都議選では、民主党のサイトに関係のない書き込みが集中。サーバーの容量を超えて、閉鎖される事態が起きた。

 ITコンサルタントの宮脇睦(あつし)さんは、根拠のない情報でも、ネット上で多くの人が繰り返せば「事実」と認識されてしまうと指摘する。タレントのスマイリーキクチさんのブログには、殺人事件に関与したかのような事実無根の書き込みが繰り返されたことがある。「選挙は民主主義の根幹。公正さを保つために、想定できるリスクは有権者や候補者に示すことが必要だ」

 今回、自民党の法案のまとめにかかわった村田吉隆衆院議員もこう懸念する。「政治とは本来、わかりにくいもの。政治家が政治家らしくまじめにネットに書いても人気が出ない。うわべだけの思考や議論が加速する可能性がある」(仲村和代、井上裕一)

●ウェブ合戦を振り返って イギリス総選挙
          ネット選挙 ドットコム 2010年5月13日 00:00
ウェブ合戦
5月6日に投票が行われたイギリス総選挙、イギリス初の「インターネット選挙」になるだろうと予言され、各党もオバマ大統領に続かんと盛んにウェブ上での戦いを繰り広げたが、その実はどのようなものだったのだろうか。

検索エンジン
4月のグーグル検索件数の調査結果を見てみると、第1回のテレビ党首討論後の2日間、第3党の自由民主党クレッグ党首についての検索件数が飛躍的に増したが、ブラウン首相のかの報道マイク事件後2日間の彼についての検索件数増加は、クレッグ党首のそれを大幅に上回ったという。

このことからも、有権者たちはオフラインで得た情報をより詳しく知るために、オンラインを活用していると言えるだろう。
Facebook, twitter, YouTube
4月25日から5月2日までの各党の動きである。

労働党のFacebookファンは29,852人から34,908人に増加、労働党twitterフォロアーは15,371人から15,997人と横ばい。しかしYouTubeの労働党チャンネルの再生回数は1,333,861回から1,475,625回へと大幅アップ、最も見られたチャンネル(月間、週間を含む)のタイトルを5度獲得した。

保守党のFacebookファンは64,658人から78,440人に増加、保守党twitterフォロアーは28,632人から29,632人へ。そしてYouTubeでのウェブキャメロンチャンネルの再生回数は2,061,288回から2,451,793回と飛躍的にアップした。そして、こちらも同じタイトルを5度獲得している。

そして自由民主党。Facebookファンは65,236人から78,750人へ、自由民主党twitterフォロアーは17,440人から18,910人へと増加。自由民主党チャンネルの再生回数は117,173回から123,287回へ増加、タイトルの獲得は1度であった。

アメリカの選挙戦と何が違ったのか
これらを見れば、ウェブ上での大衆の動きは確かに存在したと言えるが、アメリカにおいてのように選挙戦に強烈な印象を残すことなく、投票促進運動に留まってしまった感があるのはなぜだろうか。

第1には、アメリカではまた主流メディアが注目、報道をしていないところでのネットの活躍があったこと。2006年のバージニア州上院議員選で、当時未来の大統領候補とも目され、メディアでも当選確実とされていた共和党George Allen議員の差別的な発言がYouTubeで取り上げられ、その結果選挙で敗北を喫したということもあった。


それに比して、今回のイギリス総選挙では、活発なオフラインでの報道を受けてオンラインの存在感が浮かび上がったと言えるだろう。

第2に、YouTubeの動画に関して言えば、その開始時期が遅かったことが挙げられる。今回の総選挙でYouTube Facebook Digital Debateがアップロードされたのは投票の約1月前、4月28日のことであり、第2回のテレビ党首討論が放映された6日後のことであった。

アメリカ大統領選でのテレビ討論会は2008年の9月、10月の放映であったのに対し、YouTubeでの大統領選に関する画像アップロードは2007年の3月1日からスタートしており、主要メディアが最終決戦を放映するまでにインターネット上で人々が世論が熟成してゆく十分な時間があったと考えられる。

イギリス特有の現象
反対に、アメリカでは見られなかった減少もある。オンライン上で、イギリスのシニカルな国民性の故なのか、キャンペーンポスターやYouTube動画を使った滑稽な皮肉合戦が始まったこと。

さらに、政党間の票の動きを示し獲得議席数を予測する”swingometer“の存在がある。このままいけば、ハングパーラメントになりますと予測されて、有権者が自らの一票を投じて政治に参加しているという手応えを感じることが果たしてできるだろうか。

もしもアメリカに同様のものがあれば、投票を抑止するものとして訴えられるかも?

●参院選からHP、ブログ…ネット選挙運動解禁
      2010年5月12日 読売新聞
 与野党は12日午前、「インターネットを使った選挙運動の解禁についての各党協議会」(座長・桜井充民主党参院政策審議会長)を国会内で開き、現在は禁止されているホームページ(HP)とブログの選挙期間中の更新を、夏の参院選から解禁することで大筋合意した。

 候補者を擁立した政党と候補者本人に限って認める。今後、地方選での対応などを詰めたうえで、解禁を最終決定し、今国会中に公職選挙法を改正する方針だ。

 協議会には、民主、社民、国民新、自民、公明、共産、みんなの党など与野党10党の政策責任者らが出席し、HP、ブログ、メール、簡易投稿サイト「ツイッター」の4種類について、解禁の是非を検討した。HPとブログの解禁には異論が出なかったが、メールとツイッターに関しては、「誹謗(ひぼう)・中傷に使われる恐れがある」などの慎重論が多く、見送りとなった。

 桜井氏は協議会終了後、「メール、ツイッターには各党の思いがあった。ただ、将来は各党とも全面解禁で行こうということだった」と記者団に語った。

●参院選、HPとブログは解禁 メールとツイッターは見送りへ
   2010.5.12 13:07 産経
 インターネットを利用した選挙運動の解禁を検討している与野党の実務者協議会が12日午前、国会内で会合を開き、今夏の参院選から候補者と政党に限り、ホームページ(HP)とブログの更新を認めることで合意した。

 この日の会合では、国政選挙と同様、地方選挙の選挙運動でも解禁する方向で検討することを決めた。国会の会期延長がない場合、参院選の投開票日は7月11日となるが、同日には滋賀県知事選も投開票されるためだ。

 各党は来週中に再度会合を開き、公職選挙法改正案の作成に着手する。改正案は全会派一致の委員長提案で国会へ提出され、今国会中に衆参本会議で可決、成立する見通しだ。

 電子メールとツイッターについては、誹謗(ひぼう)中傷やなりすましを十分に防げないことなどから慎重な意見が出ており、見送る公算が大きい。

●【主張】ネット選挙 段階的導入で利点生かせ
      2010.4.26 03:21産経
 
●なぜツイッターはダメなのか? ネット選挙運動解禁でツイッター除外に批判の声 (1/2ページ)
       産経 2010.5.12 19:55
 インターネットを利用した選挙運動の解禁を検討している与野党の実務者協議会が12日、今夏の参院選から候補者と政党のホームページ(HP)とブログの更新を認める一方で、ミニブログ「ツイッター」を除外する方向で合意したことがネット内で波紋を広げている。

鳩山由紀夫首相をはじめ、多くの国会議員が利用しているツイッターを更新できないことに対し、ツイッターユーザーの間で批判の声が広がり、「ツイッター議員」たちは対応に追われた。

 ツイッター解禁見送りのニュースがネットに流れると、メディアジャーナリストの津田大介さんは即座に、「ネット選挙解禁、ツイッターは除外か。意味ねーーーー!」と投稿。ビデオジャーナリストの神保哲生さんは「これまじ?」、ジャーナリストの神田敏晶さんも「twitter(ツイッター)を解禁しないでどうするんだ!」など、ツイッターで活躍するジャーナリストたちから批判が相次いだ。

 一般ユーザーからも、「ブログがよくて、ツイッターではダメな理由があまり思い浮かばない」、「ブログ等のサービスでも誹謗中傷はある。ツイッターを使わないのは、もったいない」、「ツイッターを外した本当の理由は、自分から端末を操作して呟けないお年寄り議員対策では?などと疑ってしまう」などと、疑問の声が多く投稿された。

政治とネットに詳しい国際大学GLOCOM講師、庄司昌彦さんは、「民主党案がツイッター禁止、有権者を制限だとしたら、インターネットの双方向性を全く生かさないことになる。そんなのはネット選挙じゃない」と指摘。「ネット選挙ってのは、双方向でみんなが自由に論じるということだ。混乱はあるだろうけど、その中からみんなでルールを作っていこうということだ」と書きこんだ。

 こうした意見を受け、ネット選挙運動解禁に動いてきたツイッター議員たちは対応に終始した。

 民主党の藤末健三参院議員は「何をやってたの?」というユーザーの声に、「さきほど、輿石参院議員会長に直談判しました。民主党が消極的との憶測が飛び交っていますが、ここは必ず、民主党が主導権を持って、ネット解禁に道を拓くべしと!」と答え、ツイッター解禁に向けての意思を表明。

 自民党の世耕弘成参院議員も、「いま、民主党のネットに理解のある議員に電話をかけまくって、党内を説得してネット選挙運動解禁進めるように要請してます」と報告、ユーザーから支援の書き込みが寄せられた。

●ネットの選挙活動解禁、課題も 改正法公布から期間短く
        2010/05/12 19:12 【共同通信】
 与野党は12日の代表者協議で、インターネットを利用した選挙活動を一部解禁することで一致した。夏の参院選ではホームページ(HP)とブログ更新だけの解禁になりそうだが、公選法改正案の成立は5月下旬以降の公算。改正法の公布から参院選までの期間が短く、新たな制度を徹底できるか課題も抱える。

 参院選は6月24日公示、7月11日投開票か7月8日公示、同25日投開票のいずれかが想定され、周知の期間が短い。

 法改正では、更新の実施は候補者本人と政党に限られる見通しだが、第三者が候補者のHPに中傷する内容を書き込んだり、電子メールを送信したりする事態を懸念する声も依然強い。改選を迎える参院議員は「短い期間でルールが徹底できるのか。『ネット解禁』という言葉が独り歩きしては困る」と話す。

 政府関係者は「誹謗中傷や権利侵害があった場合を想定し、プロバイダー(接続業者)も対処方針を策定する必要があるのではないか」と指摘している。

一昨日、しらないところから届いたメールの内容は以下。

 「送信日時:2010/05/11 (火) 16:51」
   PHP総合研究所

=======================================================
  『ネット選挙革命にどう備えるか』 セミナー開催のご案内           
=======================================================




拝啓 新緑の候、
尊台には、ますますご清祥の御事とお喜び申し上げます。
唐突に、ご案内のメールを差し上げますこと、何卒ご寛恕ください。

さて、今夏の参院選から「ネット選挙」の解禁がほぼ確実視されて
います。そもそも「ネット選挙」とは何か、その‘解禁’は今後の国政・
首長・地方選挙にどんな影響を及ぼすのか…。

弊社では、選挙プランナーとして著名な三浦博史氏を講師に迎え、
下記のとおり、「ネット選挙革命」への対応を考えるセミナーを開催
致します。

つきましては、ご多忙の折とは存じますが、是非ともご参加たまわり
ますようご案内申し上げます。                         
                                     敬具

--------------------------------------------------------
  【PHP公共経営セミナー:『ネット選挙革命』にどう備えるか】
日時: 5月31日(月)13:30~16:15
会場: PHP総合研究所 ホール(東京都千代田区一番町21)
講師: 三浦博史 氏  選挙プランナー、アスク㈱代表取締役社長
構成: 講演90分、質疑60分
--------------------------------------------------------
詳細は添付のご案内をご覧下さい。

***********************************
㈱PHP総合研究所公共経営支援センター
-----------------------------------
〒102-8331 東京都千代田区一番町21
Tel.03-3239-6222 Fax.03-3239-6273
E-mail: ccpm@php.co.jp
http://research.php.co.jp


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 高速増殖炉の「もんじゅ」が再開された。
 ナトリウム漏れ事故から14年半ぶりの運転再開。

 新聞でも「『夢の原子炉』 安全管理に課題」と報道されての強行出発。
 5月6日に運転開始、しかし、発生した「警報」を隠したことが発覚。
 誤作動も。

(追記/2011年3月29日ブログ ⇒ ◆なんと、「放射能拡散予測(ドイツ気象局)」/福島第1原発:半径10キロ圏、遺体運べず 放射線量高く)

 新聞の見出しを見るだけでも、状況が伝わる。

 運転員、「もんじゅ」制御棒の操作法知らず
 もんじゅ:誤警報公表遅れ 「情報隠し」再び? 敦賀市長、申し入れへ /福井
 もんじゅ 誤警報6回公表遅れ 放射能検出器故障か
 「もんじゅ」検出器を停止、2台目…異状増え点検へ
 もんじゅ 監視装置再び不具合
 もんじゅ制御棒トラブル、原因は操作ミス
 もんじゅミス 運転員、基本操作知らず…ボタン長押し 手順書に明記なし


 いまは、とりあえず、今年になってからの動きや、今回の騒動の顛末を記録。

 若いころ、原発や高速増殖炉の「もんじゅ」の反対運動をしていて、その一連の活動の中で、岐阜で一般の人を募ってバスツアーを企画したことがある。

 福井の現地に行って、風船を飛ばして、すぐに岐阜方面に飛んでくることを実証するために。

 バス会社に行って、大型バスの価格交渉までやった。
 当日は、バスのガイドも。

 ちょうど、当時のことを連れ合いが先日ブログにしたので、あわせてリンクしておく。
 つれあいの2010年5月7日のブログ
  ⇒ 「もんじゅ」の試験運転再開に反対します/ストップ・ザ・もんじゅ!

(1996.1.4 中日新聞)・・・・・気象庁がまとめた1975-1990年の気象概況によると、岐阜地方では7月、8月を除き、北西、西北西もしくは西の風が一日のうちの最も多い風向きになっている。「風は一日のうちに何度も向きを変え、地形の影響を受けやすいので、汚染物質がどう広がるかは一概には言えない」(岐阜地方気象台)が。

 事故発生後、県にたいして通報連絡を電力会社に求める要望書を提出した市民団体の一人、寺町みどりさんは、チェルノブイリ事故の2年後の昭和63年、仲間と一緒に美浜原発から風船を飛ばした。風船は1-3時間後、春日村や大垣市、八百津町などに到着した。

「岐阜はこんなに近い風下で不安を感じた。今回、県の通報要請でやっと一歩進んだが、情報受け入れシステムをきちんと作って、動燃が迅速に通報連絡するよう始動しなければいけない」と今後の態勢作りに注文つけている。・・・・


上のイラスト風の図、つまり風船の飛んだ記録はメンバーの建築家が描いたもの。

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 事業者はリフレッシュのつもりで、運転再開日にWebページをリニューアルしたらしい。
   ・・・しかし、中身は・・・

日本原子力研究開発機構の公式ページ ⇒ 高速増殖原型炉もんじゅへようこそ
    2010年 5月 6日更新
【お知らせ】ホームページリニューアルオープン
「もんじゅ」はプラント確認試験を終え、原子力安全・保安院、
原子力安全委員会による国の安全性確認を終え、地元自治
体の了承を頂まして性能試験を再開いたしました。
それに伴い「もんじゅ」ホームページもリニューアルしました。




同ページ中の 
現地の広域の写真の一つ


●機構不十分回答目立つ もんじゅ耐震安全性確保
    2010年3月30日 読売新聞
 県原子力安全専門委員会(委員長=中川英之・福井大副学長)は29日、県庁で会合を開き、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木、運転停止中)の耐震安全性は確保されていると結論づけた。ただ、原子力機構の説明には、誤解を招きかねない表現や不十分な回答が目立ち、やや性急にも思える結論に、委員からは不満の声も聞かれた。

 会合で、委員から注文が相次いだのが、1月9日に若狭湾で発生した地震について。地震そのものは小規模だったが、震源地の真上の「震央」と、もんじゅとの距離はわずか約600メートルだった。「耐震安全性を考える上で、油断してはならないということ」「今後の検証作業で、地震のデータをきちんと生かしてほしい」などの声が上がった。

 これに対し、機構の担当者が、詳細な地震データ解析の必要性について「非常に小さい地震なので、あまりやっても……」と消極的な姿勢を示したため、中川委員長から「せっかくのデータなので有効活用してほしい」と促される場面もあった。

 また、地震発生時に冷却材のナトリウムが漏れる可能性についての質問には、機構側は「地震によるナトリウム漏れを想定すると、すごい(大規模な)設備になるので、漏れないという基本設計だ」と強調。倹約のため設備を簡素にしたとも取れる説明に、県の担当者が「原子炉の炉心を冷やすのに必要なナトリウムの配管は、壊れないという評価結果だった」などと、慌てて“助け舟”を出した。

 最終的に耐震安全性が確保されていると評価したが、委員会終了後にある委員は「ナトリウム漏れの問題は、もう少し突っ込んで議論すべきだった」と本音を漏らし、委員会の結論についても「しっくりいかない所はある」とした。

 運転再開までに、専門委はもう一度会合を開き、これまでに委員から出た指摘や注文を取りまとめる予定。

●もんじゅ安全確認持ち越し 県専門委
       朝日 2010年03月30日
 条件は整ったものの、地元としての最終判断は下されなかった。高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)の試運転再開に向けた改造工事が始まった2005年以降、もんじゅの安全性を独自に20回以上審議してきた県原子力安全専門委員会(委員長=中川英之・福井大副学長)は29日、すべての安全審査を終えた後、県に対して新たな課題を与えた。

 ◇    ◇
 中川委員長は審議終了後、国の耐震評価を「おおむね妥当」と結論付けた後、「これまでの審議を踏まえ、国に対して要請すべき事項について、委員会としての意見を取りまとめておくことが必要」と総括。技術的な安全審査は終了したものの、完全なお墨付きは与えず、県原子力安全対策課が、これまでの審議内容をまとめた報告書を作成し、次回の専門委で内容を協議、そのうえで了承することになった。

