中国南西部の四川省で起きたマグニチュード(M)7.8の大地震による被害の規模が判明しつつある。死者は四川省や甘粛省などすべての被災地で、3万2476人に、負傷者は22万109人に達したという。四川省だけで、がれきの下などに生き埋めになった人は、なお9500人余りのようだ。
地震発生から今日で1週間がたつが、被災地周辺ではダム決壊など「二次災害」の不安が残るうえ、食料・医薬品の輸送や道路の復旧など救援活動も依然難航しており、1000万人に上る被災者は厳しい長期戦を強いられそうだ。
中国政府は、今日から3日間を「全国哀悼日」にすると発表した。弔意を表すため半旗を掲げ、娯楽活動を停止するという。
中国の被災者をの救助のため、日本の救助隊が現地入りした。韓国、ロシア、シンガポールなど数カ国も、救助隊を派遣することになった。
一人でも多くの人命が救わればと、心から祈る。
また、危険な救助活動に従事する救助隊の方たちの安全を、心より祈らずにはいられない。