tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ハロウィン・ダイビング

2010-10-31 22:34:18 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 
 

さて、準備はできたかな?
「は~い。魔女のとんがり帽子のフードをかぶってライトをつけてっと。あれ?だれか来ましたよ」
あれが今日、一緒に潜るゲスト。ジャック・オ・ランタンさ。本物の提灯ジャックはカブをくりぬいたランタンを片手に持ってさまよっている。
「って、なんかすげえ仮装っすね。まるで本物の幽霊みたいじゃないっすか!」
幽霊っちゃ幽霊だが、死後、生前の行いの悪さから天国へいくことを拒否され、悪魔との契約により地獄に行くこともできず彷徨い続けている。
「もう、冗談は勘弁してくださいよ。だいいち、彼はあんな、かぼちゃのマスクで潜れるんです?」
それは、好きずきってやつだ。・・・さ、エントリーするぞ。

「あれ?ジャックさん、ライトが消えちゃったすけど・・・」
うみゅ、やっぱりジャックの弱点は水だったか・・・。ランタンの明かりが消えちゃ、ヤツは永遠に闇から出られない。
「大変じゃないっすか!救助しなきゃ」
だから言っていおろうが!ヤツは天国へいくことを拒否され、悪魔との契約により地獄に行くこともできず彷徨い続けている。
「んで、どうなるんです?」
ランタンが乾きゃ、またでてくるさ
「あ!ジャックさんが戻ってきた。ジャックさん。迷子になっちゃダメですよ」
「‘&%$’&’$+*>+)’%$#!」
「あれ?ジャックさん何語を話しているんですか?」
ケルト語だ。
「ああ、知ってまふ。2チャンネルで使う言葉でつよね?」
・・・おまえ、カルト語って言いたいのか?
「ひょっとして、パッチワークの?」
ん?・・・キルト?ぜんぜん違う。似た英語を口にすりゃいいってもんじゃない
「煮た英語っておいしいでつよね?」
・・・・・?
・・・さあ、行こう

っつうことで、1500記念ダイブを目指したハロウィン・ダイビングは台風の名残をものともせず、敢行されました。さすがにナイトじゃないですけどね。
JUNKOさん。改めて1500本おめでとうございます。


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ハロウィン・ダイビング(イブ)

2010-10-30 20:43:52 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 

背後の山が夕闇の空にくっきりとそびえ、遠くの海岸沿いの道路から時折通行する車の明かりがまたたいていた。
正面の空は太陽の手から放たれて、水面に絢爛と燃え立っている。
藍色と、紫と、茜と、緋の帯が、幾筋も重なりよじれあって、宵闇を招いていた。
そして、裏手の山にはすでに暗黒が訪れていた。

「すっかり暗くなりましたね」
うん、でも大丈夫。水中ライトはばっちりチェックした。
「しかし、寒いっすね。もう、5mmのワンピーじゃ凍えちまいそう」
水の中は平気だよ。暖かいぐらい。
「でも、ハロウィンが1500本目の記念ダイブだなんて、ステキですね」
うみゅ、でも台風が通過の今日は、さすがに人が少ない・・・
「まあ、いいじゃないですか。こうして仮装してナイトダイビングできるわけだし」
さて、準備をはじめようか。(ぼわっ)
「わっ、なんすかそれ?・・・フワフワ浮いてますけど」
新しいライトだ。ウィルオウィスプ(Will o' the wisp)。松明持ちのウィリアムの意味。
「それって、どこのメーカーなんです?」
これは市販されてはいないんだよ。死後の国へ向かわずに現世を彷徨い続ける、ウィリアムという名の男の魂だ。
「ハロウィン・ナイトだからって、またまた冗談を。トリック・オア・トリートなんて子供じみたことを言わないでくださいよ」
・・・冗談ではない。
「おー♪マスクはお約束のコウモリっすね。その仮装マスク、カコイイっす」
・・・そうか?