 同課の桜本宏課長は取材に対し、報告書の内容について、「県知事、文部科学相、経済産業相による『もんじゅ関連協議会(三者協議)』において、安全面で国に要請すべき事項を想定している」と話した。同課は「すぐに作成に取りかかる」としているが、次回の専門委の開催は未定という。県は報告書の完成まで、三者協議には臨まない構えを見せている。

 日本原子力研究開発機構の幹部は審議終了後「今日で安全確認が終わると信じて疑わなかったが、また延びるなんて」と肩を落とした。「安全に問題ないと結論が下された。報告書の作成は地元了解の手続きを中断するものではない」とする声もあった。

 この日の専門委では、もんじゅの耐震性を認めた国の判断について、経済産業省原子力安全・保安院、内閣府原子力安全委員会の担当者が、検証方法や審議過程を資料を用いて説明した。委員からは「地震でナトリウムが漏れたらどう防ぐのか」「地盤、活断層の評価は北陸地方の地質の特徴を踏まえて実施すべきだ」などの意見が出た。

●もんじゅ:再開「時間かけず判断」 敦賀市長、3者協議の終了後 /福井
        毎日新聞 2010年4月2日
 高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開について、敦賀市の河瀬一治市長は1日の定例会見で、「(知事と文部科学相、経済産業相の)3者協議が終われば、そう時間をかけずに判断を出すべきだ」と述べた。

 県は3者協議で、運転再開に伴い北陸新幹線の県内延伸や、高速道路、敦賀港の整備などの地域振興策を両省に要望する。しかし河瀬市長は「文科相や経産相では、新幹線の確約はできない。『最大の努力をしましょう、省としても応援しましょう』という回答しか得られないと思う。3者協議は(県が要望する)全部の答えを持ってくるというよりも、国がどれほど真摯(しんし)な態度で臨むかを見極める場所になる、と想像している」と述べ、要望実現の時期を待たずに判断する意向を示した。

 3者協議の日程については「県の専門委員会の結論が出れば、1週間以内にあるのではないか」と述べた。【酒造唯】

●もんじゅ、14年半ぶり運転再開 「夢の原子炉」安全管理に課題 
       産経 2010.5.6 10:45
 日本原子力研究開発機構は6日、1995年のナトリウム漏れ事故で停止中の高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の運転を14年5カ月ぶりに再開した。

 高速増殖炉は、運転しながら消費量以上の核燃料を生み出せる。「夢の原子炉」とも呼ばれ、資源小国である日本にとって重要な技術。政府は、使用済み核燃料を再処理して利用するプルサーマル発電とともに核燃料サイクルの中核に位置づけており、2050年ごろの実用化を目指す。

 地球温暖化対策として発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない原子力発電への期待が高まっており、もんじゅの重要性も増している。ただ、火災が起きやすい冷却剤のナトリウムの管理など安全確保への課題も多い。

 原子炉補助建物内の中央制御室で、核反応を抑制していた制御棒を引き抜き、原子炉を再起動させた。

 核分裂の連鎖反応が持続する臨界に8日に達する見込み。その後は徐々に出力を上げながら試験運転を続け、13年春に本格運転に移る予定。

 高速増殖炉はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料で発電すると同時に、核分裂しにくいウラン238に中性子を当ててプルトニウムに変化させ、ウランの有効利用を図る仕組み。1977年に臨界に達した実験炉常陽(茨城県)で開発が始まった。

 経済産業省原子力安全・保安院は運転再開に先立ち3~5日に立ち入り検査を実施、再開準備は整ったと判断した。

●もんじゅ、臨界に=事故から14年ぶり-福井
       時事 2010/05/08-13:08
 日本原子力研究開発機構は8日、1995年のナトリウム漏れ事故以来、14年5カ月ぶりに運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が同日午前10時36分、核分裂反応が連鎖的に起きる臨界に達したと発表した。

 原子力機構は同日午前9時から制御棒の引き抜き作業を開始。中央制御室では、幹部らが作業を見守り、中川正春文部科学副大臣も立ち会った。

 臨界後、原子力安全・保安院は、運転操作などが適切に実施されていることを立ち入り検査で確認。もんじゅの向和夫所長は会見で「ほっとした。これからの試験でしっかり成果を出し、実用化に結びつけたい」と話した。

 もんじゅは6日午前10時36分、試運転を再開。原子炉が臨界に達する点を予測するため、7日まで制御棒の引き抜き試験を行った。

 6日深夜から7日午前にかけ、核燃料の漏えいを検出する装置が誤警報を発する不具合があったが、原子力機構は安全監視に影響はないとして試運転を継続。不具合の公表が遅れたことについて、中川副大臣は「今後は速やかに情報公開するように」と注意した。

●もんじゅ 誤警報6回公表遅れ 放射能検出器故障か
      東京 2010年5月8日 朝刊
 十四年五カ月ぶりに運転を再開した高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、再開初日の六日夜から七日昼にかけて、核燃料の漏えい警報が誤って計六回鳴るトラブルが起きた。実際に燃料漏れはなく、放射能検出器の故障とみられる。

 運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)は七日午前十時の定例会見で誤警報を明らかにせず、経済産業省原子力安全・保安院とも相談し、同日午後零時半になって公表した。一九九五年十二月のナトリウム漏れ事故以来、厳しい批判を浴びてきた情報公開に対する姿勢が、あらためて問われそうだ。

 原子力機構によると故障したのは原子炉補助建屋内に三つある放射能検出器のうちの一台で、このトラブルで使用を停止した。ほかの二台に異常はなく担当者は「運転に支障はない」と説明。今後原因を調べる。

 誤警報は六日午後十一時すぎに一回、七日午前十時からは、ほぼ三十分おきに五回発生した。もんじゅの向和夫所長は七日夜、敦賀市内で急きょ会見し、「最初はノイズに反応した一過性のもので、公表する必要はないと思った」と釈明。実際は午前の会見中にも誤警報は起きており「今後はささいなトラブルもしっかり情報を出したい」と話した。

●もんじゅ:誤警報公表遅れ 「情報隠し」再び? 敦賀市長、申し入れへ /福井
        毎日新聞 2010年5月8日 
 ◇機構・文科相に申し入れへ
 6日運転再開したばかりの高速増殖炉「もんじゅ」で、また装置の故障による誤警報が続発した。日本原子力研究開発機構は6日深夜に起きた最初の誤警報を地元自治体にも知らせず、公表を半日遅らせた。「情報隠し」と批判された原子力機構の組織体質が、再び問われかねない事態になっている。【酒造唯、佐藤孝治】

 機構によると6日午後11時9分、3台ある破損燃料検出装置の1台で最初の警報が出た。だがすぐにやみ、他の装置に異常はなかったため「ノイズによる誤作動」と判断。県や敦賀市には報告しなかった。

 機構は6日から連日、もんじゅ近くのPR施設で午前10時と午後3時半に定例の記者会見を開いている。7日午前9時に幹部の定例ミーティングを開き午後の会見で発表することを決め、同午前の会見では一切、この事実に触れなかった。

 さらに、午前10時1分から誤警報が5回連続し、立ち会い検査をしていた原子力安全・保安院が「故障の可能性が高い」と、速やかに発表すると決めた。機構はようやく午前11時28分に敦賀市、同11時半にもんじゅにいた県職員へ、それぞれ連絡した。

 原子力機構の瀬戸口啓一・もんじゅ運営管理室長は「午前10時の会見では、6日の性能試験の終了が5時間遅れたことに質問が集中し、(誤警報を)公表することが頭の中になかった」と釈明した。

 敦賀市の河瀬一治市長は7日の定例会見で「何かあれば報告いただくことが情報公開の基本。ようやく運転再開ということで、まだ地に足が着いていないのでは」と、機構や文部科学相に申し入れを行う考えを示した。

●「もんじゅ」検出器を停止、2台目…異状増え点検へ
    2010年5月10日 読売新聞

●もんじゅ 監視装置再び不具合
       NHK 5月9日 22時39分
 今月6日に運転を再開した福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」で、燃料の破損を監視する装置にまた不具合が見つかりました。日本原子力研究開発機構は、ほかにも別の方法で監視する装置があり、安全や運転に影響はないとしています。

不具合が見つかったのは、「もんじゅ」で核燃料に微小な穴が開いたり、破損したりしたことを放射線の値の変化で監視している装置です。運転を再開した翌日の今月7日、3台あるうちの1台が故障し、使用を中止しましたが、9日午後6時半ごろになって、残る2台のうちの1台の装置で放射線の値に上昇傾向がみられたということです。

「もんじゅ」では、原子炉内の中性子の値などほかの方法でも核燃料の破損を監視しており、これらに異常がみられないことから、日本原子力研究開発機構は燃料に破損はなく装置の不具合とみています。原子力機構では、安全や運転に影響はないとしていますが、同じ装置で不具合が続いているため、早急に原因を調べるとともに、今月16日に試験の一環で原子炉を止めることから、その際に詳しく点検することにしています。

●運転員、「もんじゅ」制御棒の操作法知らず
    日本経済新聞 5月12日
 高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で起きた核分裂を抑制する制御棒の挿入ミスについて、日本原子力研究開発機構は11日、運転員が操作法を知らなかったのが原因だったと発表した。手順書に必要な作業が記載されていなかった。ナトリウム漏れからようやく運転・・・

●もんじゅ制御棒トラブル、原因は操作ミス
       朝日 2010年5月11日21時23分
 再起動した高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で10日夜、制御棒が一時挿入できないトラブルがあり、事業主体の日本原子力研究開発機構は11日、運転員の操作ミスが原因と発表した。14年余りの停止で経験がない運転員が8割を占め、今回ミスした運転員もその一人だった。

 機構によると、10日の試験後に制御棒を挿入する際、運転員が必要なスイッチの長押しをせず、途中で制御棒が停止したという。運転手順書に記載がなかったため、機構は10日、同書を改訂した。(高橋孝二)

●もんじゅミス 運転員、基本操作知らず…ボタン長押し 手順書に明記なし
       2010年5月11日 読売新聞
 試験運転中の日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で10日夜に起きた原子炉制御棒の操作ミスで、原子力機構は11日、担当した運転員が制御棒の操作に習熟しておらず、試験用に作成された運転手順書にも必要な操作内容が明記されていなかった、と発表した。

 経済産業省原子力安全・保安院は同日、「運転員に基本操作を徹底させ、現行の教育内容が適切かどうかも再検討するべきだ」と原子力機構を指導した。

 制御棒は原子炉内の核分裂反応をコントロールする装置。原子力機構によると、試験終了後に原子炉の出力を落とした状態にしようと、制御棒19本のうち2本を挿入しようとしたが、1本が入りきらなかった。

 原因を調べたところ、制御棒を最後まで挿入するには操作ボタンを長押しする必要があるが、運転員は制御棒の全挿入操作は初めてで、長押しが必要と知らなかった。原子力機構は運転手順書にこの操作に関する詳しい記述を追加した。

 もんじゅの向和夫所長は11日午前、敦賀市役所内で記者会見し、「改めて運転員の教育と操作手順の周知を徹底したい」と述べた。

 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)の話「制御棒の操作は、自動車の運転にたとえるとアクセルやブレーキを踏むようなもの。安全への影響はないにせよ、運転員が基本操作を知らないのは問題だ。原子力機構は襟を正し、教育訓練のあり方を見直してほしい」

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 政府の事業仕分け第2弾の前半は4月20日過ぎに実施された。 昨日、次の第2弾の後半で対象となる公益法人などの候補が明らかになったようだ。

 対象は、日本宝くじ協会や全日本交通安全協会など12省庁の78法人。
 交通安全協会も日本宝くじ協会も、以前から問題視されていたところ。

 仕分けをする法人と事業の最終確定は、10日から12日までの間に対象候補の法人や所管省庁に聞き取り調査を進めて、18日予定の会議で決めるという。

 後半の仕分けの日程は20、21、24、25日の4日間。
 
 それとは別に、地域主権改革を担当する逢坂誠二首相補佐官らがリードする「仕分け」が今月21日と24日に内閣府で実施される。
 地方自治体に移管する事務や権限を選別するためで、対象は国土交通省の地方整備局や農林水産省の農政局など国の出先の10機関。廃止・縮小に向け、出先機関が担っている業務を自治体や民間に移管できるかどうかを議論するという。
 議論は公開で、インターネット中継も予定。

 両方の日程を重ねた理由は不明だけど、また注目度があがる。
 NHKの世論調査でも、事業仕分けを「評価する」と答えた人が76%、「評価しない」と答えた人は17%でだという。

 仕分け先など、これらの予定の報道を見ておいた。

(2010年10月 追記 アドレスが2回変更された。今は
平成22年4月・5月実施分(第2弾)についてはこちら
 
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●仕分け候補、交通安全協会や宝くじ協会 第2弾後半戦
       朝日 2010年5月11日4時1分
 鳩山政権が20日から始める「事業仕分け」第2弾後半戦で対象となる公益法人の候補が明らかになった。

 全日本交通安全協会(警察庁)や日本宝くじ協会(総務省)、競輪の振興を担うJKA(経済産業省)、空港環境整備協会(国土交通省)、塩事業センター(財務省)など、12省庁が所管する73公益法人。このほか4特別民間法人も候補に挙がっている。

 国が所管する公益法人は約6600。そのうち、▽国からの財政支出が年間1千万円以上▽役員に官僚OBの天下りがいる――などの基準で絞り込んだ。所管省庁別では、候補が最も多いのが国交省の27法人で全体の3分の1以上を占める。総務省11法人、経産省10法人と続く。

 対象候補の77法人が担う事業数は100を超える。
 全日本交通安全協会は、運転免許更新時に受ける講習で教本を独占的に販売している。
 日本宝くじ協会は、宝くじの収益金をもとに地方自治体や関連する公益法人に資金助成しているが、仕分け人から「金の流れや使途が不透明」などと指摘されている。

 国交省所管では、公共工事の現場監督者を対象に講習などを行っている建設業技術者センターや全国建設研修センターなどが候補。全国の空港の駐車場を管理・運営する空港環境整備協会については、枝野幸男行政刷新相は「全国の空港の多くは赤字経営なのに、周辺の駐車場を運営する協会は黒字で、国交省の天下り先になっている」と問題視している。

 特別民間法人からは、安全運転の研修などを行っている自動車安全運転センター(警察庁)や検定業務を担う日本消防検定協会(総務省)など4法人の名が挙がっている。
  
 政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は10日から12日まで、対象候補の法人や所管省庁に聞き取り調査を進め、今月18日に予定されている会議で、仕分けをする法人と事業を最終確定する。
 現在のリストから公益法人は50~60程度に絞り込む。

このほか、全国知事会など地方6団体を対象にすることも検討している。

 政府系公益法人や特別民間法人は、国の仕事を請け負っているにもかかわらず、民間の法人のため政府のチェックが働かない。仕分け作業によって、法人の事業の必要性や重複の有無、天下りの実態などをあぶり出し、制度改革につなげる考えだ。

 事業仕分け第2弾の後半戦は20、21、24、25日の4日間、東京・五反田の「TOC(東京卸売りセンター)」で行われる。
事業仕分け第1弾は昨年11月に、2010年度予算の概算要求に盛り込まれた事業を対象に実施。第2弾の前半戦では、10府省が所管する47独立行政法人が対象だった。(倉重奈苗)

●公益法人など78候補判明=20日から仕分け後半戦
      時事 2010/05/10-21:44
 政府の事業仕分け第2弾の「後半戦」で対象となる公益法人などの候補が10日、明らかになった。日本宝くじ協会(総務省所管)や全日本交通安全協会(警察庁所管)など12省庁の78法人。

 同日から国会議員の「仕分け人」が所管省庁のヒアリングを開始したが、さらに絞り込みや追加対象を検討した上で、18日の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)で最終決定する。

 事業仕分け後半戦は20、21、24、25日の4日間。各事業の必要性に加え、国や独立行政法人(独法)からの天下りの実態や独占的な契約になっていないかなどを精査し、無駄をあぶり出す。

 国所管の公益法人は約6600あるが、(1)国や独法からの収入が半分以上を占める(2)官僚OBの天下りを受け入れている-などの条件から仕分け対象を選んだ。 

 78法人には、公的業務に当たるため個別の法律に基づき設置されている「特別民間法人」も含んでおり、日本消防検定協会(総務省所管)や中央労働災害防止協会(厚生労働省所管)など4法人を取り上げた。

●枝野大臣 公益法人厳しく精査
      NHK 5月9日 20時40分
 枝野行政刷新担当大臣はさいたま市で講演し、今月行う公益法人を対象とした事業仕分けについて、国からの事業を独占的に受注している法人や、天下りを受け入れている法人を厳しく精査する考えを示しました。

 この中で、枝野行政刷新担当大臣は、政府の行政刷新会議が20日から行う公益法人を対象とした事業仕分けに関連して、

「国が仕事を発注しても競争相手がなく、特定の公益法人が独占的に受注していたり、天下りの受け皿になっていたりして、大もうけをして税金がたまっているところもある。契約も言い値で、民間のため情報公開の対象にもならない」と述べました。そのうえで、枝野大臣は「公益法人でジャブジャブと使われてしまうと、国の予算をいくら締めても、ほんとうに必要なところにいく予算がカットされることになりかねないので、予算の出口にある公益法人を締めていきたい」

と述べ、国からの事業を独占的に受注している法人や、天下りを受け入れている法人を厳しく精査する考えを示しました。

●事業仕分け後半、知事会も対象に 枝野行政刷新担当相
        2010/05/08 22:21 【共同通信】
 枝野幸男行政刷新担当相は8日、公益法人などを対象に行政刷新会議が20日から実施する事業仕分け第2弾後半日程で、全国知事会などの地方団体を取り上げる方針を固めた。

知事会や全国市長会など地方6団体が総務省OBの天下り先になっているとの批判を重視、天下り根絶への強い姿勢を示すとともに、地方分権の障害になっていないかどうか実態を調べる必要があると判断した。

 この問題については、4月20日の刷新会議で前鳥取県知事の片山善博慶応大教授が「地方6団体の事務局は典型的な天下り団体だ。しっかりとメスを入れる必要がある」と指摘。枝野氏が「広い意味で行政刷新の視野に入れる」と応じていた。

