バラにスパニッシュダンサーという品種があるらしいけど、ここではウミウシ。
赤いドレスの裾に白い縁取りがあったり、黒地にオレンジの縁取り。南国では、体長20㎝ほどのそんな派手な色彩のウミウシがくねくねと水中を泳ぐ。世界最大級のウミウシ。大きい個体は60㎝にもなるという。
いつも泳いでいる、というわけではないのだが、泳いでいる時はまさにフラメンコを踊っているように優雅で大迫力の「舞い」を見せてくれる。なので、スパニッシュ・ダンサーの異名を持つ。
体色が派手なのは、たぶん、有毒な生物を食べることで体内に毒を蓄積しているからだと思う。捕食者など自分に害を及ぼす他の生物に対する警告ため色彩が派手なのだ。
アヤメの花を撮っていて、あの派手なウミウシを思い出した。アヤメも実は「イリジェニン」、「イリジン」「テクトリジン」などの毒成分が、全ての部位に含まれている。特に根っこの部分は毒が高濃度で存在。食べると、腹痛やおう吐を引き起こす。
一方、漢方薬として利用される菖蒲はサトイモ科。なので、こどもの日には菖蒲湯として親しまれているのだね。
アヤメといえばアヤメ科のアヤメをさすようになった江戸時代からなんだそうな。
平安文学などにある「アヤメ」はサトイモ科のショウブのこと。
まあ、見分けがつかないけど、どっちもキレイっすね~。
室生犀星が日記に開花数を記していたのは、郷里の石川県金沢から移植した 「岡あやめ」 。
133輪咲かせながらも、10輪の時が「却って美しい」と記した。
なんとかフォーティエイトのように数に頼んで魅せるのじゃなく、青空にりんと咲き立つ姿が印象が深いのかも。。
岡あやめは金沢の犀星の墓に逆移植されたらしい。今頃、かの地でも花をつけているんだろう。
久しぶりに写真を撮りに行かずのオフの日曜日。レンタルDVDで借りっぱなしだった「MY VOYAGE
TO ITALY」を観た。
ご存じ、ハリウッドのマーティン・スコセッシ監督が個人的立場から作ったイタリア映画史をめぐるドキュメンたりー映画。
ひところのイタリア映画は、本当に芸術の極みだったことを思い知らされた。モノクロ画像の美しさはさることながら、シリアスな場面の中にも人間の面白さの描写を忘れない。人々の生活のドラマがそこに描かれている。
写真も一瞬の美を捉えることも、また、人生を凝縮した絵を構築することができる。撮りたいですね。そんな写真を。
料理が2ヶ月毎に替わり、世界各国の朝ごはんを楽しめるあのお店。今月はベトナム料理・・・だった。
いつも昼ぐらいは行列ができて入れないから、ピークの時間帯を外して入店(←使い方合ってる?)。
向かい合わせで、10人程度並べる大きなテーブルに先客が4人。店の女性が4人。
みんな客入りのピークを過ぎた午後の静かな時間を楽しんでいる。
立って席の案内を待っていると、店の女性たちは話に夢中で気づいてもらえない。といっても、2~3歩歩けば、彼女たちのすぐ近くに。声をかけるのもはばかれるほどの距離。
ようやく気が付いた女性があごで席を示して、空いてる席に座れと。
・・・ベトナムって、客に対するおもてなしはどうだっけ?
たしか、かわいいウエートレスが店の外を歩いてたぼくを捕まえてテラスの席に案内してくれたっけ。
それからは、ずっとその席がぼくの席だった。そんなことを思い出した。
人気のあのお店。そんなんで、お目当てのベトナムの朝ごはんは売り切れ。
( ;∀;)
いつも話しかけてくれたお姉さんがいなくなって、縁が遠くなってしまった。
ベトナムの昼ご飯なら、ほかの店の方がくつろげる。
もう通わなくてもいいかな。。