tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

秋に降り立つ光

2011-11-30 00:01:13 | 日記

 

夏の白く輝く砂浜もよいが、晩秋の柔らかい光に照らされた街並みが映える季節となった。
赤や黄に染まった葉、実をつけた木々、さまざまな虫の声も聞こえてくる。五感を使って楽しめる秋は、「芸術の秋」と呼ぶにふさわしい季節だ。
この「芸術の秋」。アメリカでは、芸術には季節はないらしい。秋だからといって、特別にアートな気分がふつふつとわき出てくることはないとのこと。そう言えば、コロラドの山奥の田舎町で、週末にクラシック音楽の演奏会を手ごろな値段で楽しむことが出来た。
世界的な指揮者による演奏だったが、演奏会はまさに草の根。市民ボランティアによる運営で、コンサートは、当日の立ち席で安く聴くことが出来る。芸術は日常なのだ。
パリでも、美術館は子供があふれていた。学校の授業で、子供たちが絵を眺めながら床に座って先生話を聞いていたりしている。その説明の内容はなかなか高度のものだったように記憶している。

1840年11月に誕生したClaude Monet(クロード・モネ)は、光に夢中になり、1日のうちの光の異なる色彩を描いた。たった一つの風景が、あらゆる時間帯、あらゆる天候のもとで表現されている。

さてさて、こんな話を始めたのも、最近、久しぶりに芸術に触れる機会があったからだ。
バレエ・スタジオの発表会。昔から、バレエ・ダンサーを写真に撮るのが夢だったのだ。その夢が一歩前進した。この日のため、ドラマを構築する絵作りのイメージトレーニングに励んだのだが、撮影許可を頂いたのは発表会本番のみ。・・・ドキュメンタリーにはほど遠い写真になってしまった。
ダンサーの写真撮影がシビアに制限されているのは、盗撮する輩が多いとのことで、無断で公開された写真に深く傷けられることがあるからとのこと。
写真屋は写真に写った人々を守る義務がある。だからネットで写真は公開しないが、ダンサーたちのしなやかで、かつ、切れのいい演技に深い感動を覚えた。まさに、芸術。。力不足ながら、ぼくらしさを写真に残して行きたい。


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感謝!@雲見

2011-11-28 23:59:47 | プチ放浪 海沿い編
  

11月最終の週末。小春日和のダイビング日和。
永野氏のイントラデビューには来れなかったので、1週遅れてのお祝いダイブでした。

水温は18℃。
他のショップはドライが多かったけど、体育会系のPチームはまだまだウェットで潜降です。

24mの裏側にはキンメモドキがぐっちゃり。大牛の壁にはウミウシ天国。
雲見の海は季節の変わり目を迎えています。あんなに小さかった季節来遊魚たちも、大きくなってもう幼魚とは呼べないかも・・・
至福のダイビング。

Pイントラへのリクエストは、指さしたウミウシ。

 

小さすぎっ!
指先とは離れたところにいるし・・・。
小さな課題っすね。
Pちゃん、これからもよろしくっす。

今日のブログは下田ダイバースのログから転記です。Pちゃんとの合作。。
(っつうことで手抜きっす!!・・・だって、眠いんだもん!)

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珈琲貴族

2011-11-24 22:37:15 | 日記
    
 

2007年3月25日、震度6強の地震が石川県・門前町を襲った。押しつぶされた家々。日本で最も過疎化と高齢化の進んでいる町が、声をあげて泣いた。映画「私たちの時代」の冒頭シーン。
地震の翌日、門前町は「なごり雪」が降り続く。そのシーンが印象的だった・・・。

新宿武蔵野館で映画を観た帰り、靖国通りに面する喫茶店、珈琲貴族でお茶。
学生時代、ジャズ好きの友人が好きで、よく授業の合間について来た店だ。 名の通りの豪華な喫茶店。昭和後半の時代の話だ。

結局、ぼくらが青春時代を過ごした昭和50年代ってなんだったのだろう。
***1975(昭和50)年、サイゴン陥落、ベトナム戦争終わる。それまでの団塊世代たちの血気盛んな学生運動は一気に下火になった。祭りの後のむなしさ。

そして、村上 龍、庄司薫ら、「しらけ世代」のその後に来たものは、「なごり雪」だった。社会へのメッセージを持つことを捨て、自分たちの私的な世界を歌いあげた四畳半ソング。