 日程の都合もあり、仕分け対象は地方6団体のうち知事会を含む1、2団体となる見通しだ。

 ただ、地方6団体は地方自治法に基づく「全国的連合組織」で、公益法人などとは組織の在り方が異なる上、刷新会議内に天下り調査のため特定の組織を取り上げるのは、効率性などを検討する「事業仕分け」の手法になじまないとの意見があるため、具体的な議論の進め方は今後調整する。

●事業仕分けを評価する 76%
      NHK 5月11日 4時35分
 NHKの世論調査で、政府の行政刷新会議が行った独立行政法人を対象とした事業仕分けに対する評価を聞いたところ、「評価する」と答えた人が76%だったのに対し、「評価しない」と答えた人は17%でした。

NHKは今月7日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行い、調査対象の67%に当たる1179人から回答を得ました。

この中で、政府の行政刷新会議が独立行政法人を対象に事業仕分けを行い、90の事業を廃止または縮減すべきとしたことへの評価を聞いたところ、▽「大いに評価する」が24%、▽「ある程度評価する」が52%で、「評価する」と答えた人はあわせて76%でした。これに対し、▽「あまり評価しない」が14%、▽「まったく評価しない」が3%で、「評価しない」と答えた人はあわせて17%でした。また、自民党内で、中堅・若手の国会議員らに執行部の刷新を求める意見があることに関連して、党執行部を刷新する必要があると思うか尋ねたところ、▽「必要がある」が45%、▽「必要はない」が8%、▽「どちらともいえない」が40%でした。

 一方、舛添・前厚生労働大臣ら6人の参議院議員が結成した「新党改革」に期待するかどうか質問したところ、▽「大いに期待する」が6%、▽「ある程度期待する」が29%、▽「あまり期待しない」が36%、▽「まったく期待しない」が23%でした。

●仕分け対象の公益法人など
           2010/05/10-22:37
 事業仕分け第2弾の対象候補となる公益法人などは次の通り。(※は特別民間法人)
 【総務省】 日本宝くじ協会▽自治体国際化協会▽自治体衛星通信機構▽全国市町村振興協会▽地域創造▽自治総合センター▽地域総合整備財団▽地域活性化センター▽全国市町村研修財団▽日本消防設備安全センター▽日本防火協会▽※日本消防検定協会

 【法務省】 民事法務協会▽日本語教育振興協会▽司法協会

 【外務省】 国際開発高等教育機構▽国際協力推進協会▽日本国際協力センター

 【財務省】 塩事業センター

 【文部科学省】民間放送教育協会

 【厚生労働省】 労災保険情報センター▽全国中小企業勤労者福祉サービスセンター▽女性労働協会▽雇用振興協会▽日本ILO協会▽全国生活衛生営業指導センター▽理容師美容師試験研修センター▽ヒューマンサイエンス振興財団▽骨髄移植推進財団▽※中央労働災害防止協会

 【農林水産省】全国農林統計協会連合会▽農村環境整備センター▽林道安全協会▽日本森林林業振興会▽日本森林技術協会

 【経済産業省】 大阪科学技術センター▽日本立地センター▽日本原子力文化振興財団▽日本エネルギー経済研究所▽省エネルギーセンター▽新エネルギー財団▽全国中小企業情報化促進センター▽電気工事技術講習センター▽日本自動車研究所▽JKA▽※日本電気計器検定所

 【国土交通省】 雪センター▽公園緑地管理財団▽河川環境管理財団▽リバーフロント整備センター▽ダム水源地環境整備センター▽道路保全技術センター▽建設業技術者センター▽全国建設研修センター▽浄化槽設備士センター▽不動産流通近代化センター▽日本建設情報総合センター▽運輸政策研究機構▽関東建設弘済会▽東北建設協会▽中部建設協会▽九州建設弘済会▽近畿建設協会▽北陸建設弘済会▽中国建設弘済会▽四国建設弘済会▽港湾空港建設技術サービスセンター▽日本観光協会▽空港環境整備協会▽航空医学研究センター▽航空輸送技術研究センター▽航空交通管制協会▽海外運輸協力協会

 【環境省】 日本環境協会▽日本の水をきれいにする会

 【防衛省】 防衛施設周辺整備協会

 【警察庁】 全日本交通安全協会▽※自動車安全運転センター


●仕分け対象は国の出先10機関 地域主権で21日、24日実施
   2010/05/10 20:31 【共同通信】 
 地域主権改革を担当する逢坂誠二首相補佐官は10日の記者会見で、国の出先機関の廃止・縮小に向け、地方自治体に移管する事務や権限を選別する公開の「仕分け」を今月21日と24日に内閣府の講堂で実施、対象は国土交通省の地方整備局や農林水産省の農政局など10機関とすることを明らかにした。

 仕分けには、各機関を所管する府省の政務三役や自治体首長、有識者らが参加し、許認可など出先機関が担っている業務を自治体や民間に移管できるかどうかを議論する。事業仕分けのように出先機関の各業務を「地方に移管」「一部を移管」などと明確に判定するかどうかは今後、詰める。

 議論の様子は一般傍聴も可能とするほか、インターネット中継も予定している。


 ほかの対象機関は次の通り。

 総合通信局(総務省)▽法務局(法務省)▽森林管理局・漁業調整事務所(農水省)▽労働局(厚生労働省)▽厚生局(同)▽経済産業局(経済産業省)▽運輸局(国交省)▽地方環境事務所(環境省)

●事業仕分け対象は7省10系統の出先機関 21、24両日に開催
         産経 2010.5.10 21:21
 政府の地域主権戦略会議は10日、国の出先機関の事務・権限の廃止や地方自治体などへの移管を検討する「仕分け」作業の概要を発表した。対象は7省10系統の出先機関。今月21、24両日に内閣府の講堂で全面公開で行う。

 「仕分け人」は同会議で出先機関改革を担当する北川正恭・元三重県知事らが務める。出先機関の有力な受け皿となる全国知事会などの自治体首長も加わって国と地方の役割分担について「判定」する。

 仕分け対象の出先機関は次の通り。
地方整備局、地方運輸局(国土交通省)▽地方農政局、森林管理局・漁業調整事務所(農水省)▽地方厚生局、都道府県労働局(厚生労働省)▽経済産業局(経済産業省)▽総合通信局(総務省)▽法務局(法務省)▽地方環境事務所(環境省)。


●21、24日にも公開討議=国の出先機関見直しで-首相補佐官
        時事 2010/05/10-20:48
 地域主権改革を担当する逢坂誠二首相補佐官は10日の記者会見で、国の出先機関の原則廃止と地方への事務・権限移管に向けた公開討議を21、24の両日にも開催する方向で調整していることを明らかにした。
 討議には、関係省庁と全国知事会など地方団体の代表を招き、インターネット中継も行う。
 討議の結果は、出先機関の事務・権限を国に残すか地方移管するかを仕分けるための基準づくりに生かす。

 討議の対象機関は、全国知事会が3月にまとめた出先機関見直しについての中間報告を踏まえ、▽総合通信局(総務省)▽法務局(法務省)▽地方厚生局(厚生労働省)▽都道府県労働局(同)▽地方農政局(農林水産省)▽森林管理局(同)▽漁業調整事務所(同)▽経済産業局(経済産業省)▽地方整備局(国土交通省)▽地方運輸局(同)▽地方環境事務所(環境省)-の7省11機関とする方向だ。

●国の出先機関「権限仕分け」へ、7省10系統
         2010年5月10日19時47分 読売新聞
 政府の地域主権戦略会議(議長・鳩山首相)は10日、国の出先機関を原則として廃止する方針の実現に向け、出先機関の事務権限の内容を検証する「権限仕分け」を今月21、24の両日に行うことを決めた。

 対象は、厚生労働省の地方厚生局や国土交通省の地方整備局など7省10系統の機関。所管省の政務三役のほか、地方自治体の代表者も参加する。

 事務権限の内容については、〈1〉地方自治体へ移管〈2〉廃止か民営化〈3〉国が継続して実施――の3類型に分類する基準をまとめ、6月に策定する「地域主権戦略大綱」に盛り込む。

 逢坂誠二首相補佐官が10日、都内で記者団に明らかにした。

●退職金共済、統合検討へ=勤労者機構-厚労省
        2010/05/10-21:04
 厚生労働省は10日、独立行政法人「勤労者退職金共済機構」を対象に、同省独自の「事業仕分け」を行った。

 同機構は中小企業の退職金共済事業のほか、建設業、林業など特定業種向けの三つの共済事業を別個に運営しており、仕分け人からは合理化のため事業の統合が必要との指摘が出た。これを受け、政務三役が統合を含め見直し策を検討することになった。

 同機構は、行政刷新会議の昨年11月の事業仕分けでも取り上げられ、保有する東京都港区の本部ビルを今年度から移転するよう求められていた。しかし、同機構が同日提出した改革案では、当面実施しない考えを表明。理由として「(土地の)値上がりが見込まれ、この時期の売却は適当ではない」と説明した。

●厚労省に効果検証求める声相次ぐ 事業仕分け
        2010/05/10 19:27 【共同通信
 厚生労働省は10日、所管する特別民間法人「中央労働災害防止協会」など三つの事業の無駄を洗い出す「省内事業仕分け」を実施した。仕分け人からは「事業効果の検証が不十分」などの指摘が相次いだ。

 中央労働災害防止協会は製造業を中心とした企業に安全衛生にかかわる技術指導や教育研修を実施。この日、協会側からは2010年度に4人いる常勤役員を来年度には3人に減らしたり、中小企業対策に重点を移したりする改革案が示された。

 大学教授ら6人の仕分け人らは労働者の死傷者数が減少傾向にあると指摘。「各企業の自主的な取り組みで足りるのでは」との疑問が出され、全員が改革案では不十分と結論付けた。

 建設業の労働災害防止を目的とする「建設業労働災害防止協会」では、協会側から公務員OBの削減や資産売却などの改革案が示された。仕分け人からは、各都道府県にある支部の削減を求めたり、中央労働災害防止協会と統合して廃止すべきだとの意見も出た。

 中小企業の退職金支払いを支援する「勤労者退職金共済機構」も6人中5人が「機構の事業改革案は不十分」とした。

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 今年の3月、
  「女性割り当て制の導入を 審議会委員で知事会提言」という報道、
 そして
 「比例候補、一定割合女性に=共同参画計画で言及検討-政府」という報道があった。
 
 そういうことが必要だというのは、現実に問題があるという認識が前提なのは当然のこと。

 ところで、東北大学の研究グループが全都道府県の男女平等度指標を測定し、ランキングを公表したという。

 指標は、
  「義務教育前教育修了率
   高等教育(女性/男性)
   女性の高等教育卒業者率
   人口性比(15~64歳)
   労働参加率(女性/男性)
   女性労働参加率
   相対給与(女性/男性)
   女性給与額
   女性議員の割合」


 その報道機関向け資料にリンクし、ランキング表やマップを見た。
 研究の論文自体には、ブログ末でリンク。
 知事会や政府、その他の動きも記録。

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東北大学/ 都道府県別の男女平等度指標を測定:ランキングを公表
-宮城県は27位。九州男児やカカア天下の効果は?-

  平成22 年4 月9 日 報道機関 各位
 東北大学大学院経済学研究科吉田 浩教授ら東北大学グローバルCOE(グローバル時代の男女共同参画と多文化共生)の研究グループは、日本の全都道府県の男女平等度指標を測定し、ランキングを公表しました。

それによれば、おおむね中部、関西、中国・四国地方で平等度が高く、九州、東北、北海道は平等度指標の低いことがわかりました。

このうち、九州地方では「九州男児」という言葉の通り女性知事の熊本県を除き、平等度が下位の件が続いています。その一方で、「カカア天下」と呼ばれる上州地方では必ずしも指標が高くないこともわかりました。

宮城県は全国の中央付近の27位でした。
この研究結果は、4月10日午前に東北大学川内キャンパスで行われるGCOE桜セミナーで詳しく報告されます。

【研究内容】
本研究は、子育て、女性の教育、男女人口、女性の労働参加、女性の給与、女性の政治参加の6つの指標を全都道府県別に収集し、北欧の男女共同参画の先進国、ノルウェー統計局が公表している男女平等度指数の推計手法にもとづき、スコアを求めるという形で計算されています。今回はそのスコアに基づき、全国の都道府県をランキングしたものです。

全国第1順位が鳥取、次いで長野、京都、岡山、香川が同順で2位、そして東京と沖縄が同順でそれに続くという結果が得られています。おおむね中部、関西、中国・四国地方で平等度が高く、九州、東北、北海道は平等度指標の低いことがわかりました。

日本の男女平等度指標については、日本全部を1つの指標で代表させ、国際比較をしたものはこれまでも公表されてきました。
しかし、今回、都道府県別に男女共同参画の度合いを測定したことで、男女共同参画の進み具合が地域別にはっきりと把握できるだけでなく、どの地域のどの指標を改善することが優先であるかという政策の効率性の観点や、同じ日本のもとで男女共同参画の実現に地域格差があってはならないという公平性の観点からも有効に活用できる統計資料であると言えます。

表1 都道府県別の男女平等度指標



図1 都道府県別の男女平等度指標マッピング


●男女平等度1位は鳥取 東北大まとめ、最下位埼玉
      2010/05/09 16:43 【共同通信】
 日本で最も男女平等が進んでいるのは鳥取県で、最下位は埼玉県―。吉田浩東北大教授(公共経済学)が「男女平等度指標」を開発、それを基に都道府県の順位をはじき出した。

 吉田教授は「九州男児のイメージ通り、九州は平等度を表す数値が低かった。一方、かかあ天下といわれる群馬なども低く意外だ」としている。

 吉田教授は、男女共同参画が進むノルウェーの統計局による指標を日本向けに改良し、(1)女性の労働参加率(2)男女の所得比(3)女性地方議員の割合―などを集計。

 このほか、女性に活躍の場があり定着しているとも読み取れる人口の男女比や、行政の援助が前向きかどうかが表れる小学校入学前の通園率などの値も総合し、都道府県別の平等度を算出した。

 その結果、1位は鳥取で長野、京都、岡山、香川が同点の2位。下位は埼玉、北海道、鹿児島の順となった。

●男女平等度ランキング、鳥取1位・埼玉最下位
     2010年4月10日05時59分 読売新聞
 東北大の吉田浩教授(公共経済学)は9日、都道府県別の「男女平等度」ランキングを発表した。トップは鳥取県で、最下位は埼玉県だった。

 吉田教授によると、男女平等に関する国際比較はあるが、都道府県別の比較は初めてという。

 調査は、男女平等の先進国として知られるノルウェーの統計局が採用している「男女平等度指数」の推計手法に基づいて行った。都道府県ごとに、女性の大卒者数や議員の割合、給与水準など、9項目について4段階で指数化し、平均値で順位を付けた。

 その結果、働く女性の割合など4項目で最高評価を得た鳥取県がトップ。反対に、男性に比べた女性の給与水準など4項目で最低評価となった埼玉県が最下位に。東京都は沖縄県と並び6位。地方別では中国、四国、関西、中部が高く、九州、東北、北海道が低い傾向が見られた。

 吉田教授は「『かかあ天下』と言われる群馬県が30位になるなど、イメージとは違う結果もあった」としている。

●「男女平等度」北海道はワースト2 東北大調査
     北海道 04/21 10:21
 北海道は男女平等の度合いが全国で2番目に低い-。そんな調査結果が、吉田浩東北大教授(公共経済学)の研究グループがまとめた都道府県別の「男女平等度指標」ランキングで明らかになった。女性の教育、政治参加の状況など9分野を指標化、北海道は6指標で最低評価という結果となった。

 男女平等の先進国とされるノルウェー統計局の「男女平等度指標」の手法を参考に、総務省の統計などを使って算出した。具体的には《1》大学や短大など高等教育機関の卒業率《2》人口割合《3》労働参加率《4》月給額《5》地方議員の割合-などについて女性単独値、男性と比較した相対値などを計算。指標ごとに4段階評価した。

 北海道は、「高等教育機関の卒業率の男女比」(男性1に対し女性0・748)、「労働参加率の男女比」(同0・652)、「男性と比べた月給額」(男性の48%)など6指標が4段階評価で最低。教育や経済関連の指標の低さが目立った。

 都道府県別の総合順位1位は、「男性と比べた月給額」など4指標で最高評価だった鳥取県。中部、関西などで平等度が高く、北海道、東北、九州で低い傾向にあった。

●閑想閑話:今月、東北大の研究グループが発表した… /島根
    毎日新聞 2010年4月18日
 今月、東北大の研究グループが発表した都道府県別の男女平等度指標によるランキングで、鳥取県が1位になった。島根は19位。両県の違いは何なのか、研究グループの吉田浩教授(公共経済学)に電話で尋ねた

▲ランキングは男女共同参画の先進国・ノルウェー統計局の指標を用い、短大・大卒者数や労働参加率、議員の割合など6項目を4段階で評価、平均点でランク付けしたものだ。吉田教授は、鳥取と島根を比較して「教育と給与関係では変わりないが、女性の労働参加と議員、まさしく『女性の社会参加』の部分で順位が決定づけられたと思う。鳥取は特別な政策をしているわけではないが、各項目が高得点でバランスがいい」と話した

▲鳥取にこんな魅力があると知って、正直驚いた。ただ吉田教授は「ランキングが県民の幸せ度を直接に表現するものではない。自分の地域を豊かな社会にするための議論のきっかけにしてほしい」とも。数字に一喜一憂せず、そこからどう学ぶかが重要であることを教えられた。【御園生枝里】

●女性割り当て制の導入を 審議会委員で知事会提言
      2010/03/18 18:25 【共同通信】
 全国知事会男女共同参画特別委員会(会長・嘉田由紀子滋賀県知事)は18日、都道府県の審議会委員の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」の導入を求める提言案をまとめた。4月の全国知事会議で報告した後、国に提出する。政府が年内に閣議決定する男女共同参画第3次基本計画に反映させたい考えだ。

