ベニス初日。言葉がほとんど通じない異国での一人飯は、注文の際に緊張しまくる割に苦労はなかった。まだ暗いうちにホテルの周辺の探索に出かけ、ナトリウム街灯に照らされてオレンジ色に染まる雪の大通りを歩いていて、明け方でもまだ開いているバールを発見。
カウンターの女性にエスプレッソとブリオッシュを頼み、朝飯前の朝イタ飯(夜食?)。バールは、イタリア全土で16万軒もあるといわれ、地域生活に密着した欠かせないお店だ。
ホテルに帰りシャワーを浴び、今度はブス(バス)で出かけたベニスの中心。ぼくはそこで案の定、迷子になった。迷路のような路地をぶらつくうちに方向感覚を喪失。人の流れに乗って歩いていくうち、いくつものしゃれたバールを通り過ぎ、いくつかの気に入ったバールに入って、朝飯とお茶とランチをした。道に迷ってはいるが、どうにかなるさと。これからベニスで5日間。なんの観光計画もないけど、時間だけはたっぷりとある。
一冊だけ持っていたガイドブックは、ヴェネツィア ~カフェ&バーカロでめぐる、12の迷宮路地散歩 (地球の歩き方 GEM STONE 23: 篠 利幸著)。
雰囲気たっぷりのいろんなバールの写真が気に入って買ったガイドブックなのだが、ベニスの迷宮路地をたどって掲載されているバールに行きつくのは、よっぽど運がよくなければ難しそうだ。なので、早々とガイドブックを使うのを諦めた。第一、ディパックからガイドブックをいちいち取り出して地図を見るのは邪魔くさい。片手はカメラでふさがっているし。。
それにガイドブックにある日本語で表記された超簡単な地図をどうやって使えというのだ?・・・例えば”ローマ広場”。広場ってイタリア語で何と言うんだ??
頼みの綱のiPhone地図アプリは、近くのWiFiスポットすら見つけられずに、しかもiPhone3Gは電子コンパスが無いので、なんの役にも立たない。
っつうことで、三島由紀夫が結局カンで歩くほかなかったベニス。彼にならって、動物的なカンを頼りにベニスを彷徨(咆哮)。行き当たりばったりで入ったバーカロで、ガラスケースに並んでいるイタリアのサンドイッチというべきパニーノ(パニーノ・インボッティート、panino imbottito、~5?)やら、ズッキーニの花の天ぷらなどチケッティといわれるおつまみ(2~3?)、魚介のフライ (Frittura Mista、3?)や、大きなブールベリーパイ(3?)を食べていたら、お腹いっぱいに。
ちなみに、バーカロとは、ベニス特有のオステリア、つまり居酒屋のこと。メニューの主役はワインとチケッティ(小皿料理)。
イタリアで食事の際に最初に洗礼を受けるのは、リストランテとトラットリアの違い(値段の違い)だろう。それから「ピッツェリア」「オステリア」「バール」などといういろんなタイプのカフェがある(すまん。カフェとバールの基本的な違いをまだ理解していない)。
種類分けをわかった範囲で書くと
リストランテ・バール しっかりとした食事ができる店
ピッツェリア・バール パスタやピッツアがメインのお店
パニーノ・バール イタリアン・サンドイッチが中心のお店
カフェ・バール カフェメニューのお店
エノテカ・バール ワインやお酒メインのお店(酒だけ。たぶん)
ジェラテリア・バール ジェラートのお店
バールでは、立ったままカウンターで注文した飲み物を飲んだあと、お金を払う。バールへ立ち寄る目的は、喉の渇きを癒すなり、軽く休憩するなり、トイレを借りるなり、情報収集するなり、いろんな理由だ。
カウンターでの利用は、テーブルよりも値段が安い。エスプレッソは、間違えて特別の店に行かない限り1ユーロ程度。テーブル席の値段は一般に倍くらいするのだが、バールによっては壁に作り付けのテーブル席でも同じ値段だったりする。
基本は裏路地の地元の女性たちが利用しているバール。そうした店が安くておいしくてお勧め。
ということで、初日はバーカロめぐりで終わってしまい、ちゃんとした食事はしなかったorz。
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