北米のインディアン、南米のインディオの祖先は、約2万5000年前にシベリアに進出したモンゴロイドであるというのが定説だ。
当時は最終氷期の最盛期で、現在のベーリング海は陸地のベーリンジアになっており、ユーラシア大陸からアラスカに歩いて渡れた。
近年のDNA分析によれば、モンゴロイドは、1万4000~1万2000年前にベーリング地峡を渡りアメリカ大陸に進出。また3000~2000年前には太平洋の島々にも移住したとされる。
不思議なのは、南米インディオが、「狭義のモンゴロイド」として、かなり日本人に近いのだが、北米インディアンの遺伝子が「狭義のモンゴロイド」から離れていること。
その一方で、古代の日本人(縄文人)は、日本を離れ、太平洋を越えてオセアニアの島々へと広がっていった。
ラピタ人は、太平洋各地に広がった世界初の航海民族で、ラピタ土器という独特の装飾土器を持つことで知られている。タロイモなどを栽培する農耕民族でもあり、海洋活動に特化した文化を持っていた。航海術を駆使してわずか500年ほどの間に、バヌアツ、ニューカレドニア、フィジー、トンガやサモアの島々に拡散し、ラピタ文化を広く展開した。しかし、その文化は、2000年前にこつぜんと姿を消してしまう。
航海手段は、カヌーを改良したダブル・カヌーといわれる2つの船体を板でつないだものを使用。大きいものは全長30mにも達し、新天地開拓のため、食料や園芸植物、飼育する家畜などを載せて旅していた。
航海術は、鳥が飛ぶ方角をはじめ、星や太陽、月などの天文現象と、風や波、雲などの自然現象を最大限に利用したらしい。
・・・南九州など日本の一部とアンデス先住民の白血病ウィルスの型は一致するらしい。北米先住民とはここでも異なる。
つまり、太平洋を渡り、南回りで南米に到達した集団がいるのかもしれない。
事実、ポリネシアでは南米原産のサツマイモが古来からあり、サツマイモをクマラといっているが、南米アンデス高地のアイマラ語ではクマラとほとんど同じ呼び方をする。
また、遺伝子分析により、南中部チリ(Arauco半島の南の側の上の内陸のおよそ1マイル半)のEl Arenal-1と呼ばれている遺跡で見つかったニワトリの骨の遺伝子が、チリから8000km以上も離れたサモアやトンガのニワトリのものと一致したとの報告もある。
大集団でなければ、DNAなどの痕跡は残りにくく、新しい文化を根付かせるのも困難だ。
南回りで南米に渡ったとして、大海に舳先を進めたその動機は、好奇心だったのだろうか。それとも、部族間の対立や争いなどによって出て行ったのだろうか。
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