 提言は、都道府県に設置が義務付けられている審議会の委員について、法令で「医師会会長」など特定の役職を就任の条件としているケースが多く、女性登用の範囲が限られていると指摘。
2020年までに指導的地位に就く女性の割合を30%に引き上げるという政府の目標を達成するため、クオータ制導入のほか選定要件の緩和、知事の裁量権拡大を求めた。

● 衆院選比例代表に「女性割当制」 男女共同参画答申案
   2010年3月27日 日経新聞
政府の男女共同参画会議(議長・平野博文官房長官)が5年に1度改訂する男女共同参画基本計画の答申案が27日、明らかになった。女性の政治分野での進出を促すため、衆院選比例代表の候補者名簿に一定割合で女性を割り当てる「クオータ制」の導入を提唱。政府が男女共同参画にかかわる調査事業などを契約する際、女性の管理職を多く登用する企業を入札で優遇する制度の創設も盛り込んだ。

 政府は12月に2011~15年度の基本計画を閣議決定する予定。同会議は6月にも改訂にあたっての基本方針を鳩山由紀夫首相に答申する。

答申案は「女性候補者増加のためのインセンティブの付与や、女性候補者比率のクオータ制の導入など制度的な対応について検討を働きかける」と明記。

具体的な比率には触れていない。法的な拘束力は持たせず、政府が各に働きかける形で次期衆院選からの導入をめざす。ただ国が候補者の男女比率の指針を示すことには異論が出る可能性もある。党側がどう対応するかは不透明だ。

国会議員に女性が占める割合は衆院が11%、参院は17%にとどまる。

●比例候補、一定割合女性に=共同参画計画で言及検討-政府
       2010/03/30-17:40
 政府の男女共同参画会議(議長・平野博文官房長官)は30日、年末に改定する男女共同参画基本計画に、国政選挙で比例代表候補の一定割合を女性とする「クオータ制」の導入推進を盛り込む方向で検討に入った。女性の政治進出を後押しするのが狙いだが、政府が候補者の男女比を示すことには、野党だけでなく与党からも異論が出そうだ。

 基本計画は5年に1度改定しており、今回の計画期間は2011~15年度。同会議の専門調査会は近く、同計画のたたき台となる中間整理案をまとめる。 

 国政選挙での比例候補の男女比率に関しては「クオータ制の導入など制度的な対応についての検討を働き掛ける」などの文言を明記する方向で調整する。公聴会などで外部の意見を聞いた上で、6月中旬をめどに鳩山由紀夫首相に答申。政府は12月に新たな計画を閣議決定する。

 政府は、政治や行政などあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を、20年までに30%に引き上げる目標を掲げている。しかし、女性の国会議員の割合は衆院が11%、参院が17%にとどまっている。

●「欧州、働く女性後押し、仏、幹部登用義務化探る、厳しい雇用環境に配慮。」
  日本経済新聞 2009/8/29
 【ベルリン=赤川省吾】欧州各国が子育て支援や女性の社会進出を後押しする制度の拡充に乗り出す。フランス政府が企業に女性幹部の登用を義務付ける検討に入ったほか、ドイツやフィンランドは子育てをする家庭への税制優遇など資金面での支援を強化する。雇用環境が厳しさを増す欧州だが、子育てする女性の就労機会の拡大や企業内の待遇改善をめざす。

 フランスでは政府の研究班がダルコス労働相に対し、企業の女性取締役の割合を2年以内に2割に、さらに4年以内に4割に引き上げるよう提案した。こうした措置は「クオータ制(割当制)」と呼ばれ北欧諸国が採用している。仏政府は国営企業と上場企業など比較的規模の大きな会社を対象に導入を検討しており、仏経団連(MEDEF)もクオータ制導入に賛成の立場を表明している。

 フランスは子供のいる女性でも就労率は7割を超すなど、出産後の職場復帰は一般的。だが主要40社で女性取締役の割合は1割に満たない。労働組合は経済危機に伴い、昇進などで女性を不当に差別する企業が増えていると主張する。

 このため政府は、まず従業員1000人以上の大企業に策定が課せられているRCSリポート(均等処遇に関する進ちょく報告書)について、未提出ならば総賃金の1%の罰金を科す制度を導入して実態を把握。これに基づいて法制化に向けた議論を急ぐ。

 ドイツでもメルケル首相が「大企業の(女性軽視の)状況は受け入れがたい」と発言し、取締役や監査役への登用を促した。ただ、いまのところ独与党は仏政府が検討するような義務化には慎重で、代わりに子育てをする家庭への所得税優遇措置の拡大や託児施設の充実などの検討に入った。

 景気対策で財政赤字が膨らむ一方、財政均衡に向けた増税策はまだ固まっていない。それでも9月下旬に実施される連邦議会(下院)選挙を控え、キリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)の二大政党はいずれも子育て支援の拡充を選挙公約に掲げた。

 こうした動きはほかの欧州諸国にも広がっている。フィンランドは2009年に育児手当の一部引き上げに踏み切ったほか、ノルウェーでは父親が育児休暇を取得し母親を仕事に復帰しやすくする構想が浮上している。

 社会保障制度が充実している欧州でも「男女の賃金格差など問題はなお残る」(独政府)。日本の衆院選でも子育て支援が与野党の争点になっており、出生率を引き上げたい日欧は同じ政治課題を抱えている。

●女性議員:ルワンダ56%、世界1位 「3割以上」憲法規定
        毎日新聞 2010年3月7日 
 ◇日本11%、97位 平均下回る
 【ジュネーブ伊藤智永】世界151カ国の国会議員らでつくる列国議会同盟(本部・ジュネーブ)は8日の「国際女性の日」に合わせ、今年1月末現在での世界187カ国議会(下院)における女性議員の割合ランキングをまとめた。

 上位は、(1)ルワンダ(56・3%)(2)スウェーデン(46・4%)(3)南アフリカ(44・5%)。日本(衆院)は11・3%で97位。「小沢ガールズ」の登場で昨年同時期より増えたが、各国平均の18・8%をかなり下回った。

 各国平均は1995年の11・3%から、15年間で年0・5ポイントの割合で増加。これは男女に差が出ないようあらかじめ議席比を決めておくクオータ制の効果が大きく、列国議会同盟は「女性進出増加のための唯一の対策だ」としている。

 制度発祥の国はノルウェーで、北欧から欧州全域に広がった。女性議員の割合が高い今年の上位15カ国のうち、クオータ制を採用していないのは3カ国だけ。

 ルワンダは大虐殺による動乱の後、国連の指導で憲法に「女性議員を全体の30%以上とする」クオータ制を規定。南アフリカも民主化と同時にクオータ制を導入している。

 ただし、比例代表制の国では80%が採用しているのに対し、小選挙区制の国の導入率は25%で、選挙制度による差が大きい。

  東北大学 GEMC journal  にリンク
「日本における男女平等度指標の開発—ノルウェー統計局の男女平等度指標を参考に」


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 原口総務大臣がツイッターをやっていて国会の委員会に遅刻したことはしばらく前のこと。
 その原口氏、ツイッターを各方面に利用しようと模索している。

 そんな周辺情報と、民主党の過去問題、
 そして、ツイッターの政治利用に関しての論評も見てみた。

 個人的には、私は、ツイッターにはあまり乗っていない。
 今のところ断片的過ぎて好みに合わないみたい。
 それに、携帯メールもまったくやらないので、
 携帯のキーを打つのも面倒・・・・な雰囲気かな
       私のツイッター ⇒ teratomo
 
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●ツイッターで災害情報提供へ    NHK 5月9日 4時33分
 総務省消防庁は、地震や津波など、大規模災害の発生時などに、住民に正確な情報を速やかに伝えるため、インターネット上に短いメッセージを書き込めるツイッターを使って災害情報の提供を始めることになりました。

ことし2月、南米チリの沿岸で起きた巨大地震による津波では、大津波警報に加え、太平洋沿岸など広い範囲に津波警報が出され、原口総務大臣は、大規模災害を想定した情報提供のあり方について、総務省消防庁に検討を指示しました。

これを受けて、消防庁は、住民に正確な情報を速やかに伝えるため、インターネット上に短いメッセージが書き込めるツイッターを使って、災害情報の提供を始めることになりました。

具体的には、大規模災害の発生時などに、ツイッターで、消防庁が入手した情報を発信するほか、住民に誤った情報が広がっている場合には、あらためて正確な情報を発信することなどを検討しています。

消防庁は、今月中旬をメドに運用を始めることにしており、原口大臣は、ツイッターでの情報提供について「情報化社会で、瞬時に国民に情報が広がる中、大規模災害時には、行政もこうした情報提供が必要だ」と説明しています。

●ツイッターで災害情報発信…消防庁、認証取得へ
       2010年5月6日 読売新聞
 【ワシントン=古川肇】総務省消防庁が今月中旬をメドに、簡易投稿サイト「ツイッター」を活用して災害情報の発信を始めることになった。

 訪米中の原口総務相が同行記者団に明らかにした。同庁になりすました偽情報の発信を防ぐため、サイトを運営する米ツイッター社から認証を取得する。日本の行政機関としては初の取得になる見通しだ。

 同庁は災害時に、把握している情報をツイッターに書き込んで発信。ツイッターへの登録者(フォロワー)から人命にかかわるような重要な情報提供があれば、現地自治体に連絡して必要な対応を促す。フォロワーの「つぶやき」(書き込み)に対する返信は原則行わない。平常時は同庁の発表資料などを発信する。

●原口総務相:米国で入手のiPad、日本で接続は違法?
        毎日新聞 2010年5月7日 
 原口一博総務相=似顔絵=が公務で訪れた米国で、米アップル社の新型マルチメディア端末「iPad(アイパッド)」を購入したことがネット上で話題を呼んでいる。米国版を使い日本国内でネットに接続すると、現状では電波法に抵触するおそれがあるためだ。

 無線機には国ごとに周波数や電力などの基準がある。アイパッドは無線LAN機能が搭載され、米国版も日本の基準を満たしている。だが、日本の適合無線機であることを証明する「技適マーク」が印刷されていない。マーク無しの無線機の使用は電波法違反にあたるとされ、「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」の罰則規定もある。

 総務省は4月末に省令を改正、マークは端末への印刷だけでなく、端末の画面表示でも可能にした。だが、米国版は現時点では対応していないという。原口総務相は6日夜、ネット上の簡易ブログ「ツイッター」で「国内で違法に使用することはありません」と説明した。【望月麻紀】

●雑記帳:ツイッター使って議会情報を発信  三重・鳥羽市
    毎日  2010年2月11日
 三重県鳥羽市議会がネット上に短文を発信する簡易型ブログ「ツイッター」による情報提供を始めた。若者などに議会への関心を高めてもらうのが狙いで、市議会によると地方議会では全国初。

 鳩山由紀夫首相が始め、一躍有名になったツイッター。市議会も有力な情報提供ツールとして活用、議会日程や一般質問一覧、策定中の議会基本条例の市民アンケートなどを1日1件、投稿したいという。

 8日に開始したところ、自分のページで見るために登録する「フォロー」が13件あった。「議員の本音などを投稿すればフォローはもっと増えるかも」とつぶやく(ツイッター)関係者も。【林一茂】

●「ハトミミ.com」すでにドメイン取られた…皮肉るメッセージも
        産経 2009.12.31 20:00
 政府の行政刷新会議が行政の無駄や不正情報を集める窓口として、12月上旬に発表された「ハトミミ.com」。来年1月には一般国民から意見を募るためのホームページが開設される予定だが、同名のドメイン名がすでに第三者によってすでに取得されており、ネット上ではお粗末ぶりを指摘する声が挙がっている。

 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)が定める「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準」では、行政事務従事者が設けるホームページやメールアドレスでは、政府機関しか取得出来ない「.go.jp」を使うことを義務付けている。

政府関連サイトへのなりすましやフィッシング詐欺への誘導、ウイルス感染といった危険を防ぐためだ。 一方、「.com」は誰でも取得することが可能で、現在http://ハトミミ.com/にアクセスすると、「政府のみなさん。インターネットに関する知識は十分に理解してお仕事されていますか?」と、政府を皮肉る文章が表示される(12月31日現在)。同窓口の発表後に第三者が取得したものとみられる。

 ネット上では「なぜ先にドメイン名を押さえておかなかったのか」「恐るべき危機感のなさ」との批判が噴出しており、開設前からつまづいてしまった形だ。

●原口総務相がツイッターで菅氏批判?「三木谷さんごめんなさいね!」
     産経 2009.12.21 18:00
 原口一博総務相が今月から始めたつぶやき型のミニブログ「ツイッター」で、政府の成長戦略策定会議の運営に疑問を呈したことが波紋を呼んでいる。

 発端は18日、楽天の三木谷浩史社長が菅直人副総理・国家戦略担当相に呼ばれ、同会議の検討チームに有識者として出席した際の話だ。三木谷氏はツイッターで「やっぱ行かなきゃ良かったよ。時間の無駄でした」と告白。名指しは避けたが、「メインの人が居眠りする始末」「ひさびさにムカつきました」と菅氏に怒りを爆発させた。

 すかさず「三木谷さん ごめんなさいね!」と応じたのが原口氏で、「僕も会議のメンバーですが、何となく・・でした・」とつぶやいた。現職閣僚で初めてツイッターを始めた原口氏。政治家の利用者は自民党の世耕弘成参院議員らまだ少数派で、情報通信を所管する立場から普及をアピールする狙いもあるようだが、つい本音が出た?

●堀江元社長と民主党、300万円で和解 偽メール訴訟
    朝日 2009年12月31日
 民主党の議員による「偽メール問題」で名誉を傷つけられたとして、ライブドアの堀江貴文元社長が民主党に約3千万円の損害賠償を求めていた訴訟で、和解が成立したことがわかった。

 堀江元社長がブログで明らかにした。民主党は和解金300万円を払い「今後は、事実関係を十分調査した上で国会の質疑等を行ってまいります」などとする謝罪文を堀江元社長に送ったという。

 堀江元社長は朝日新聞の取材に、「民主党は政権を取ったので、取るべき責任は取るという大人の対応をしたのではないでしょうか。謝罪文をもらうという当初の目的は達成したので、和解内容にはそれなりに満足しています」とのコメントを寄せた。

●堀江元社長:「偽メール」で民主と和解 
    毎日新聞 2010年1月4日
 ライブドア(現LDH)の粉飾決算事件で実刑判決を受け上告中の元社長、堀江貴文被告(37)が国会で取り上げられた偽メール問題で名誉を傷つけられたとして、民主党に3300万円の賠償と謝罪広告掲載を求めた東京地裁(浜秀樹裁判長)の訴訟は、先月24日付で和解が成立した。民主党によると、偽メールについて謝罪したうえで和解金300万円を支払う内容。 

偽メールは堀江元社長が自民党の武部勤幹事長(当時)の次男に3000万円を振り込むよう部下に指示した、との内容だった。永田寿康・元民主党衆院議員(故人)が06年2月の衆院予算委員会で取り上げたが、翌月、民主党は偽物であることを認めた。

●「偽メール」民主が堀江被告と和解、300万払う
     2009年12月31日18時22分 読売新聞
 「偽メール問題」で名誉を傷つけられたとして、旧ライブドア元社長の堀江貴文被告(37)(証券取引法違反で実刑判決を受け、上告中)が、民主党に3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に起こした訴訟が、和解したことがわかった。

 堀江被告が12月29日、自身のブログで明らかにした。

 ブログによると、民主党が堀江被告に300万円を支払い、「メールは偽物であり、内容も全くの事実無根でした。心よりおわび申し上げます」などと謝罪する内容。 訴状によると、民主党の複数の議員は2006年2月、堀江被告が自民党の武部勤幹事長(当時)の次男への送金を指示したという虚偽のメールを衆院予算委員会などで取り上げた。

●原口大臣2回目のユーストリームでの会見
         ネット選挙 ドットコム
原口総務大臣は4月9日、インターネットの動画配信サービス「ユーストリーム」を使った生中継による会見を行い、同省の広報室などにも事前に知らせておらず話題になりました。

2回目の会見もツイッターにより告知を行い、前回とほぼ同じ約1200人が視聴しました。

会見の内容は「光の道」と「財政」に関して行われ、「光の道」の整備、国民のアクセス権の保障、ゴールドマンサックスが2050年日本のGDPが10位にまで落ちる予想をしている点、国と地方のプライマリーバランス、国税収入の試算と予算の差などを説明しました。

双方向の議論ができるユーストリーム
ユーストリームでは視聴者によるコメントができ、大臣がフィリップを使って説明をしていることに関して「ペーパーレスにしています、と言ってる人が持ってるのはフリップというw」といったペーパーレスを推進する大臣のフィリップ使用にコメントがされるなど、大臣の会見に対して多数のコメントがありました。

他にも「大臣のプレゼンはGood.老妻も傍らで聞き入っている」「政治疎いけど、こういう形でじっくりメッセージ聞けてよい!」などのコメントが寄せられました。

即興で手話で自己紹介をする1幕も
最後には反省会と称し、視聴者のコメントに答える双方向での議論を行いました。その際、障害者のために手話で会見して欲しいといったコメントに、原口大臣が即興で手話で自己紹介をする1幕をみせました。

動画を視聴していた方におおむね好評のようで、大臣を応援するコメントや、ありがとうございましたといったコメントが目立ちました。既存のメディアに依存しない、新しい形の会見方法として政治家によるユーストリームでの会見は今後増えていくことが予想されます。


政治家がツイッターに求めるのは双方向コミュニケーションでなく「一方的な情報の配信」

       スポットライト 2010年5月5日 23:55
 ツイッターを利用する政治家が日々増加しています。参議院選でのネット選挙活動の解禁の可能性が高くなり、選挙前には政治家による駆け込みユーザーが増えることも予想されます。

ツイッターの最大の特徴は短い文章を気軽に発信できる点と、双方向でのリアルタイムでのコミュニケーションとも言われます。

ですが、政治家のつぶやきは、一方的な情報の発信の意味合いが強く、双方向でのコミュニケーションを果たしていない傾向があるようです。

双方向コミュニケーションの必要性
1つのつぶやきに対する文字数が多く、リアルタイムでの反応には感心が薄いようです。ツイッターをあまり理解せずに利用している政治家も多いのではないでしょうか。

