ぼくの相棒、ニコンの老化の話をしたが、今日はぼくの目の老化の話。
加齢黄斑変性。人の目はカメラに例えると、水晶体がレンズ、網膜がフィルムの役割を果たしている。
網膜のなかでもっとも重要な部分は、ものを見る中心となる黄斑(おうはん)。黄斑に異常が発生すると、視力に低下を来し、その部位が中心部だと深刻な話となる。加齢黄斑変性は、黄斑の加齢に伴う変化によっておこる疾患で、高齢者の失明原因のひとつらしい。
つまりは、カメラで言うフィルムが経時劣化したのに相当する。
もともと、緑内障で医者通いをしていたのだが、極端にものが見え難くなり、かかりつけの医者から大きな病院を紹介された。診察の結果は脈絡膜から発生する脈絡膜新生血管の滲出。その発生原因はまだわかっていない。パソコンなど眼への光刺激が原因のひとつとも言われている。
さて、修理方法だが、なんと眼球への薬剤のインジェクション。点眼とかの生易しいもんじゃない。眼球に注射針を突き刺し、薬剤を注射する。1ヶ月ごとに計3回。
昨年の10月から修理を開始。せんだって、3回目の注射を終えた。
麻酔を点眼してからの注射なのだが、目に針が入る瞬間は、麻酔が効いていても、ひたすら怖い。体中の筋肉が猛烈な緊張でこわばる中、注射はものの2~3分で終わる。が、怖い。
2度目の注射では、看護婦さんが注射の間、ぼくの右手をそっと握り締めていてくれた。
まぶたが閉じないように、透明のテープで、見開いた眼球ごと固定されるのだが、注射されるぐらいなら、失明したほうがマシなんて気もしてくる。
こんなんで、右目の視野がゆがんで見える。したがって、写真のピントはカメラ任せ。
こんなんだから、相棒のニコンと仲良く年をとっていかざるを得ない。
ニコンがぼくの目の代わりをして、写真を撮ってくれている。
ありがとう。ニコン。
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。
にほんブログ村