tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アクアビクス46

2012-04-27 22:15:10 | lesson

 

今度の水泳コーチは”どエス”だ。生徒にビート板を持たせ、バタ足させて、ゼイゼイ言わせて喜んでいる。ただ、目の前が真っ暗になりそうなほどの酸欠でゴールにたどり着いても、ヒイヒイ言っているのはぼくだけだったりして、他の生徒たちは平然と先にゴールに着いているので、ひょっとしたら今度のコーチのサディストとしての資質は、思いの外、低いのかもしれない。

っつうことで、レッスン後、ジャグジーでまったりとしている”どエス”の彼女を捕まえていろいろ聞いてみた。
・・・ぼくがバタ足で泣きそうになる気持ちは、自分も練習の時にいつも感じているからわかるとのこと。そうか。ひょっとしたら、”どエス”に思えた彼女は、実際には自分を苛めて喜ぶ”どエム”なのかもしれない。
という話は置いておいて、”どエム”の彼女は自分の水泳の練習のため、週に何度かプールで3kmぐらい泳ぐのだそうだ。そして、彼女がそれにかかる時間は1時間とのこと。

・・・つまり、時速3km。人が普通に歩く速さが時速4kmだ。したがって、彼女はゆっくり歩く人並みの速さで長時間泳げるのだ。すげえ。
っつうことは、例えばベニスの様な運河の町に住んでいたら、ちょっと外出なんていうときは、橋を渡るために遠回りしなければならないが、めんどいから泳いじゃおってことに。
たとえば東京で、朝の通勤に道路が混んでいるから、自転車で走る代わりに東京湾を泳いで横断して出勤なんてこともできるかもしれない。

一方、ぼくが毎晩1時間かけて泳ぐ総距離はたったの400m。時速にして0.4km。これって、泳ぐ生物の中では、クリオネやムラサキコチョウウミウシ並みの低速。陸上で言えば、陸ガメの歩行速度0.2km/時と肩を並べる低速さだ。だから、プールサイドを歩いていくスタッフの女の子を追いかけて泳いでも追いつけるはずがない。。

ということで、水の都ベニスに生まれてなくて良かった。さもないと、毎日会社に遅刻していたことだろう。
って、ここまで書いて、なんと理路整然とした文章展開と結論なんだろうと思わず自画自賛してしまったのだが・・・。ん?なんか間違ってます?


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その時はよろしく

2012-04-26 22:22:20 | 港町 YOKOHAMA

 
 

ファインダー越しに目が合うと必ず微笑んでくれるそんな彼女。彼女からはカメラの陰に隠れたぼくの顔は見えないはずなのだが、ちっぽけなレンズを介して無言の会話がある。
「ちゃんと撮ってね」
「もちろんっす。レンズはずっと追いかけてるよ」
とか
「今日も来たの?」
「うん」
とか

・・・大道芸のスナップショットを撮るアマチュア・カメラマンは多い。だが、ぼくの写真は居並ぶカメラマンたちとはまったく違うショットだ。レンズの向きとそしてシャッターを押すタイミングでその違いがわかる。ぼくが撮りたいのは、ベリーダンサーの優雅な身のこなしや、きらびやかな衣装じゃなくて、被写体であるダンサーの人生を濃縮させたような一枚。数々のドラマを一枚の写真に写し出せたらといつも思う。

この日、パフォーマンスが始まって、しばらくは彼女の表情は硬かった。肌寒い天候だったせいもあったのだろう。
ぼくは、最初は彼女がダンサーたちの中にいることに気が付かなかった。というのも、ポジション取りに失敗して、観客の最前列だったからだ。低位置でしかも正面だと、レンズをあちこち向けるのは左右で写真を撮っている人たちの邪魔になるので難しかった。
この砂かぶり(かぶりつき?)のポジションを選んだのは、背景として日本丸をあしらえるからなのだが、その一方で、目の前のダンサーたちをやや下めから見上げる格好になる。
・・・つまり、路傍の石のごとくダンサーたちとは視線が全く交差しないポジション。
それでも、列の端っこの方で踊っていた彼女はぼくが隣を気にしながら向けたレンズに微笑んでくれた。そして、写真が撮りやすいように、ポジションを微妙に変えてくれた。

彼女の踊りは、観ているこちらまで踊る楽しさが伝わってくる。
こんなんで、彼女にはいつも感謝している。実際に彼女と言葉を交わしたことなんかないけど・・・。
いつも、写真を撮らせてくれてありがとう。そして、今度の野毛でもよろしく。