そういった意味では、原口総務大臣や社民党の福島党首などは、双方向でのコミュニケーションを行っており、上手に使いこなしているとも言えます。

政治家がツイッターに求めるものは、双方向でのコミュニケーションではなく、一方的な思想や情報の配信となっているようです。参院選には一方的な情報の発信をする政治家が増えるのではないでしょうか。

●ソーシャルメディアの勝ち組FacebookとTwitter、勢い止まらず
       サーチナニュース -【ITニュース】 2010/05/08(土) 19:46
 日本でもmixiやGREE、そしてツイッターなどのようなソーシャルメディアが注目を集め、多くの人の時間を奪っているのはご承知の通りだが、海外ではその主軸として注目を集めているがFacebookとTwitter(ツイッター)。

【携帯電話やスマートフォンでのSNS利用が急増中・モバイルで変化するアメリカのSNS事情】などのデータを見れば、両者がソーシャルメディアの中でも勝ち組に属することは明らか。先日ニールセンから発表された【「FacebookandTwitterPostLargeYearoverYearGainsinUniqueUsers」】でも、その現状が改めて認識できる。

  次のデータはアメリカに限ったものだが、2008年~2010年における、それぞれ3月時点での主要ソーシャルメディア(ソーシャルネットワーク)のユニークユーザー数をグラフにしたもの。一時は肩を並べていたMyspace.comが漸減しているのに対し、Facebookは勢いが止まらない状態。そして絶対数こそまだ少ないものの、ツイッターが急速に伸びているのも見て取れる。

  ちまたでは猫も杓子も「ソーシャルメディア」だが、実際にはFacebookとツイッターの2軸で勢いが形成されているのが分かる。

  単に参加者数が増えているだけではなく、参加者一人一人の利用性向も濃いものとなっているのが、これらの「動き」の特徴。具体的には「総滞在時間」「一人当たりの利用時間」などが増加している。

  これでは分かりづらいので、2008年3月時点のそれぞれの項目を1.00とした場合の伸び率を算出してグラフ化したのが次の図。

  ソーシャルメディアの利用時間は
この1年で総計約2倍、一人頭で7割ほど
増加している

  ユニークユーザー数と総利用時間が同じ伸びなら「単に頭数が増えただけでは」となる。しかしユニークユーザー数以上に総利用時間が伸びており、当然一人当たりの利用時間も増加。2年前と比べて直近データでは実に2.7倍もの利用時間を見せている。媒体全体として考えた場合、総利用時間はこの1年だけで約2倍、一人頭で算出しても約7割ほど増しという値は、驚異的としか言いようがない。

  これは【iPhoneユーザーの28%は朝起きたら「ベッドから出る前にツイッターやFacebookのチェック」!?】などのように「更新が待ち遠しくてついつい何度もアクセスしてしまう」「病みつきになる」人が増えていることや、ソーシャルメディアで展開されるさまざまなイベント・機能(例えばソーシャルゲーム)などに多くの人が注力しているのが原因と思われる。

  インターネットのサービスでは特に「集中化」「寡占化」が進む傾向がある。今後各種サイトやサービスはますますFacebookとTwitter(ツイッター)への対策に力を入れるようになるに違いない。(情報提供:Garbagenews.com)


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 何が起きるか分からない鹿児島県阿久根市。
 3月、4月は、市長が議会をボイコット、課長らにも答弁拒否を指示。
 今度は、重要な施策は専決処分で進めるという。

 信じられない!!

 竹原市長は、
 「仕事は急いでやるもの。議会にかけるとどうなるか分からず、予算を使えなくなる」と述べ、必要な政策は前倒しで専決処分

 という。
 この場合の「専決」とは、急いで決めないと支障があるけれど、やむをえない事情で議会にはかる余裕が無い場合に、首長が独自判断で決定すること。
 次の議会で報告し、承認を求めることが定められている。

 どうも、竹原市長は、まず自分が専決し、議会は後付けという作戦に出たようだ。
 議会との煩わしい「接点」を「回避」する策。

 実際に、
 3月定例会は4月19日閉会し、市長は同27日付で「花火規制条例」を公布した。

 という。
 「毎年夏前に市内の海岸で花火による騒音苦情が出るため、条例を定めた」

との説明らしい。

 夏前の「花火」を規制するには、4月に専決しなければ、という理屈は誰にも理解できないだろう。
6月に議会があるのに。

 また、職員の懲戒処分問題では、地方裁判所で敗訴したので控訴したという。
 それ「市」であっても、「権利」。
 とはいえ、市長を支持する一部議員や市民が、処分を取り消した鹿児島地裁判決に異を唱え、福岡高裁に「公正な判決を求める」とする署名活動を開始したというから、
これまた、理解しにくいこと。

 そんな阿久根市状況の整理。

(関連)2010年4月22日ブログ ⇒ 
◆市長と議会の混迷/市長は広報で議員批判/ブログでは裁判官の報酬一覧


3月30日ブログ ⇒ 
◆“大混乱”の責任は誰にある?/ 週刊ダイヤモンド/給与不払いなどで刑事告発か

3月23日 ⇒
 ◆議会は市民に報告会/報道機関も的に/議会・閉会は4月に持ち越しか

3月5日 ⇒ 
◆エスカレートする阿久根市長/マスコミが傍聴席にいる・本会議拒否/判決に従っては市政運営ができない

1月25日 ⇒ ◆暴走する阿久根市長/右翼の宣伝カーにも見舞われて

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  毎日新聞/写真で見る阿久根市長  から



●阿久根市長:「花火規制条例」を専決処分 議会側反発
       毎日 2010年5月7日
 市議会出席を拒否している鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、4月27日に「花火規制条例」を専決処分し告示したことが7日分かった。地方自治法によると、緊急を要する場合に、専決処分が可能。議会側は「花火規制は急ぐ必要はない。議会無視で独裁につながる」と反発している。

 議会関係者らによると、市長は4月末の市区長会総会で、花火使用を制限する条例を専決処分で決め27日付で告示した、と述べた。区長の1人が「議会に諮らないでいいのか」と質問すると「あとで承認をもらえばいい」と話し、毎年夏前に市内の海岸で花火による騒音苦情が出るため、条例を定めたと説明。今月6日の課長会でも「仕事は迅速にやるべきで、議会にかけたら時間がかかる」と発言したという。

 地方自治法179条は、議会を招集する時間的余裕がなく緊急の場合に首長は専決処分が出来ると定めている。次の議会での報告・承認が必要。市議らは「花火規制は6月議会で間に合う」「議会のチェック機能を無視し、独裁を行うと宣言したようなもの」などと批判している。【馬場茂】

●阿久根市長「必要施策は専決」 議会無視と批判の声 
      南日本 2010 05/07 11:26
 阿久根市の竹原信一市長は6日の課長会で、必要とする政策について専決処分で進めると明言した。既に3月定例会直後に条例を専決処分としており、一部市議は「議会無視で首長の暴走につながる」と批判している。

 地方自治法は、専決処分は首長が議会招集する時間的余裕がないときなどに採用できると規定。ある市議は「市長は議会欠席を公言しており、専決処分の要件である緊急性を満たすとは思えない。予算根拠も不透明となる恐れがある」と話している。

 複数の関係者によると、竹原市長は課長会の訓示で、「仕事は急いでやるもの。議会にかけるとどうなるか分からず、予算を使えなくなる」と述べ、必要な政策は前倒しで専決処分とするとした。
 3月定例会は4月19日閉会し、市長は同27日付で「花火規制条例」を公布した。

 同条例は公共の場での花火を規制。爆発音がなかったり、市長が認めた場合などは除外される。同条例の専決処分について、竹原市長は取材に「ゴールデンウイーク前で緊急性があった」としている。

●阿久根市長 専決処分を多用へ 課長会で方針 「議会は時間かかる」
     2010/05/08付 西日本新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市役所の課長会で、必要な施策は議会に諮らず専決処分する方針を伝えていたことが7日、分かった。反市長派の市議は「今後、議会を招集しないのではないか。本当の意味の独裁政治が始まる」と警戒。竹原市長は同日、6月議会の対応について「何も決めていない」と話した。

 課長会が開かれたのは6日。関係者によると、竹原市長は「仕事は急いでやるべきだ。議会にかけたら時間がかかる」などと述べたという。

 竹原市長は既に4月27日付で、公共の場で花火の使用を制限する「花火規制条例」を専決処分して施行した。市長は「緊急性があった」と説明しているが、対立している市議は「専決処分を当たり前と思ってやるのは議会制度の否定だ」と批判している。3月議会で竹原市長は本会議への出席を拒否。幹部職員にも答弁拒否を指示した。

◆専決処分 地方自治体の条例制定や予算承認には議会の議決が必要だが、地方自治法は(1)緊急を要する議会を招集する時間的余裕がない(2)議会が議決をしない―などの状況に限り、首長が議会に諮らずに処分できると規定している。専決処分は次の議会に報告し、承認を求めなければならない。

●阿久根市長「専決処分」宣言、6月議会招集せず?
       2010年5月7日21時22分 読売新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、今後の市政について「議会に(議案を)かけると予算を使えなくなる。専決処分で進める。前倒しでどんどんやっていく」と市幹部らに伝えていたことがわかった。

 この方針は、6日の課長会で示されたといい、市長はすでに、公共の場での花火を原則禁止とする「市花火規制条例」を議会に諮ることなく、4月27日に制定した。

 専決処分は、本来は議会の審議・議決を経なければならない案件について、首長が議会を通さずに決めること。地方自治法では、議会を招集する時間的余裕がない場合などに認められている。竹原市長は3月議会への出席を連日拒否するなど市議会と決裂状態にあり、市執行部だけで施策を進める方針とみられる。

 市役所内には「6月議会を招集しないという布石ではないか」との観測も流れている。竹原市長は7日、読売新聞の取材に「(招集するかどうか)何も決めていない」と語った。

●阿久根市長「必要な施策は専決処分で」 市議らに警戒感
     朝日 2010年5月7日13時8分
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が課長会の席上、「必要な施策は専決処分で進める」との方針を明らかにしたことが、わかった。どのような案件を念頭に置いているかは具体的に説明しなかったが、市議からは「また議会を無視するつもりか」「6月議会を招集しないという宣言では」と警戒の声が上がっている。

 方針が明らかにされたのは6日。複数の市関係者によると、竹原市長は「仕事は急いでやるもの。議会にかけているとどうなるか分からない。予算を使えなくなる」と理由を説明したという。

 地方自治法によると、条例の制定や改廃、予算の承認などは議会の議決が必要。ただ首長が議会を招集する時間的余裕がないときなど、緊急の場合は専決処分ができる。自治体が指定したケースについては、議会からの委任で専決できるとの規定もあるが、阿久根市の場合は専決処分できる案件が指定されておらず、議会に諮るのが原則という。

 すでに竹原市長は、市議会に諮らないまま、4月27日付で公共の場所での花火を規制する「花火規制条例」を専決処分し、公布した。反市長派の市議は「専決処分にしなければならないほど緊急性を要するものだったのか。議会無視の姿勢が出ている」と話す。

 地方自治法
第179条  普通地方公共団体の議会が成立しないとき、第113条ただし書の場合においてなお会議を開くことができないとき、普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき、又は議会において議決すべき事件を議決しないときは、当該普通地方公共団体の長は、その議決すべき事件を処分することができる。

○2  議会の決定すべき事件に関しては、前項の例による。

○3  前二項の規定による処置については、普通地方公共団体の長は、次の会議においてこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない。



●市長のブログ
    さるさる日記 - 住民至上主義
明日は死ぬつもりで、今できる事をひとつだけ


2010/05/05 (水) 「イマココ」 から


・・・・・頭の良い人たちは、善人に見せかけた仮面の裏側で、ひたすら攻撃力を身につけます。仲間を作っては、合法的な盗みをします。学歴の高い人々によって作られた政府が大量の天下りを作り出しています。東大の学生はこの手の能力が特に高いと聞きます。学歴が想像力の優れた、しかしたちの悪い人間を作っています。

一方、アリはそれぞれが無自覚に生きているだけで大きな巣を支えます。時には命がけで巣を守ります。アリにとってはそれが当たり前なのです。人間にもそれができます。本物の徳とはそういったものではないでしょうか。
私はそれぞれが自分を演じる事を止め、その時々の本心に従い「今、ここ」に生きるならば、それぞれが本当の感覚を取り戻すと同時に、社会を自然に整えてしまうと感じています。人にはその力があるはずです。
人は支えあい、慈しみあうのが本性だと思うのです。


●阿久根市、高裁に控訴 懲戒免職処分取り消し判決
      朝日 2010年4月22日23時23分
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市庁舎内に張り出させた職員給与に関する紙をはがして懲戒免職処分になった元係長の男性(45)が免職処分の取り消しを求めた訴訟で、阿久根市は22日、元係長の訴えを認めた鹿児島地裁判決を不服とし、福岡高裁宮崎支部に控訴した。

 控訴理由について、市総務課は「取材にはお答えできません」と答えている。

 今月9日の地裁判決では「著しく重い処分。社会観念上著しく妥当を欠き、裁量権を乱用したものであって違法」として元係長の訴えを認め、免職処分を取り消した。

 竹原市長は判決後も元係長を職場復帰させていない。

 元係長は昨年4月に竹原市長が市議会から2度の不信任を受けて失職した直後に張り紙をはがした。出直し市長選で再選した竹原市長から7月、懲戒免職処分にされた。

●免職取り消し訴訟で控訴=阿久根市
      時事 2010/04/22-19:43
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の意向で掲示された市職員給与総額の張り紙をはがし、懲戒免職処分を受けた男性職員(45)の処分を取り消した一審鹿児島地裁判決について、市側は22日、不服として福岡高裁宮崎支部に控訴した。

 判決によると、男性職員は昨年7月、張り紙ををはがしたとして懲戒免職処分を受けた。男性の申し立てを受け、同地裁は同年10月に処分の効力停止を決定。今月9日の判決で「(免職処分は)裁量権を乱用しており違法」などと指摘し、処分を取り消したが、市長は職員の復職を拒んでいる。

 同市総務課は「市長からのコメントはありません」としている。
 自治労鹿児島県本部の話 法に基づいた手続きをするなら、まずは判決に従ってもらいたい。

●阿久根市、元係長に給与支払わず…判決無視
     2010年4月21日21時34分 読売新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、庁舎内の職員人件費の張り紙をはがした元係長の男性(45)を懲戒免職処分にした問題で、処分を取り消した鹿児島地裁の判決後、初の給与日を迎えた21日、市は給与を支払わなかった。


 男性は昨年7月末に懲戒免職処分を受けた後、市を相手取り、懲戒免職処分の取り消しや、未払い給与の支払いを求める訴訟を地裁に起こし、いずれも勝訴した。しかし、市は男性の復職を認めず、給与も支払わなかった。

 男性側は今後、未払い分の支払いを求める新たな訴訟を検討している。さらに未払いが出るたびに訴訟を起こす方針だ。

 鹿児島大の平井一臣教授(政治学)は「首長が司法判断を無視するという信じがたい行動だ」と指摘。男性は「同じことの繰り返しと思うと、むなしさがこみ上げてきます」と話した。

●阿久根市懲戒免取り消し判決に異議、署名活動
       2010年4月29日09時50分 読売新聞
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、人件費の張り紙をはがした元係長の男性(46)を懲戒免職処分にした問題で、市長を支持する市議や市民が、処分を取り消した鹿児島地裁判決に異を唱え、福岡高裁宮崎支部に「公正な判決を求める」とする署名活動を行っていることがわかった。

 判決に反対する署名活動を上級裁判所に行うことは極めて異例。石沢正彰市議ら市長派の4市議が、市民約50人の協力を得て25日頃から開始。5月下旬をめどに同支部に提出するという。署名に法的拘束力はない。

●懲戒免職訴訟 阿久根市敗訴 「裁判所おかしい」 市長支持者たち署名集め
   2010/05/01付 西日本新聞
 鹿児島県阿久根市の元係長男性(46)の懲戒免職処分取り消し訴訟の一審判決で市側が敗訴したことを不満とする竹原信一市長の支持者たちが、控訴審が行われる福岡高裁宮崎支部に対し「裁判所はおかしい。公正な判決を求める」として署名活動を始めた。署名を同支部に提出し、元係長の復職を認めない市長を支援するという。

 元係長は昨年7月、市長が市役所内に掲示させた職員人件費の紙をはがしたことを理由に懲戒免職処分を受けた。だが、鹿児島地裁は4月9日の判決で「処分は裁量権の乱用で違法」と取り消し、市側は同22日に控訴した。

 署名を集めているのは、市長派の市議4人と市長後援会の会員たち約50人。署名の趣意書は「民間では社長の命令に従う気がない者はクビが当たり前」「公務員の給与適正化に反発し、政策を妨害する職員を懲戒免職にした市長の判断を支持する」と主張している。

 署名の目標数はなく、対象も市民に限定していない。市長派の市議は「できるだけ多く集めて、議会解散の直接請求が可能かの目安にもしたい」と話している。




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 今年の連休は、どこにも行かなかった。
 昨日も終日、畑仕事。
 自然薯は、ツルが伸び始めているので、支柱を立てないといけない。
 そこで、思案。

 今年の自然薯の支柱は「竹」でいくことにしている。
 昨日は、その作業。
 今朝7日の朝の写真を加えて、出来上がりを紹介。

 なぜなら、昨日のブログのアクセス、自然薯や山芋の波板栽培、パイプ栽培関係のエントリーのアクセスが「数百」あったから。
 今時期、連休で植え付けをする人、
 うちのように支柱を立てる人、いろいろと情報の探索があるのだろうと思ったから(笑)

 今日7日は、朝から、雨の中、発酵油粕を野菜に施したりして、
家に返ってからのブログ。

 そうそう、今年は、畝の全面を白黒マルチで覆うやり方に挑戦していた。
 前回の4月25日のブログでは、マルチに穴をあけて芽を出すところまで報告した。
 ・・・・その後、マルチ中で芽がヒョロヒョロに伸びないか、
 ・・・熱で焼けないか・・・そんな懸念が尽きない毎日が続いた。

