ダイビング師匠のブログ(http://keiko0622.exblog.jp/8863620/)に誘われて、FMヨコハマを聞きながらの伊豆下田のクラブハウスへのドライブ。
カノジョいわく、伊東くらいが限界だと思っていた84.7MHzの電波が、伊豆の山々を越えて届くらしい。
FM電波はVHF(Very High Frequency)と呼ばれる帯域で、光のように直進性が高い。上空の電離層を突き抜けてしまうので、電離層の反射を使って伝達されるということがない。だから、地図上で伊豆高原の陰になる熱川あたりが限界と読んでいたのだが、見事はずれ。結局どこまで聞こえるかはカノジョのブログでご確認を・・・。
さて、今回の雲見。
20年以上も前にこき使ったニコノスVを携行。ニコノスはニコンが生産していた35mm水中カメラの総称。5世代目のニコノスVは、1984年発売以来、十数年以上のロングセラーとなったが、ついにデジタルの波に押され、2002年秋のに生産終了となった。
寡黙なカメラだ。ニコノスはそれまでのカメラの使用限界を大きく広げた。フランスから技術移植しニコンで作られていた防水レンズ交換カメラ。
ボディは軽金属鋳造にプラスチック真空含浸してある。シール部は基本的にバイトン O リング。
もとはニコンは、こういう偏屈なカメラも採算度外視で作っていた。
たとえ儲からなくても、どこかが必ず商品ラインナップに入れておかなければならないものがある。
それがメーカーの意地。職人の誇りだ。そうした一介の職人の誇りが会社の歴史を作るのだと思う。
切り捨てたらそこで終わり・・・。
雲見のお薦めは小牛の洞窟。30メートル以上の細長い洞窟で、洞窟から外に出る時が特にきれいだ。中が真っ暗、外が明るい青で、そこに魚やソフトコーラルのシルエットが写る。写真で光のカーテンをいかに表現するか、カメラマンの個性が発揮されるところ。
さらに、この日の3本目は田子に移動し、前岡インストラクターとマンツーでナイトダイビング。
「カシャ」というシャッター音や、フィルムを巻き上げる動作。ニコノス特有の数々の設定。
その全てが懐かしくて、楽しくて、気がつけばフィルムをすべて使い切っていた。「写真を撮る」という楽しみを、久しぶりに思い出したひと時だった。
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