(明日に続く)


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砂の上の足跡 マリー・スティーブンソン

2010-10-29 23:11:36 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 

ある夜、私は神と一緒に砂浜を歩いている夢を見た。
 多くの人生の記憶が空にフラッシュバックした。
  その一つ一つのシーンで、砂の上には歩み行く足跡があった。
   いくつかの時は2つの足跡で、そしてある時はたった一つの足跡で。

    私はそれに気が付いて不信に思った。なぜなら、私がかつて悩みや悲しみに捕らわれた時や、落ち込んだ時、
     そんな人生の苦しいときに限って、足跡はたった一つだけだったから。

      私は神にたずねた。
     「あなたに従えば、私とともに人生を歩いてくれると約束してくれたはず。
    でも、私の人生で一番辛かったときに、足跡はたった一つだけ。
   なぜ、最も必あなたを必要とする時に、私を一人にしておいたのですか?」

  神は答えた。
 「足跡がたった一つだけの時は
私はあなたを背負っていたのだよ」

飛行機の中で、感動に涙していた年配のフィリピーナ。この詩は彼女の家族からの手紙に記されていたものだという。
彼女の家族もまた遠くから、彼女を見守り、彼女の心を支えているのだろう。人はだれでも一人じゃ生きていかれない。
いろんなことがあったに違いない彼女の人生について、ぼくはあれこれ思いをめぐらした。


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Footprints in the Sand

2010-10-28 22:56:20 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 

パラオ行きの飛行機の中で、涙に暮れていた年配のフィリピンの女性。
差し出したポケットティッシュを、にっこり微笑んで受け取った彼女の涙の理由は、彼女の手帳に記された一遍の詩だった。
彼女は家族からの手紙にその詩を見つけ、手帳に書き写したという。
「どうぞ、読んでごらんなさい」
彼女は機内で配られた税関の申告用紙の裏側にその詩を書き写してくれた。
先の太い青のボールペンで書かれたそのメモは、外人特有の読みにくいアルファベットの文字だった。

Footprints in the Sand
 
 
        One night I dreamed I was walking along the beach with the Lord.
             Many scenes from my life flashed across the sky.
                  In each scene I noticed footprints in the sand.
                       Sometimes there were two sets of footprints,
                           other times there were one set of footprints.
 
                                  This bothered me because I noticed
                                that during the low periods of my life,
                             when I was suffering from
                         anguish, sorrow or defeat,
                     I could see only one set of footprints.
 
          So I said to the Lord,
      "You promised me Lord,
         that if I followed you,
             you would walk with me always.
                   But I have noticed that during
                          the most trying periods of my life
                                 there have only been one
                                       set of footprints in the sand.
                                           Why, when I needed you most,
                                          you have not been there for me?"
 
                                 The Lord replied,
                          "The times when you have
                  seen only one set of footprints,
          is when I carried you."
                                                   Mary Stevenson

へたくそな文章ですが、明日、和訳したものをアップします。

「寒いですね」
ここ数日、そんな言葉が、挨拶がわりになりました。
今日は年末のような寒さの一日だそうです。氷雨もふりました。
台風14号も、こっちへ来そうです。

皆様、どうぞお大事に。


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涙の理由

2010-10-27 23:52:21 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 

先日のパラオ旅行にもって行った文庫本。本のページにメモがはさんであるのを見つけて、その時の出来事を思い出した。
トランジットで寄ったグアムからパラオへ向かう飛行機で、空席をはさんだ隣の席の乗客はフィリピンの年配の女性だった。その婦人は、最初は窓側のぼくの座席に座っていた。席を確認したら、婦人の席はひとつ間をあけた通路側。婦人はすぐに席を替わってくれた。パラオまでの約3時間の飛行中は、夜間飛行と言うこともあって機内は静かだった。

機内食のサービスが終わって、座りっぱなしに飽きてきた頃だった。気がつくと、シートに座っているその婦人が、大粒の涙をこぼして泣いていた。自分の手帳を見ながら何かを思い出しているようだった。静かに泣いている年配の女性に対し、気がつかない振りをしてあげるのが礼儀だろう。だが、「旅は情け、人は心」と言う言葉もある。
ぼくは声をかけた。

彼女はにっこりと笑って答えてくれた。どうやら、涙の理由は、手帳に書かれていた80年も前にアメリカの女流詩人によって書かれた詩によるものだった。

Footprints in the Sand ー 有名な詩らしい。彼女はその詩を紙に書いて手渡してくれた。

Mary Stevensonという詩人が若いときに書いた詩だという。


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