 思い切って、方針転換を決めた。
 5月1日、マルチを切開。
 下から出ている芽もあったし、焼けている芽もあった・・・ 

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マルチに穴を開けて芽を出したのは4月25日だった
 4月25日ブログ⇒ ◆パイプ栽培のやり方/ヤマイモ/ムカゴの植え付け/自然薯/マルチからの芽出しも成功

5月1日
    
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


意を決して カッターで スーッと 
(もちろん、芽に気をつけて)



出てますよ、出てますよ。マルチの下で
  

マルチは、ビニールテープで引っ張ってつないでおく。
小さいカマボコのパイプで畝のマルチを押さえた。


同日、切開後の眺め



5月4日
  



昨日5月6日。
芽も伸びてきたので支柱を立てないといけない時期
    


今年は竹支柱にしようと考えていた。
昨年、ハウスパイプの直管を支柱材にしたら、
台風で曲がってしまったから。

2009年11月3日ブログ ⇒
◆自然薯やヤマイモ(山芋)のムカゴの秋/雌花(実)をはじめて認識した今年  から

・・・・・
10月8日朝7時過ぎ
台風は明け方前、東海地方の南岸あたりで上陸
北北東に抜けたらしい。
ここらあたりは、意外に風が弱かった。
とはいえ、自然薯は支えの竹支柱が外れて、
ダラリと倒れ掛かった
   



昨日6日の朝から、竹の準備
  


畝の南側(左)と北側(右)に、
油粕20キロ一袋をずつ計2袋。
スジ状に撒いてから耕運
  


出来上がった 自然薯用の棚。
天井の幅は、3.6メートル用のネットを使って
「約3メートル」に仕上がった。
高さは、竹の結束など手の届く高さのリミットとして
「約2メートル」に。
スジカイなどは、また、暇をみてセットする。
    


縦ネットは約150センチ。
下は直管でネットを引き下げ、
ラセン杭2本に短いパイプで「固定」。



今朝は、もう、ネットを上り始めていた
    


●次は、自家育成の種芋を植えた畝



もう伸びている。
長く太いツルは80センチほどになっている。
  


種粕を片側に20キロ



昨年の反省。
上記のとおり、
台風でダメージを受けた「ハウス・パイプ・直管」の材。
支柱づくりは今年の「竹」よりはずっと簡単だけど。
 2009年5月13日ブログ ⇒ ◆自然薯の支柱を建てました  から

・・・・5月8日


今年の支柱はつぎ。
今年は、幅22センチほどのトタン(トタン山でいうと6ないし7)に
3個ずつ種芋を載せている。
トタンの長さは150センチと180センチの2種類。
 一畝だけなので畝が大きい。
 畝が高い分、垂直部分のネットは約90センチと短くした。


 その上に逆・合掌風1.8メートルの出、そんな形態にした。
 秋の稲の乾燥に使っていた「ハサグイ」という3脚の支柱をベースにして
 3.6メートルのハウス用直管パイプ支柱を使った。
 40センチは地中、パイプの真中から植えは交差させた。
  


だから、自家種芋の畝は、
去年と同様のイメージで、
ただし、斜めの支えは「竹」で細工することにした。
なお、作業は後日になるので、
80センチのツルには仮支柱を添えておいた。


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 今の内閣、政府の情報公開の姿勢がどうなるかについて以前から興味がある。
 そんな中、5月3日の憲法記念日、毎日新聞の特集、
 「きょう憲法記念日 知る権利、集まる注目 動き出した情報公開法改正」は、最新の情報をまとめていた。
 良くある問題としての「文書の不存在」が一つの主題。

 今の内閣も、「議事録すら残さない」実態だという。
 これについて、
 「情報公開クリアリングハウス」の三木さんは「政務三役会議の議事録を作成しなかったり、郵政改革法案の制定過程を文書で記録しない行為は、公文書管理法に照らせば違法だ。

 と明確。
 三木さんには、福井県の会議記録の音声記録=電磁的な録音記録が公文書に当たるか否か、の訴訟で意見書を書いていただいたことがある。その訴訟は今は最高裁。

 三木さんは、今の政府の情報公開の検討会のメンバー。
 先のようなコメントをする人を含めている、そういう意味では他のメンバーも含めて人選が悪いわけではない。

 ところで、鳩山首相が今年1月から始めたツイッター、
 内閣広報室は「ツイッター」に首相が投稿した文書は行政文書に当たると決めたという。

 対して、「ツイッター好き」とされる原口総務相のツイッターについて、総務省官房総務課は「全体としては個人的な日記だ」として行政文書とは位置づけず、当然、請求されても「不存在」になって公開されない、という。

 他の省庁やトップを含めて、情報公開に後ろ向きな姿勢が目立つらしい。
 ともかく、枝野行政刷新担当相が検討している情報公開制度見直し方針は4月に明らかにされている。
 要点は以下。

 国民の「知る権利」を明記。
  ●開示対象の拡大・明確化
  ●開示手続きの迅速化・強化
    請求日から開示か不開示の決定までの期限を
    現行の30日から14日に短縮。
    1件につき300円の開示請求手数料も原則廃止
  ●事後救済制度の強化

 
 また、改正案素案では、
   「行政機関の長が認めることにつき相当の理由がある情報」     の部分を削除し、
   「請求文書をすべて開示しないと決定した場合、
    首相が必要と認めるときは不開示を取り消すことができる」


 とするという。

 さらに、裁判で裁判官が直接、不開示の文書や情報の中身を見たうえで、開示の可否を判断できる「インカメラ審査」を採用する方向。

 情報公開の訴訟を私自身15件以上やってきた。
 情報公開の訴訟では、行政側が非開示にしたとき、今までは、当の行政側が公開できない理由を都合の良いように述べていれば基本的には済んだ。
 原告側は、それを崩す主張・立証が必要になる。

 しかし、「インカメラ制度」の導入で、裁判官が「非開示文書の現物」を審判者として自ら見て点検できることになる。
 行政は、ごまかしがきかなくなる。

 大いに期待したい。

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●特集:きょう憲法記念日 情報公開訴訟を多く手がける弁護士、小町谷育子さんの話
      毎日新聞 2010年5月3日
 ◇勝訴が運用改善へのインパクト
 国の誤った情報公開法の解釈を、裁判を通してただしていきたいと思って多くの情報公開訴訟にかかわってきた。国は司法の判断には従うので、訴訟に勝つことは運用面での改善には大きなインパクトを与えるからだ。

 4月に東京地裁が沖縄密約文書の全面開示を命じた判決は、全国各地の訴訟にかかわるみんなの努力が積み重なった結果だった。

 ただ、国は訴訟に勝つためには立法時の議論をねじ曲げて主張するので法改正しかない。

 その一つが裁判官だけが文書を見て判断する「インカメラ審理」の導入だ。誰も文書を見られないことにつけ込んだウソの主張をさせないという効果があることに加え、国の文書が原則30年で公開されることが徹底されれば、裁判官自身も自分の判断を検証されることになる。

 公開訴訟では多くの裁判官が、判決の中で情報公開制度が民主主義にとって重要だと書いている。情熱を持って訴えれば、通じるものは必ずある。(談)

 ●特集:きょう憲法記念日 知る権利、集まる注目 動き出した情報公開法改正
    毎日新聞 2010年5月3日 
 政権交代から7カ月余。憲法で定められた国民主権(前文、1条)や表現の自由(21条)とかかわりの深い国民の「知る権利」が注目を集めている。政府が「行政透明化検討チーム」(座長・枝野幸男行政刷新担当相)を設け、情報公開法の改正に乗り出したからだ。

 座長試案では「知る権利」を盛り込む方向性が打ち出された。
 一方、ずさんな年金記録管理の反省から昨年成立した公文書管理法は公文書を「国民の知的資源」と明記、11年4月に施行される。
 
「日米密約」関連文書の廃棄・紛失疑惑などで国の姿勢が改めて問われる中、鳩山政権を情報公開の立場から考えてみた。

 ◇前文(抜粋)
 主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

 ◇1条【天皇の地位・国民主権】
 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
 ◇21条【表現の自由】
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 ●「文書不存在」の壁
 市民団体「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事は、9省の「政務三役会議」の会議内容が分かる文書を請求してきた。しかし、「記録がない」という不存在が3件。開示された場合でも既にネットのホームページで公開されている記者会見記録ばかりで、議事録と呼べる文書はなかった。


 「政治主導」を掲げる民主党。その具体策として政策決定を一元化したのが政務三役会議だった。民主党は同時に「情報公開」も唱えているが、政策の決定過程を国民が知ろうとしても困難なのが現状といえる。

 そもそも議事録が存在するのかどうかも分からない。高校の学習指導要領解説書の記述を巡る3月の衆院外務委員会で、小野寺五典委員(自民)はこう批判した。「三役会議がほとんど大きなものを決めているが、議事録すら残さない。(情報公開を進めると)言っていることとやっていることが逆だ」

 毎日新聞が1府12省庁(担当相)の担当課に三役会議の傍聴取材の可否と、発言者名や詳細なやりとりを記載した議事録の有無について聞いたところ、傍聴取材は総務省以外は不許可。

 また、議事録は総務省が発言者名付きの「概要」を作成してホームページで公開。文部科学省が先月20日から概要の公表を始めたほかは、枝野行政刷新担当相と福島瑞穂消費者・少子化担当相が同様に公開しているだけ。

 枝野氏は4月、全省庁に政務三役会議の議事録作成・公開を要請したが、それまでやってこなかったことへの危機感の表れでもある。


 ●不透明な郵政改革案
 「何であんたたちに一から十まで説明する必要があるのか。大臣である私が責任もって決める」。亀井静香金融・郵政担当相は昨年12月4日の会見で、記者から「今後の話し合いは議事録を残すのか」と問われると、そう突っぱねた。

 この日、日本郵政グループの株式売却凍結法が成立。金融庁大臣室で亀井氏のほか原口一博総務相ら総務省と金融庁の政務三役と、斎藤次郎・日本郵政社長が集まり、郵政改革法案策定に向けて開いた初会合の後に行われた記者会見での発言だ。

 一連の審議過程は不透明だった。会合は非公開。議事録はもとより、会合の開催予定さえも非公表で進められた。途中経過は計15回開催された郵政改革関係政策会議で報告されたが、亀井氏らの決定事項の説明の場に過ぎなかった。「誰がどんな発言をし、どのような反応を経てその結論に至ったのか」。議論の経過は不透明なまま郵政改革法案は4月30日に閣議決定された。

 「情報公開クリアリングハウス」の三木さんは「政務三役会議の議事録を作成しなかったり、郵政改革法案の制定過程を文書で記録しない行為は、公文書管理法に照らせば違法だ。鳩山政権が新しい試みをする中で、信頼性をどう担保していくかという組織運営に問題がある。自分たちを信じろ、というのではなく検証できるよう記録を残すなど客観的に説明していかなければならない」と指摘する。

 ◇期限破り、外務省突出
 ●「繁忙」が理由
 総務省は情報公開法の施行を受けて毎年、調査状況を公表している。08年度の調査では、外務省による突出した開示期限破りが際立つ結果が出た。
・・・・
 
 ●ツイッターは?
 情報公開法の改正論議では、行政文書の定義見直しも焦点の一つだ。

 同法は行政文書について「行政機関の職員が職務上作成し、または取得した文書であって、職員が組織的に用いるものとして、行政機関が保有しているものをいう」と定めている。ただ、たとえばIT(情報技術)の進歩で定義に該当するかが不明確になるケースも出てきている。

 鳩山内閣ではネット上の簡易投稿サイト「ツイッター」を使う閣僚が少なくない。首相自身も今年1月に始めた。首相が投稿した文書は行政文書に当たるのかどうか。内閣広報室によると、先月上旬になってようやく「行政文書」だと決めたが、その理由について「首相周辺の意見を取り入れた内容で、実際には首相秘書官補が入力しており、組織的関与があるので行政文書に当たると判断した」と説明する。

 一方、「ツイッター好き」とされる原口総務相の場合は異なる。総務省官房総務課は「全体としては個人的な日記だ」として行政文書とは位置づけていない。当然、請求されても「不存在」になって公開されない。
 ところが3月、原口氏は同省の課長に対してある人物との引き合わせについて「アレンジ、よろしくお願いいたします。頼りにしています」と要請。これに対して課長は「承知いたしました。大臣にtwitterでご指示いただける時代になったとは。感慨深いです」と応じている。

 同課によると、これとは別に秘書官を通じて同様の指示を出しているので問題ないという。大臣の職務上の文章であることは明らかだが、同課は「大臣のツイッターは確かに行政文書的な要素を含むものが全くないとは言えないのだが……」と歯切れが悪い。

 公文書管理法を所管する内閣府公文書管理課は「今後の検討事項」としている。

 ◇変わらぬ「密室会議」
 ●民間から「公開法案」
・・・・ 中央省庁等改革基本法は審議会などについて「会議または議事録は公開することを原則とし、運営の透明性を確保すること」と定め、有識者会議なども準ずることが閣議決定されている。ところが、運用は各省庁任せだ。

 同有識者会議の議事録は公開しているが、発言者名は閣僚でも「政務三役」としてぼやかされていた。・・・・・・

 沖縄返還(72年)に伴う財政密約や核密約など4件の日米密約問題を調査した外務省の「有識者委員会」(座長・北岡伸一東京大教授)も非公開で、議事録も作成されていない。今年3月に出された報告書では、密約を「広義」「狭義」などの言葉で分類したが、事後の検証は困難になっている。
 「座長に静かな環境で議論したいという意向があった。議事録は委員が必要ないと判断した」(同省情報公開室)とする。しかし、委員の身分は「非常勤公務員」だ。
・・・

 ◇国会は「未開の地」
 ●参院、制度さえなく
 「行政透明化検討チーム」座長の枝野行政刷新担当相が先月公表し、国民からの意見を募集している情報公開法改正案の試案は、国会に対しても「情報公開法と同等の開示制度導入の検討を促す」と、05年の見直しより一歩踏み込んだ見解を示し、国会の対応が注目を集めている。

 情報公開法を制定した国会自身が実は「未開の地」のままだからだ。衆院は法の施行から遅れること7年の08年に独自の制度を定めたが、法の対象外。参院にはいまだに制度がない。
 「知らない。衆院は何を公開しているの?」。参院議院運営委員会(議運)で理事を務める民主党議員の一人は、国会の情報公開制度についての記者の問いに開口一番、そう答えた。・・・・・
 参院議運の西岡委員長も取材に対し「きちんと制度を作るなら法制化したほうがいい」と答えており、議論の行方が注目される。
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 この特集は臺宏士、大貫智子、内藤陽、望月麻紀、日下部聡、曽田拓が担当しました。
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 ■ことば
 ◇公文書管理法
 これまで各省庁でばらばらだった公文書の管理基準について、作成から移管・廃棄までの統一基準を示した法。年金記録問題など国のずさんな文書管理が問題化し、福田康夫元首相の主導で09年6月、衆参ともに全会一致で可決、成立した。施行は11年4月。

 公文書を「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、主権者である国民が主体的に利用し得るもの」と位置づけ、「国民主権の理念にのっとり、現在及び将来の国民に説明する責務」を明記した。

 また、これまでは「保存期限を超えた」ことを理由に廃棄されるケースも少なくなかったが、同法では期限を迎えた文書は国立公文書館などへ移管するか、廃棄する場合は「首相の同意」を条件とした。これで、役人の勝手な判断で公文書を廃棄できないようにするのが狙いだ。

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 ◆公文書開示を求めた裁判で国の主張が退けられた主な事例
 ◇法務省=録音テープは個人メモ?
 司法試験委員会の議事内容を記録したテープの開示を求めた訴訟で、国は「議事要旨を起案するための個人的な手控えの一つ」として公開を拒否したが、東京地裁は07年3月、「行政文書」と認定。開示請求は認めなかった。一方、情報公開・個人情報保護審査会も09年7月、地裁と同様に「行政文書に該当する」と認定した。

 ◇外務省(1)=放置1年7カ月
 日韓国交正常化交渉の関係文書の請求に対して、一部を除き、1年7カ月以上にわたって開示するかどうかの決定をしなかった。これに対して、東京地裁は07年12月、違法と認定。控訴審では国が開示、不開示の決定をしたため訴えの利益がなくなったとして請求者側が取り下げた。
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 ◇「情報公開制度の改正の方向性について」の骨子
・目的として「国民の知る権利」の保障の観点を明示

・国の安全が害され、公共の安全に支障を及ぼす恐れがある情報を不開示とする要件で「行政機関の長が認めるにつき相当の理由がある」を削除=恣意(しい)的判断の排除

・全部の不開示決定は首相に報告。首相は取り消しなど必要な措置を求められる権限を創設

・開示期限を請求のあった日から14日以内に短縮。文書が大量の場合、「相当の部分」を開示した残りについて、「相当の期間内」に開示できる規定については開示決定から60日以内と明記

・開示決定が法定期間を過ぎた場合は、不開示決定があったとみなす

・情報公開請求訴訟での、不開示文書の内容を分類・整理した文書(ボーン・インデックス)の作成・提出制度の創設と、裁判官だけが文書を確かめられる「インカメラ審理」の導入

・国会や裁判所にも情報公開法と同等の開示制度導入の検討を促進

●首相判断で行政文書開示を 情報公開見直し方針
     2010/04/19 22:11 【共同通信】
 枝野幸男行政刷新担当相が検討している情報公開制度見直し方針の全容が19日、判明した。国民の「知る権利」を明記した上で、必要な場合には首相が行政文書を開示するよう閣僚ら行政機関の長に求める規定導入を提唱した。政治主導で国民の知る権利に応える姿勢をアピールする狙いもある。

 枝野氏は自ら座長を務め20日午前に開く「行政透明化検討チーム」の初会合で方針を提示。行政機関情報公開法などの改正案を6月中にまとめ、秋の臨時国会で成立を図る考えだ。

