成田国際空港会社(NAA)は、現在ある第1、第2ターミナルとは別に、「格安航空会社(LCC)」専用の旅客ターミナルビルを新設する方向で検討を始めた。
10月の羽田空港の国際線発着枠拡大を控え、「競争力強化にはLCC誘致が不可欠」と判断した。
国土交通省も対応を急ぐよう指示しており、早ければ今秋にも具体的な計画を策定する。NAAによると、専用のターミナルビルを建設した場合、どれくらいの就航希望があるか、韓国、中国、インドネシア、マレーシアなどのLCC約20社を対象に近く需要調査を実施する。9月にロンドンで開かれるLCCの国際会議で各社の意向を聞き取り、ターミナル建設を最終的に判断する。
着陸料や施設使用料について、従来より引き下げたLCC向け料金体系の導入も検討中。
NAAは「LCC就航は新たな需要を喚起し、利用者増が期待できる」と話している。
格安航空会社は従来の大手航空会社と違い、人件費や営業・販売費など運航にかかるコストを抑えることで運賃を低く設定する(注1)。機内食を有料にするなど、旅客サービスも簡素化する例が多い。アジア諸国で成長が著しく、アジア地域では国際線旅客輸送量の10%程度を占める。
(注1)LCCの料金設定は「片道」が前提となっています。
(ここまではNAAの発表内容を引用しました)
現在、成田国際空港にはジェットスター航空(オーストラリア)が就航してます。
成田国際空港以外では、
・ジェットスター航空が関西国際空港、中部国際空港
・セブ・パシフィック航空(マレーシア)が関西国際空港
・エアプサン(韓国)が福岡空港と関西国際空港
などが就航しています。
エア・アジアも秋には茨城空港に就航する予定です。
格安航空会社の仕組みや利用方法・経験を詳しくしりたい方は下川祐治氏著書「格安エアラインで世界一周」(新潮文庫発刊)を読んでみてはいかがですか。
タイにはアジアのLCCで最も有名なエア・アジアが就航しています。そもそもはマレーシアの会社でしたが数年前に「タイ・エア・アジア」が設立されました。その意味では「就航」ではありません。タイ国内はもとより、ラオスを除く東南アジアの国々に就航しています。スワンナブーム国際空港にもいくつかの格安航空会社が就航していますが、チェックイン・カウンターが独立しているのはエア・アジアだけです。