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中国雑技団

2012-04-25 22:38:59 | 港町 YOKOHAMA

  
 

領民企画の中国雑技団。
http://ryomin.com/members.html
「こんな運動したくても、ムリ」
サントリーの燃焼系アミノ式CMでおなじみだ。

中国の雑技芸術は、石器時代がそのスタートらしい。中国特有のオーバーな言い回しのような気もするが、中国には県級以上の専門雑技団が100余あって雑技関係者は 1万人を超えると聞くと、あながちその話も、ウソとは言い切れない気がする。
文字や娯楽がなかった時代に、アクロバットなサーカスは人々の心を魅了する出し物のひとつだったに違いない。大技を披露する芸人は、今も昔も大人気だ・・・。

領民企画の中国雑技団のメンバーたちをホームページで眺めていると、それぞれが超エリートなのがわかる。ふだんは中華街でアルバイトでもと思っていたら大間違いだった。皆、プロとして演技をしている。
怖かったら、あんな危険な雑技はできない。日々の鍛錬に裏打ちされた確かな自信があるのだろう。だが、あどけない顔をした彼女たちが大技に挑戦していくさまは・・・やはり平常心では見てられない。

ウチャオさん。彼女を見ていると創作意欲が沸く。写真を撮りたい衝動に駆られるのはもちろんだが、心にしみいるような、どことなく郷愁あふれる中国映画のスクリーンで彼女の姿を観てみたい気もする。あの「變臉 この櫂に手をそえて」のような映画。
それにしても、排椅倒立のような危険な技は、彼女にはもうやってほしくないし、見たくない。
・・・それはきっと、ぼくが彼女のファンだからだろう。。


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熱き思いに アルカマラーニ

2012-04-24 22:27:24 | 港町 YOKOHAMA

 
 

写真に写し込まれた人生のドラマが好きだ。たとえば、Marc Riboud (マルク・リブー)のヴェトナム反戦 ジャン・ローズ 1967年。
http://www.marcriboud.com/marcriboud/accueil.html
ヴェトナム反戦平和行進で国防総省護衛兵の銃剣に立ち向かうひとりの女性をフレームに収めている。だれしもが、女性の兵士を見るまなざしに彼女の平和への熱き想いと、そしてまた、写真家のマルク・リブーのメッセージがひしひしと伝わってくる。
「写真を撮ることは人生を味わうことだ」
彼の言葉にあるように、ぼくもまた写真を撮ることで何かを世に訴えていけたらと思っている。

さて、YOKOHAMA大道芸のアルカマラーニさん。今年は総勢17名の豪華キャスト。数じゃ負けてるけど、絢爛さじゃAKB48に決して負けていない。
・・・伝わってきますね。皆さんの熱き想い。。


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大報恩寺 通称千本釈迦堂の桜 

2012-04-23 22:10:34 | herb, plant
   
  

ここの大きな枝垂れ桜。千本釈迦堂を建築した棟梁の妻「おかめ」にちなんで、「阿亀桜」と呼ばれている。
ここに伝わるおかめ伝説はこうだ。
本堂を造営する際、大工の棟梁であった高次は代りのない柱の寸法を切り誤ってしまう。それを見た妻のおかめが枡組を用いるよう助言。
おかめは高次が女の提案で大任を果たしたことが知れてはと上棟式を待たずに自害する。
高次は妻の冥福を祈り宝篋印塔(おかめ塚)を建て、おかめの名にちなんだ福面を付けた扇御幣を飾った。
その後、大工の信仰を得るようになり今日でも上棟式には「おかめ」(お多福)の面を着けた御幣が飾られる。
おかめの由来は諸説あるのだが、このヤマトナデシコの話は悲しい。命を懸けて人の口を封じたのに、皮肉なことに後の世まで旦那のミスが語り継がれている。

阿亀桜よ。どうかそのきれいな姿で、高次のしでかした誤ちを人々の記憶から消し去れ。おかめが憐れ過ぎてやるせない。

町屋を改装したCAFEFROSCH(カフェフロッシュ)で、お茶。自家製ケーキを使ったおとなのパフェ。
バニラアイスクリームとビターなガトーショコラの組み合わせに、ラム酒付のクランベリーがトッピングしてある。ソースはラズベリー。・・・やっぱ、上品な味なんだなあ。京都。


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