 方針は(1)開示対象の拡大・明確化(2)開示手続きの迅速化・強化(3)事後救済制度の強化―が柱。

 開示拡大では、開示請求された行政文書をすべて開示しないと決定した場合は首相に報告し、首相が必要と認めるときは不開示を取り消すことができるようにする。不開示決定の場合には具体的理由を書面で示させるほか、開示の際には職務にかかわった公務員の氏名も原則開示とする。

 手続き迅速化に関しては、請求日から開示か不開示の決定までの期限を現行の30日から14日に短縮。1件につき300円の開示請求手数料も原則廃止する。


●情報開示の是非、裁判官が判断 情報公開法改正素案
    朝日 2010年4月10日4時1分
 現行法では、国の安全や他国との外交上の信頼関係が損なわれたり、公共の安全と秩序の維持に支障があったりする場合など「行政機関の長が認めることにつき相当の理由がある情報」を不開示にできる、としている。情報公開の可否を文書の所管省庁の大臣、実質的には官僚に委ねる仕組みだ。

 この条文のため、公開の是非を巡る裁判では、大臣ら行政の判断がまず尊重され、文書や情報の中身自体が問われるのではなく、不開示とした理由や判断が合理的かどうかが対象にされている。このため、情報公開を巡る訴訟では、原告が敗訴するケースが少なくない。

 これに対し、改正案素案では、「行政機関の長が認めることにつき相当の理由がある情報」の部分を削除。

 さらに、裁判で裁判官が直接、不開示の文書や情報の中身を見たうえで、開示の可否を判断できる「インカメラ審査」を採用する。

大臣ら行政側だけでなく、裁判官が実質的な判断に加わることで、公開の範囲を広げる狙いがある。
(倉重奈苗)

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 近くにある名古屋市。
 当然に情報も少なくは無い。

 その名古屋の河村市長の戦略的とも、即応的ともとれる議会対策の「市政」や「姿勢」。

 でも、問題点を表に出して、有権者に答えを求める姿勢自体は極めて民主的なやり方で批判されるところはない。

(2010年9月7日追記 ⇒ ◆「河村たかし リコール 署名 場所」/名古屋市の職員給与などの削減/岐阜県は )


 参議院選挙を控えた政党が期待や打算で歩み寄るのも当然。
     >みんなの党

 大阪の橋下知事もエール。

 私はそれがいいとは思わないけど、
 「河村たかし市長、選挙応援にひっぱりだこ 足元では」(5月1日 朝日新聞)

 という実態は、市長が議会よりずっと優位にいることは間違いなし。
 そんな名古屋の現状の確認。
週刊ダイヤモンドの記事を中心に。

 新しい連載なのか
   「地方自治”腰砕け”通信記」とタイトルされている。
 
 タイトルを見た一瞬、”腰砕け”を揶揄的に「ざっくばらんに地方自治を評する」との意味かと思った。
 だって、「地方自治」が「腰砕け」とは、言葉がつながりにくいから。

 でも、すぐに納得。
 いろいろな点を見れば、「腰砕け」の地方自治は「当たり」。

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  週刊ダイヤモンド 2010年4月27日 から
  
 国政の混乱が極まるなか、事態打開の切り札として期待される「地方分権」。だが、肝心の地方自治の最前線は、ボイコット市長や勘違い知事の暴走、貴族化する議員など、お寒いエピソードのオンパレードだ。これでは地方発日本再生も夢のまた夢。ベテラン・ジャーナリストが警鐘を鳴らす!



河村名古屋市長の議員報酬半減提案再び否決!
対立を可視化する同市長のしたたかな思惑とは

 まさに膠着状態である。
 名古屋市議会の4月臨時会は21日、河村たかし市長が提案した議員報酬半減と、市民税10%減税を恒久化する条例案などを否決して 、閉会した。否決された議案はいずれも2月議会で退けられたものと同じ内容で、賛成者は今回もわずかに1人。議論は深まらず、圧倒的多数(議長を含めて74人)の反対により、再び、葬られてしまったのである。

 河村市長は閉会直後、議会人事を決める5月臨時会にも、改めて恒久減税案などを提出する意向を表明した。公約実現に向けて一歩も譲らぬ姿勢を示したのである。今後も名古屋市議会で「関ヶ原の戦い」が展開されるのは、必至の情勢だ。もっとも、こうした議場での激突は想定通りのものといえる。そればかりか、議会との対立を可視化し、市民の関心を集め続けるしたたかな思惑も垣間見える。

 議場での攻防の一方で、別の戦いが水面下で進行している。議会リコールに向けた活動で、選挙を視野に入れた生臭い蠢(うごめ)きである。

 市長と議会が全面対決するきっかけとなったのが、市長が突き付けた議員定数と報酬を半減する議会改革案である。昨年11月、「政治の稼業化の阻止」を持論とする河村市長が議案として提出し、議会側の猛反発を受けた。いきなり半減というのは無茶苦茶だという拒絶反応である。

 また、市長の支援団体が議会リコールの署名集めの準備に乗り出し、さらには市議選候補者選びに動きだしたことが、議員を大いに刺激した。なかでも与党的立場にいた民主党市議団が猛反発した。「彼らは裏切られた思いを持ち、我々以上に野党となった」(自民党のベテラン市議の解説)。河村市長派が自前候補を擁立した場合、最も影響を受けるのは民主党市議とみられるからだ。

 河村氏は民主党の国会議員から市長に転身したが、民主党議員に多い労働組合や松下政経塾出身ではなくて、もともとは零細企業の経営者。日本新党から国政に進出し、民主党に合流した。あらゆる既得権益に異を唱えるいまどき珍しい政治家で、民主党の中でも異端者だった。

 とくに労組出身者とはそりが合わず、ぎくしゃくしていた。民主党推薦で市長選挙を戦い、自民党と公明党が推した候補などを破ったものの、民主党の地元組織との間でごたごたが続いていた。河村市長を快く思っていない人が、民主党内に少なくなかったのである。議会改革案が彼らの抑えていた思いに火をつけた。

「議会は恐ろしい場所」と 唇をかんだ河村市長の反撃
「議会は恐ろしい場所だ。減税案の否決は議会の暴挙だ」
 河村市長は4月臨時議会の閉会直後、こう言って唇をかんだ。そして、議会リコールに向けた活動を積極的に進める考えを示した。

 名古屋市の場合、議会リコールに必要な署名数は約36万5000人分。選挙管理委員会に届け出てから1カ月間で集めねばならず、27日間の審査・縦覧期間を経て60日以内に住民投票が実施される。ここで過半数の賛成を得て、やっと議会解散となるが、署名集めスタートから数カ月を要する一大難事業である。来年4月に任期満了による市議選が予定されており、さらには、法律の規定で 参議院選挙前の2か月間は署名活動が禁止されるなど、制約が多い。

 市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は、リコールの署名集めを行う「受任者」を募るはがきを100万枚用意し、すでに20万枚を配布したという。署名集めをいつ正式に開始するか、現在、検討中で、臨戦態勢を敷いている。

 それにしても、来年4月に任期満了による市議選があるにもかかわらず、なぜ、議会リコールという難事業に取り組もうとしているのか。3つの理由が考えられる。

 ひとつは、市民に市政や議会のあり方について考えてもらい、当事者として声をあげてもらいたいとの思いではないか。2つめは、リコールが成立したら、市長も辞任してダブル選挙に持ち込むとの戦略だ。任期満了選挙では投票率も上がらず、現職有利との判断がある。3つめは、リコールの署名活動そのものを市議選の票集めにつなげたいとの思惑だ。市議選の候補者選びを同時に進めているのは、そうした戦略があるからだろう。仮にリコールが不成立に終わっても、署名集めは市議選に役立つ。つまり、ムダにはならないとの計算だ。

 議会改革をめぐる市長と議員の抜き差しならぬ対立が続く名古屋市。両者の議場での激しい攻防に関心が集まるが、本当の合戦場は今や他の場所に移動しつつある。その場所は、着々と陣営を固めつつある議会リコールの活動とその先にある選挙である。

 名古屋市民が取り組もうとしている議会リコールという大胆な試みは、したたかな戦略によって裏打ちされている。「政治の稼業化に歯止めをかけたい」との河村市長の強い思いによるものだ。

 しかし、議会改革の成果が、もしも、「河村チルドレン」の誕生や報酬定数の削減のみに終わってしまったら、それもまた問題である。特定の人にだけ顔を向ける議員ではなく、市民全体に目配りする自立した議員でなければならず、行政へのチェック能力や政策立案能力なども求められているからだ。名古屋の「庶民革命」の行方から、今後も目が離せない。


●【河村vs市議会】話題の首長らが見る「河村流」
   中日 2010年3月26日
 議会改革条例案が否決された河村市長(手前右)=24日午後、名古屋市議会で

 市議会との対決姿勢を強める名古屋市の河村たかし市長。「議員のボランティア化」を唱え、その定数(75)と報酬(年額約1600万円)の半減を突きつけて、あっさり否決された。市長の「議会改革案」は正論か、暴論か。全国各地の自治体関係者に聞いた。

◆ 議員報酬を一日3万円の日当制に変えた福島県矢祭町の菊池清文町議は「議員は働かなくても安定収入のある気楽な商売。報酬は活動に対してだけ払われるべきだ」と主張。「議員に選ばれる人はもともと自分の仕事で生計を立てている」と、ボランティア化に賛同する。

◆ 前鳥取県知事の片山善博氏は「市民の多くが議会の現状に疑問を抱いている。定数50以上なら多いと感じるし、報酬も庶民とは別世界。自分の選挙を意識し、議会にモノを言えない首長が多い中、あえて聖域に踏み込んだ河村市長を評価する」と話した。

◆ 県議会と激突を続けた前長野県知事の田中康夫氏(衆院議員)も「議会はチェック機能を果たしていると言うが、だれも定数や手当をチェックできず、お手盛り。河村氏は既得権益に切り込んだ」と評価。議員定数については「むしろ定数を3~10倍に増やし、議会が、多様な経歴の人が参加する常設型住民投票の場になる方がいい」と述べた。

◆ 定数を20から13に減らし、2006年に全国初の議会基本条例を施行した北海道栗山町議会の橋場利勝議長は「河村氏の改革案はあまりに極端で、反発は当然。チェックされる側の市長が一方的に提案する手法に違和感を感じる」と批判。

◆ 河村市長と親しい鈴木康友浜松市長も「いきなり半分というのは現実的にどうか」と疑問を呈した。

◆ 議会への出席拒否で物議を醸した鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は「報酬半減? その半分でも高すぎる。良い社会を築く『志』のある人がやるべきなのに、実際は職業議員が結託して、公務員と議員のための政治をしている」と自説を展開。定数も「程度の低い人が何十人いてもダメ。質の高い人が10人以下でないと議論にならない」と述べた。

◆ 前三重県知事の北川正恭氏は「緊張感が生まれたのはいい。こういう議論が広がれば」。

◆ 宮崎県の東国原英夫知事は「就任時に議会改革案を示し、猛反発された。その後は議会の自主性に委ね、定数減などが一歩ずつ進んでいる。報酬も議論されるだろう」。名古屋市政の行く末は「ボールを投げられた市民が議会の役割をどう考えるかにかかっている」と話した。

◆名古屋市は定数75、月額89万円  議員定数は、人口に応じた上限が地方自治法で定められており、その範囲内で自治体が条例で定めている。多くの自治体が昭和50年代以降、行政改革の流れの中で競い合うように減らしてきた。

 名古屋市は現行75で、法定上限は88。減員率14・8%は政令市中3位で、他都市と比べて決して多くはない。1966年までは当時の法定数いっぱいだったが、その後、人口が少ない選挙区の定数が人口の多い選挙区の定数を上回る逆転現象が起きたことなどを機に、議会内で協議して是正、減員してきたいきさつがある。  報酬については、地方自治法に「支給しなければならない」とあるだけで、金額については規定がない。

 名古屋市議の報酬は56年に月額4万5000円と定められて以降、97年に101万円になるまで上がり続けた。制度としての減額は2006年に99万円としたのが初めて。期末手当と合わせた年額は1633万円になる。増額も減額も市長が諮問機関である特別職報酬等審議会に諮って改定した。09年からは議会自ら特例で月額89万円に減額している。

 河村たかし市長の半減案に対抗し、市議会は「事務の範囲、議員活動に専念できる制度的な保障を考慮」して報酬額を定めることにしている。「お手盛り」批判を避けるため、どう客観性を担保するかが課題となっている。


●名古屋市議会、議員提案条例を初可決 市総合計画に議決必要

      中日 2010年2月25日 夕刊
 名古屋市議会は25日、本会議を再開し、市の総合計画の策定に議会の議決を必要とする条例案を全会一致で可決した。議会運営委員会の全員で提案しており、政策的な議員提案条例の成立は同市議会で事実上初めて。

 市政の理念を書き込んだ、国の憲法に相当する「基本構想」は従来も議決が必要だったが、同条例案は中長期的な基本計画も対象。議会の権限を強化する内容のため、河村たかし市長は「今は議会が市民の縮図になっていない。毎回議決を要するとなると極めて重いし、それだけの判断ができるのか」と異議を唱え、再議に付す可能性も示した。

 議員提案は全会一致が原則。このため条例案を提出するまでに会派間の調整は終えており、同条例案は委員会や本会議での議論もなく即日可決された。市長はこの手続きにも「いきなり条例が出てきて、市民の前で議論もされていない」と疑問視。議場で「議会の大暴力。これでは市会帝国条例だ」と発言し始め、議長にさえぎられる場面もあった。

 市は現在、市長のマニフェストも盛り込んだ基本計画「中期戦略ビジョン」(2009~12年度)に対する市民意見を募集中。3月末までの策定を目指すが、中身の修正も含めて、影響を与える可能性がある。

●河村・名古屋市長:地域政党「減税日本」を結成、市議候補擁立へ
      毎日新聞 2010年4月26日 
 名古屋市の河村たかし市長は26日、減税を軸にした新しい地域政党「減税日本」を結成した。同日午前、愛知県選挙管理委員会に政治団体として届け出、自らが代表に就いた。

 河村市長は記者会見を開き、「減税は絶対的な政治の原点。相当な使命感を持って訴え続ける勢力をつくらないかん」と述べ、減税を政策の第一に掲げる考えを示した。

 河村市長が政策の根幹に据える「市民税10%減税」は、市議会が恒久化に反対し、1年限りの時限措置に修正された。市長は支援団体とともに議会解散のための署名運動への動きを本格化させている。市長は市議会解散による選挙か、任期満了に伴う来年4月の統一地方選で候補者を擁立。75の定数の過半数の議席獲得を目指す。

 現段階で新党に参加を表明している現職市議はいないが、市長の支援団体で市議候補を募集し、既に約50人集まっているという。

 河村市長は「(減税の時限措置化は)市民不在で決められた。覆すには市民が立ち上がるしかない。減税を勝ち取るための勢力を一人でも多く立てる」と語った。今のところ、参院選での候補者擁立は考えておらず、自身の民主党離党も否定。参院選では、民主党の応援に回ることを決めている。日本創新党や大阪維新の会との連携は今後模索する。【高橋恵子】

●みんなの党:名古屋リコール署名集め支援へ 渡辺代表
       毎日新聞 2010年4月24日 
「市民税減税は正しい」と河村たかし名古屋市長を評価する渡辺喜美・みんなの党代表=名古屋市中村区で2010年4月24日午後3時49分、加藤潔撮影 みんなの党の渡辺喜美代表は24日、名古屋市内で街頭演説し、河村たかし市長が支援団体とともに力を入れている市議会解散に向けた署名活動を全面的に支援すると述べた。

 渡辺代表は演説で「無駄遣いをなくすには収入を少なくすることが必要。市民税の減税は正しい」と河村市長の政策を評価。参院選愛知選挙区に立候補する公認候補の事務所を拠点に、リコールの署名集めを担当する受任者を募集するなど、市長を支援する意向を示した。さらに市議会が解散した際には、候補者を公募して市議選に擁立し、河村市政を支える考えも明らかにした。

 演説後、渡辺代表は報道陣に「市長の支援団体と話を進めており、勝手連として応援する」と述べた。

 毎日新聞が今月行った世論調査によると、みんなの党の支持率は8%で民主、自民に次ぐ第3党の座を固めつつある。【加藤潔】

●河村・名古屋市長が地域政党、橋下知事は連携の考え
       2010年4月26日 読売新聞
 名古屋市の河村たかし市長は26日、自らが代表を務める地域政党「減税日本」を発足させた。

 夏の参院選には候補者を擁立せず、当面は市長の支援団体が目指す議会解散(リコール)後の出直し市議選に候補者を立て、定数75の過半数の確保を目指す。19日に地域政党「大阪維新の会」を旗揚げしたばかりの大阪府の橋下徹知事は「地域政党ができるのは当然の流れで、大賛成」と歓迎し、連携していく考えを明らかにした。

 河村市長はこの日、報道陣に対し、「日本中が増税の嵐で、今の政党には税金を減らすという発想がない。名古屋からその動きをつくる」と語った。

 河村市長が「市民税10%減税」の恒久化を目指した条例改正案は、昨年末に市議会でいったん可決されたが、今年3月には財政悪化を懸念した市議会が1年限りに修正し、今月21日の臨時議会でも、市長が提出した恒久化案は否決された。

 橋下知事はこの日、府庁で報道陣に対し、昨年9月の堺市長選で自身が支援した候補者の応援に河村市長が駆けつけたことに触れて、「できることがあるなら、連携していきたい」と述べ、出直し名古屋市議選が行われた場合に応援に入る可能性を示唆した。

●河村たかし市長、選挙応援にひっぱりだこ 足元では…
   朝日 2010年5月1日16時53分
 名古屋市の河村たかし市長は、ゴールデンウイーク中、各地の選挙応援に繰り出す。応援を受ける陣営には「テレビでおなじみの顔」と期待が高いが、おひざ元の愛知県内では、市議会との対立が影響して、古巣の民主党からもお呼びがかからない状態。その差が際立っている。

