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バンクバーオリンピックで、一番見たかった選手。それが彼女だ。安藤美姫選手。
4年前の前回トリノ五輪では4回転ジャンプに果敢に挑戦したものの15位だった。オリンピックが惨敗で終わったとたん、潮が引くようにメディアは彼女から離れていった。だが彼女は、それでも輝いていた。
大人の演技を身につけた彼女は、2007年世界選手権では女王となった。
彼女は今、08年浅田真央、09年金妍児と、彼女に続く2人の女王経験者と決戦に挑んでいる。
彼女のショートプログラムの演技をみたいのだが、残念ながら、NHKでの放映を今のところ目にすることができないでいる。
だから、ネットで見つけた彼女の写真の姿を、脳裏にずーっと焼き付けておこうと思う。
彼女は今、誰よりも確かに輝いている。
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さて、先日のダイビングでの出来事だった。イントラが狭いアーチ潜り込んだ。
他のダイバーたちは、海底のマクロ生物などを探していてイントラの後にすぐに続く様子はない。
ぼくの方がイントラのそばにいたことから、イントラに続いてアーチに潜り込んだときだった。
順番を抜かされた女性ダイバーがぼくを追い越そうと、砂を巻き上げながら割り込んできた。狭いアーチなので、どうしても体が重なる。
不意にレギュレータが強く引っ張られて、体ごと前方に持ってかれた。
猛烈な勢いで追い越こそうとする彼女に、ぼくのレギュレータホースが引っかかってしまったのだ。とっさにレギュレータを押さえるも、口からはずれてしまう。
こんな時の対処法は3通り。一つは、オクトパスリカバリーを行い、自分のオクトパスで呼吸する方法。2つ目は、相手のオクトパスを取り、呼吸する方法。そして最後は、引っかかって外れた自分のレギュレータを回収し、それで呼吸をする方法だ。
この時、ぼくの選んだのは、自分のオクトパスを使うだった。ホースを引っ掛けた彼女は、アーチのど真ん中で止まり、写真を撮り始める。
どうやら、彼女はアーチを出るイントラの姿をシルエットとして写真に撮りたくて、狭いアーチに突っ込んできたようだった。
人気のイントラだから彼の女性ファンは多い。絵になる背景があればその姿をカメラに収めて、彼にプレゼントしたいという気持ちはわかる。
だが、地上においてすら、体がぶつかるような狭い空間を通行する場合は、互いに気をつけて通行するというのが一般ルールだ。
引っかかっていたぼくのレギュレータはすぐに外れた。レギュレータを回収しリカバリー。一呼吸きりのオクトパスブリージングだった。
レギュレータを引っかけることなど、網など障害物の中でレスキュー作業を行う海猿たちから言わせれば、よくある話でつまらないことかもしれない。
そもそもハイシーズンになれば、こうした目がハートの女性ダイバーたちがイントラの後を追って狭いアーチに殺到し、撮影ポジションを巡ってバトルを繰り広げるのだろう。
そんなシチュエーションに慣れた彼女たちからすれば、レギュレータのリカバリーなんぞ朝飯前のことなのかもしれない。
女性の人気が異常に高いイントラゆえに、ハイシーズンになればぼくがこのイントラと一緒に潜ることはまずない。
なので、得がたい経験を積ましてもらったことになる。
貴重な体験をさせてもらったのだが、ぼくのこの経験から得られた教訓は「目がハートのダイバーには気をつけること」だった。
そのイントラの写真は、その日のログの写真としてしっかりと採用されていた。さすがメガハートダイバーというしかない。
なお海猿たちとの官民合同潜水訓練では、素もぐりの装備で、ヘリから飛込みを想定した高所(5m弱)飛込みと、それに続くドルフィン、体調確認素潜りなどの訓練をするらしい。彼らは着水のショックでマスク、シュノーケル、フィンをはずしてしまうことはないというから・・・すげえ。。
きっと、体の一部になっているのかも。。
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