「おとといの晩、カレーがでてきたでしょ!」
「ん?カレー??」
「乗ってたハンバーグにケチャップでWELCOMEって書いてあったじゃない」
ぼくは、あまりにも幸せな気持ちが続くと、記憶があやふやになるらしい。
撮った写真のシャッター速度や絞りなどは、ほとんどの写真について覚えているが、おとといの夕食のメニューなど、どうでもいいことは忘れ去ってしまってる。
人は悲しいことを忘れられるように、楽しいこともいつまでも記憶に残してはいられないのだ。
ミクロネシア連邦のチューク諸島にあるジープ島。天国の島だった。日本に帰ってきてまだ日が浅いというのに、島でのことはほとんど思い出せない。
ひょっとしたら、昔話の浦島太郎が行ったのは、竜宮城じゃなくてジープ島だったのかもしれない。経る日時さえ完全に忘れ去っていた。
撮ってきた写真を日本で見返して癒されてる。島にいた間は脳内麻薬物質β-エンドルフィンがたくさん分泌されてたんだろうな。
幸福感はサチレーション。小さなことなど忘れてしまう。
島の人々の笑顔があんなにきれいなのは、この辺に理由があるのかも。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
ジープ島(JEEP Island)は、ミクロネシア連邦のチューク州にある無人島。
地元の人々のダイナマイト漁で、サンゴは破壊され尽くしてたけど、吉田宏司氏が15年かけて再生。世界の絶景100選の堂々1位に。
昨年の台風ではサンゴがだいぶやられ、そこに新しい小さなサンゴがまたまた再生中。海の生物たちのたくましい生命力に感動。
最高の海と星空。今はただありがとう。ジープ島。。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
モエン島のリゾート施設から足を踏み出せば、そこは舗装のない穴ぼこだらけの田舎道になる。その道の朝は、近くの学校へ通う子供たちや、コーヒーの入った紙コップを抱えた地元の人たちがのんびり歩いている。
道で出会う人ごとに「こんにちは」と笑顔であいさつされるのだが、実際には英語も日本語もほとんど通じない。
モーニングコーヒーを飲みたくてカフェの場所を聞く。道にいた人が指差して「カフェ」と教えてくれる。しかし、それらしき建物は見当たらない。
当惑していると、普通の家に見える入口を入っていけとのジェスチャー。
教えてくれてるのは背中にPOLICEと書かれた黄色いTシャツを着てるから、まぎれもなく地元の警察官で、毎朝、登校する子供たちを見守っているのだろう。
モエン島のカフェには看板がない。戸の開いた平屋の入り口を入っていくと、10畳ほどの何にもない空間があり、奥の窓側に炊事道具がつまれたテーブルがる。
10代の女性たちが話をしている。
テーブルの片隅にはネスカフェの瓶が並び、コーヒーを注文するとその若い女性がミルク入りのとびっきり甘いインスタントコーヒーを大きな紙のカップにたっぷりと淹れてくれる。
カフェの片隅に一畳ほどのマットが敷かれ、チャージなしで座って飲むことができるようだ。マットが敷かれた反対側には家族の写真が貼られていて、家族の食事はここでするのだろう。
・・・おっと、ここは土足じゃだめだった。
コーヒーを飲んでいたら、女性にパンケーキらしきものを勧められた。
平べったいピザのような硬い生地で甘い。フライパンにヤシ油をひいて焼いていると思われ、ひょっとしたらパンの木の実から作られるのかもしれない。
女性たちは恥ずかしがってレンズを向けると顔をそむけてしまう。それでも、片言で会話するときの笑顔は堪らなくステキだ。
物質的な満足など人の喜びのほんの一部なのだ。衣食が足りているものの言葉かもしれないが、ぼくをふだん覆っている虚ろさは、彼らには決してない。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
食事が終わって、西の空に広がる天の川をしばらく眺めた後、ダイニング兼ラウンジ兼のオープン・スペースに戻る。
もう、旅のメンバーの大半は、昼間の潜りの疲れから星の下で就寝。
寄せ集めて8人座れるようにした、ろうそくがまたたく木のテーブルには、旅に同行した父親に突然カミングアウトした娘さんを中心に話が盛り上がっていた。
・・・バイト先で知り合い2年間付き合った外国人の彼氏との結婚を許してほしい。
彼女の父親に対する願いだった。
島の月夜のひとときに、突然、話を切り出されたお父さんは、おどろきつつもニコニコしながら話を聞いている。自慢の別嬪の娘さんなのだろう。
娘さんは娘さんで、外国人に嫁ぐことが両親にとって嫌じゃないかと気にしている。
要は親思いのやさしい娘さんなのだ。
事前に彼女のカミングアウトの計画を知らされていたツアーの女性たちが、彼女の話がうまく行くように盛り上げている。まるっきり他人事なのにいいやつらだ。
そうとう娘さんの気持ちは固そう。それでも、あくまで外国人との結婚に対する両親の気持ちを慮っているのだ。
いい話じゃないか。。
自慢のべっぴんの娘。おとうさんは始終ニコニコ顔。
親思いの彼女なら、外国人の彼氏のパパ、ママもきっと大事にする。そして彼らからよくできたヨメとしてかわいがられるに違いない。
親子といえば、グアムへ発つチュークの空港に、旅発つ若い男を見送る現地の人たちがいた。
まさに南国の典型的に大柄の母親が、よくありがちに今風の恰好をした息子にあれこれと話を聞かせている。息子はおそらくは初めての旅立ちに、相当、緊張しながらも神妙な顔つきで母親の話を聞いている。そして周りには見送りに来た彼の友人たち。
家族の別れはいつもこうだ。心配で泣き出しそうな母親の、時折、うつむく顔が切ない。
どうあれ、若い人たちが新しい生活に向けて一歩踏み出そうとしているのはいいことだ。彼らの幸せを祈ってやまない。
Be happy. 幸せになれ!!
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
モエン島ってかなりゆるい南の島
就職率は20%
無職でも、魚やフルーツなどで自給自足がなりたつので問題ないのかも
パンの実やバナナ、タロイモ、そして魚が中心の食生活
空港からリゾートホテルへの道は、穴ぼこだらけの島のメインストリート
教会やスーパー(露店)が並ぶ
ぼくらの生活環境や習慣と比較すると不便さを想像してしまう
それでも、子供たちや若者のくったくのない笑顔を見ているととても幸せそうに見える
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村