 河村氏は2日に山口県防府市、3日には札幌市で、それぞれ集会や街頭演説をする予定だ。防府市で応援するのは、23日告示の市長選で河村氏同様に「市議会の議員定数半減」を公約に掲げる現職。陣営は「ある知事の仲介で応援が決まった。マニフェストが一致しているので相乗効果が期待できる」とそろばんをはじく。

 札幌市では、今夏の参院選に向け、民主党公認の立候補予定者と一緒に街頭演説をする。河村氏と親交のある松木謙公衆院議員(北海道12区)の仲介で応援が決まった。陣営は「立候補予定者の知名度向上が課題。河村氏と一緒に活動することでプラスの効果がある」といい、「河村節」に期待する。

 市長就任前から知名度が高い河村氏の発信力への期待度は高い。4月24日に名古屋市に遊説に訪れたみんなの党の渡辺喜美代表は「市民減税は実に正しいやり方」と評価し、参院選愛知選挙区での同党候補の支援を期待する考えを明らかにした。大阪府の橋下徹知事からも、23日投開票の大阪市議補選で、知事が代表を務める「大阪維新の会」の擁立候補への応援を要請されていると、河村氏自身が明らかにしている。

 一方、愛知県内では、参院選愛知選挙区に立候補する民主党の斎藤嘉隆氏(47)、安井美沙子氏(44)の両陣営から応援を求める声が上がっていない。

 斎藤氏の陣営幹部は「今、応援を依頼すると『市議団は選挙やらんぞ』ということになりかねない」と懸念する。河村氏の目玉政策の「恒久市民減税」や「市議会議員の報酬半減」に民主党市議団は反対。一方、河村氏も市議会解散の直接請求(リコール)運動を準備するなど、確執は深まっているからだ。

 民主党県連幹部は「県外の候補を応援する分には、知名度もあるしマイナスではない」と効果を認めながらも、「(愛知の候補を)応援してもらっても、今の状態ではありがた迷惑。応援といったって、自分で自転車をこいで回って自分の宣伝をするだけでしょ」と突き放している。(寺西哲生、本田修一)

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 鳩山総理が就任して初の沖縄訪問が今日。
 知事・市長や住民らとも会うという。
 今朝4日、朝早く経ったと、テレビニュースが飛行機の映像を写していた。

 お土産の一つは、辺野古沿岸にくい打ち桟橋工法。
 でも、ずっと前に否定された経緯があるらしい。
 報道は基本姿勢が一致
 
 2001年にくい打ち案を含む3工法8案が提示された際も、藻場の減少や工事中の騒音などの影響で、ジュゴンの生態に影響することが予想され、地元から反発も起きていた。
 維持費も埋め立てに対しQIPは2~4倍かかるとされた。
 建設業界関係者が水面下で活発に動き、より地元に恩恵があるのは「埋め立て」との見方もあった。


 もう一つとして分散案が出されている徳之島案。
 地元3町長は首相に「反対」を伝達するという会談は7日。
 その7日に、首相官邸前での集会の企画もあるらしいの最後にリンク。

 誰もが思う疑問は、政権選択選挙での「基地は外へ」との演説。

 ともかく鳩山氏は、
 献金問題にしても、郵政にしても、小沢問題にしても、
 成り行きに任せて、最後の二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなったときに本音を出して登場、
 結局、誰も責任をとらないでいいというタイプなのか。

 決意と迫力無しでは、ひとは説得できないし、動かない。

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今の鳩山政府の案らしきもの/普天間飛行場移設問題/辺野古
2000年2月9日発行676号/防衛施設庁による3工法の説明(要旨) の 図から (週刊MDS に掲載)

■くい打ち桟橋工法
「多数の支柱を海底からたて、波高が及ばない高さに鋼鉄製の上部構造物を支える方式」
上部構造物により太陽光が遮られる区域が存在すること及び複数の支柱の海中設置による海生生物・潮流への影響について検討が必要


■ボンツーン工法(メガフロート)
「静穏な海面に箱形構造物(鋼鉄製)を浮かべ、係留する方式。静穏な海面を確保するため防波堤が必要」
箱形構造物により太陽光が遮られる区域が存在すること、及び箱形構造物の海上設置による海生生物・潮流への影響について検討が必要(付随して必要になる防波堤の影響も検討が必要)

■埋め立て工法
「護岸を築き、その中を土砂で埋め立てて人工地盤を造成する方式」
人工地盤面の形成による海生生物・潮流への影響について検討が必要


●再浮上したくい打ち桟橋 安全、コスト、環境に難点
       琉球新報 2010年5月2日

(上段から)くい打ち桟橋工法 ポンツーン工法 埋め立て工法

 普天間飛行場移設問題で、政府が辺野古沿岸部へのくい打ち桟橋(QIP)方式案による滑走路を建設する案で決着しようという動きを強めている。政府が「環境に優しい」とする同案は、既に日米特別行動委員会(SACO)最終報告のころに、普天間飛行場代替施設協議会で検証され、安全面やコスト面で不採用となった案だ。環境面でも影響が大きいとの指摘もある。

 「本当に無理なのか」。4月30日に官邸で民主党の喜納昌吉参院議員と面談した鳩山由紀夫首相は、喜納氏からQIPは無理だとの言葉を聞き、驚いた表情を見せたという。QIP案で県民は納得する―。そんな誤った情報が首相に挙げられていたことをうかがわせる。

 2001年にくい打ち案を含む3工法8案が提示された際も、藻場の減少や工事中の騒音などの影響で、ジュゴンの生態に影響することが予想され、地元から反発も起きていた。

 今回、くい打ち桟橋案が再浮上する過程で、「埋め立てより影響が少ない」との声が政府内外で上がった。これに対し自然保護団体は、藻場が桟橋方式の滑走路で覆われ光が遮断されると光合成の阻害が起こって藻場が消失し、藻場や砂地を利用する貝類や甲殻類がいなくなると指摘している。

◆02年、協議会で却下 埋め立てが現実的と判断
 普天間飛行場移設問題で政府が最終調整している辺野古沿岸部へのくい打ち桟橋(QIP)工法は、2001年に普天間飛行場代替施設協議会で政府が提案し、採用されなかった経緯がある。同協議会で政府は県側にQIPや「埋め立て工法」など3工法8案を提案し、「埋め立て工法」に決まった。安全面や維持管理費などから、QIPより「埋め立て」の方がより現実的と判断されたようだ。

 QIPは1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告のころ、浮上し、01、02年に代替施設協議会で検討された。

 政府は当時、QIPについて約2600メートル級でくい支柱を8750本打つリーフ内案と、同級でくい支柱を3564本打つリーフ外案を提示。しかし、同規模の建設実績は世界的になく、技術的観点から安全面での確証が得られないとして却下された。

 当時の計算で、建設費は埋め立てが1400億~9700億円であるのに対し、QIPは4800億~1兆円と高額。維持費も埋め立てに対しQIPは2~4倍かかるとされた。

 一方、県内でも建設業界関係者が水面下で活発に動き、より地元に恩恵があるのは「埋め立て」との見方もあった。

 ほかにも海上浮体(ポンツーン)が検討されたが、ポンツーンは水深が深いリーフ外の外洋への設置となり、防波堤を築く特殊な作業台船もわずかで、建設は困難と指摘されていた。

 02年7月の代替施設協議会で基本計画が策定され、沖合2・2キロメートルを埋め立てる案に決まった。

●迷走鳩山首相苦肉の策 「くい打ち桟橋」の危うさ
        時事 2010/4/30 18:44
難航している米軍普天間基地の移設をめぐり、政府案が大筋でまとまった様子だ。辺野古沖に移設するという点では自民党時代の現行計画と変わらないが、埋め立て方式ではなく「くい打ち桟橋(QIP)」と呼ばれる工法で滑走路を建設することが特徴だ。

QIP工法は「埋め立てに比べれば環境へのダメージが少ない」という利点があるとされるものの、過去にも滑走路建設方式のひとつとして検討されたが、結局は採用されなかったという経緯がある。それだけに、実現までのハードルは高い。

埋め立て方式に比べて維持管理費も高く付く
この政府案の骨子は、新聞各紙が2010年4月29日に報じたもので、(1)現行案を修正して、辺野古沿岸に1800メートルの滑走路をQIP方式で建設する(2)約2500人いるヘリ部隊のうち、1000人を徳之島に移すというもの。QIP工法では数千本の杭を海底に打ち込み、その上に滑走路を建設する。「埋め立てよりは環境への影響が少ない」という点に、政府側は魅力的に感じたようだ。

だが、このQIP工法は、自民党政権時代の00年から02年にかけて正式に検討され、却下されたという経緯がある。01年時点では、防衛施設庁(当時)が、(1)埋め立て(2)QIP(3)ポンツーン(海上浮体施設)の3工法・計8案を提示しているが、02年7月に合意された基本計画では、結局は埋め立て方式が選択されている。

なお、仮にQIP工法を採用した場合、着工から完成までの工期は約7年、建設費は建物や滑走路を除いて約6700億円かかるとみられ、埋め立て方式に比べると2倍以上の工費がかかるとされるのも難点だ。

QIP工法を見送った理由について、政府は03年2月25日の沖縄及び北方問題に関する特別委員会で、下地幹夫議員の質問に対して、
「施設の構造、維持管理、施設の安全対策といった技術的見地」
を挙げている。具体的には、(1)杭が破損した場合は、滑走路が使えなくなる(2)「さび止め」が必要になるなど、埋め立て方式に比べて維持管理費が高く付く、といった点を指していると見られる。

地元への還元が少ないと敬遠
さらに、基本計画が決定した際は、QIPについて
「『地元業者が受注する可能性は低く、地元への還元が少ない』(地元経済人)などの声があった」(02年7月29日、読売新聞)
との指摘もあった。つまり、「地元ゼネコンを潤さない案が敬遠された」というわけで、仮に「辺野古」を受け入れるとしても、自治体側も本音ベースでは消極的だ。

基本合意から8年近く経って「蒸し返された」形のQIP工法だが、02年時点で指摘された問題点を解決する方法は見えないままだ。さらに、QIPでも、海面に日陰が出来る分、サンゴに対する影響が出るのは確実で、やはり地元の反発も予想される。

さらに、連立の一角を占める社民党の福島瑞穂党首も「沖縄の人が納得しない」と強く反発している。鳩山首相は5月4日には沖縄を訪問し、政府案への理解を求める予定だが、地元の納得を得るのは難しい状況だ。

●在日米軍再編:普天間移設 くい打ち案に下地氏も反対
    毎日新聞 2010年5月2日 
 国民新党の下地幹郎国対委員長は1日、米軍普天間飛行場の移設問題で、米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)の沿岸部か、沖合にくい打ち桟橋(QIP)方式で滑走路を建設する案について「(実現)できないものになるだろうから、反対だ」と述べた。下地氏は4月28日からワシントンを訪問、1日に帰国し、成田空港で語った。訪米中は米政府関係者と会談したとみられるが、会談相手は明らかにしなかった。【朝日弘行】

●福島党首メーデーで「くい打ちも反対」
        日刊スポーツ  5月1日
 社民党党首の福島瑞穂消費者行政担当相は1日、都内のメーデー集会であいさつし、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)沖合にくい打ち桟橋(QIP)方式で代替施設を建設する案に反対する考えを重ねて表明した。「埋め立てをしてはならないと(鳩山由紀夫首相が)言うのなら、くい打ちも辺野古の海にすべきでない」と述べた。

 同時に「厳しい中だが、この(鳩山)内閣の下で、問題解決のため渾身(こんしん)の力を込めて頑張る」と述べ、閣内で「国外・県外移設」を主張していく意向を示した。(共同)

●[鳩山首相来県]「県内回帰」を憂慮する
        沖縄  2010年4月29日 09時33分
 鳩山由紀夫首相はゴールデンウイーク期間中の5月4日来県し、普天間問題に関する政府方針を仲井真弘多知事に説明する。

 鳩山首相が仲井真知事に正式に政府案を提示し、協力を求めるのは初めてだ。事態が大きく動き出した。

 だが、伝えられる政府案は、「現行案の修正案」と「徳之島への一部移設案」をセットにしたもので、民意とは大きな隔たりがある。
・・・・・・・
 現行案の修正案は米国が乗りやすい案には違いない。しかし、この案は、1996年の返還合意から14年間の紆余(うよ)曲折を完全に無駄にしてしまうものであり、政治的に取るべき選択肢ではない。

 14年間、翻弄(ほんろう)され続けた県民が再び、普天間問題で翻弄されるようなことがあってはならないのだ。

 日米両政府が民意に反して県内移設を強行すれば県民の失望と怒りは計り知れないものになるだろう。

●普天間移設:政府「くい打ち」示唆 “県内強行”あぜん
     (琉球新報)2010年5月1日
 
 「県民大会で民意を示したのになぜだ」。政府が名護市辺野古沿岸部へのくい打ち桟橋方式による代替施設建設と徳之島への一部移転案で最終調整していることに、関係自治体の住民や市民団体関係者らは驚きを隠さず「とんでもない」と一斉に反発した。鳩山由紀夫首相が4日の来県の際、宜野湾市で住民との対話集会を設けるのに対し、名護市では予定されていないことへの強い批判も噴き出した。
・・・
◆名護市民「素通り」批判 届かない声「なぜ」
・・・
◆「県民無視」憤り 4・25関係者
・・・
◆「県民踏みにじる」首相に抗議声明 ジュゴン見守る会
・・・

●在日米軍再編:普天間移設 徳之島案、会談は7日 3町長、首相に「反対」伝達
     毎日新聞 2010年5月3日 
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、一部部隊などの移設候補地となっている鹿児島県・徳之島の3町長(徳之島、伊仙、天城)と鳩山由紀夫首相の会談は、7日午後に東京で実施されることになった。2日、大久保明・伊仙町長が明らかにした。
 大久保町長によると、「東京で7日午後に行う」と県側から伝えられた。伊藤祐一郎県知事と地元選出の徳田毅衆院議員(自民)も立ち会う予定。

 首相は移設案を説明し、協力を求めるとみられるが、大久保町長は「明確に反対を伝えるだけだ」と話し、交渉に応じない姿勢を示した。

 3町長は政府側との面会を拒否していたが、鳩山首相が在沖米海兵隊のうち、航空部隊最大1000人の徳之島移転などに言及。
 4日には仲井真弘多沖縄県知事との会談で政府案を正式発表する可能性が高いことなどを考慮して方針を転換。「会って早く反対を伝える方が得策」と判断した。【村尾哲】

●普天間基地移設先に「テニアン島」? 北マリアナ連邦が積極誘致へ
        j-cast 2010/4/28 19:20
 続く米軍普天間基地の移設問題に、自ら手を挙げる海外の候補地が浮上した。太平洋・ミクロネシアの米自治領北マリアナ諸島連邦が、上院議会で「普天間誘致」を決議したのだ。下院でも決議されれば、正式に日米両政府に誘致を働きかける模様だ。

沖縄や徳之島で大規模な基地反対集会が開かれ、事態打開の道はほとんど無いとも言われる中で、日本政府にとって土壇場の「逆転ホームラン」となることはあるのか。

全会一致で「テニアン島が移設先として最適」

北マリアナ諸島連邦(以下、北マリアナ)はグアムの北側、サイパンやテニアン、ロタなど14の島で構成される米国の自治領だ。サイパンは、日本人にも観光地としてなじみが深い。

2010年4月16日、北マリアナの上院議会は、普天間基地の移設先としてテニアン島が「最適の場所」として、米国国防省と日本政府に移設の検討を働きかけるとの決議を、全会一致で可決した。

テニアン島は、現在も米国防省が島の3分の2を租借している。4月9日~11日には、社民党の照屋寛徳衆院議員らで構成する党の「沖縄基地問題対策プロジェクトチーム」のメンバーが北マリアナを訪問。テニアン島の米軍租借地内などを視察した。照屋氏は自身のブログで、北マリアナ議会のテノリオ下院議長と会談したときの様子を綴った。

その際議長は、「テニアン島民がこぞって海兵隊移駐を大歓迎している事は事実だ。自分もテニアンへの移駐を支持する」と述べたとしている。テニアン市長をはじめ、意見交換した現地の人からも、部隊移駐による雇用増やインフラ整備に期待するとの話を聞いたと書いた。

今後北マリアナ下院で同様の決議が行われ、両院通過となれば正式に普天間移設の候補地として名乗りを上げることになりそうだ。
テニアン住民に反対の声なし

一方で日本国内をみると、移設先問題は混迷を深めるばかりだ。普天間基地のある沖縄県では4月25日、県内への基地移設に反対する県民大会が開かれ、主催者発表によると約9万人を集めた。また、県外移設先として有力視されている鹿児島県徳之島でも、4月18日に1万5000人が参加しての反対集会が行われている。

鳩山由紀夫首相は、辺野古沿岸部を埋め立てて滑走路を建設する現行案に戻ることは否定している。だが、かねてから発言している「腹案」についてはいまだ実態が明らかにされず、手詰まり感が漂っている。

テニアン島は実際に移転先とはなりえないのだろうか、北マリアナの英字紙「サイパントリビューン」の記者で、「テニアン島に普天間基地を誘致」の記事を執筆したハイディ・ユハニュオ氏はJ-CASTニュースに対して「地元では経済的な利益が得られることを期待しているようだ」と答えた。

ユハニュオ氏が地元の議員らに取材したところ、直接的な金銭的支援も含め、米兵がテニアンに住むことで飲食業などをはじめとした事業が地元経済を潤す効果を考えていたという。また、基地誘致決議に反対するテニアン住民の声は「一切聞こえてきません」とユハニュオ氏は話す。

現地では積極誘致を目指しているようだが、日米両政府からはこの案を検討するという話は聞こえてこない。

辺野古への基地建設を許さない実行委員会

2010年5月07日
(金) 18:30~ 緊急、毎週金曜日連続首相官邸前行動に、多くのご参加を!』

 ”今こそ、沖縄の民意を最優先すべきです
   名護市辺野古への基地建設断念を求めます
         「キャンプ・シュワブ陸上案」も論外です
             普天間基地の無条件返還を求めます”
         *署名の最終提出日です 
  場所  首相官邸前向かいの国会記者会館前集合
       地図
  主催  辺野古への基地建設を許さない実行委員会


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