***1980(昭和55)年、イラン・イラク戦争、ジョン・レノン凶弾に散る。
団塊世代の陰で目立つことのなかったぼくらの時代。
映画「私たちの時代」に出ていた現代の若者たちに、ぼくらの青春時代も状況は似ていたのかもしれない。

***1983(昭和58)年、青函トンネル貫通、大韓航空機撃墜事件。
「私たちの時代」では、9年連続して石川県の高校女子ソフトボール新人戦を制した石川県立門前高等学校が、過疎対策ということで学校統合により廃校に。
同高校出身で日本女子体育大学時代に女子ソフトボール世界大会優勝メンバーだった室谷監督は、大学卒業と同時に同高校女子ソフトボール部監督に就任してから移動することもなく、定年を迎える。自宅に部員20名と寝食を共にしていた室谷氏は、母校の廃校計画を聞いて「なにか方法があったはず」とつぶやく。「こんないい高校を廃校にするのはもったいない」
・・・経済効率だけで物事を判断するしか能のない、どこかの国の大臣に聞かせてやりたい言葉だ。
いったい、日本はどこへ向かっているのだろう。

これから自分たちは、どこへ向かえばいいのか。何を信じて、進んでいけばいいのか。若者たちの希望は霞がかかっているかように視界不良だ。いつだって時代は、不安を抱いた若者たちの暗中模索の中で形成されていく。


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秋の小湊鉄道

2011-11-23 22:05:29 | プチ放浪 都会編

 
 

駅舎の横でそびえたつ大イチョウ。そして、プラットホームは線路を吹き抜ける風に包み込まれてい
る。イチョウの前の小さな柿の木が実を結び、夕日を反射して赤く輝いている。

イチョウの祖先は恐竜時代からあり、かつては世界中に様々な種類があった。
しかし、そのほとんどが絶滅してしまい、中国のごく一部で生き延びた。イチョウは1000年ほど前に日本に伝わり、江戸時代になってドイツ人医師エンゲルベルト・ケンペルにより日本からヨーロッパに伝わったという。

上総久保駅の開業は1933年4月10日だ。おりしも、同年、独国会で全権委任法可決され、ナチス独裁が確立。また、日本政府は国際連盟脱退の詔書を発布。
中央線東京・中野間で急行運転開始。総武線も中野まで乗入れが始まった時代。
フランクリン・ルーズベルトが第32代米大統領に就任。ニューディール政策始動。時代はこの後、大きく変動していく。

上総久保駅の開業に前後してこのイチョウが植えられたとすると、樹齢はおおよそ80年。イチョウは、駅舎の傍らで時代の変遷を見てきたことになる。
やがて、踏切遮断機の警報が鳴って、小湊鉄道の列車がやってくる。数名の写真愛好家たちが、カメラをセットして列車を待っている。小湊鉄道は各駅ごとに独特の味わいがあって、沿線にはこのような鉄道ファンがあちこちにいる。


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スタバのインドネシア限定豆

2011-11-22 22:48:36 | 日記

 

2004年12月26日。クリスマス休暇の真っただ中のインドネシア西部、スマトラ島をマグニチュード9.1の地震が襲った。
この地震は、1960年に発生したチリ地震のマグニチュード9.5に次ぐ超巨大なものだった。震源はスンダ海溝。インド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことによる海溝型地震。これにより、ビルマ・マイクロプレートの歪みが一気に開放された。

この地震によって生じた津波はインドネシア、タイ、インド、スリランカなどの諸国の沿岸を襲った。津波による死者は28万3千人以上にのぼり、未曾有の大災害となった。

この津波に巻き込まれ臨死体験をしたという設定の映画がある。クリント・イーストウッド監督作の「ヒアー・アフター」だ。2011年2月19日公開。
折しも3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて、3月14日上映を中止。遠い国の震災が、他人事でなくなった、あの日。

クリント・イーストウッド監督は、若い頃、歩兵隊に属していた時、飛行機事故に遭遇し、自ら岸辺まで泳ぎ着いて一命をとりとめたそうだ。この事故がなければ、一兵士として朝鮮半島に送り出されていたに違いないと彼は振り返る。

生きてさえ、そして、ベストを尽くしていれば、希望は繋がる。変わらないと救われない。この映画はぼくらに勇気と輝く未来を示してくれている。すごいドラマだ。
そんなことを思い出しながら、スタバのインドネシア限定豆。

Hereafter Trailer
 


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