富士通の英国子会社が、英国ポスト・オフィスに納入した会計システムの不具合が問題となっています。
一般的に「バグ(虫)」と呼ばれているものです。「バグ」は大きく分けて2種類あります。
一つは「プログラム・バグ」です。「A=B+C」と書くべきところを「A=B+D」と書いてしまったのです。検算をすればすぐ判明します。
もう一つは「システム・バグ」です。「システム」とは、会社業務の流れのことです。この手順を間違えてしまうと、全く異なる結果となります。
新聞記事に書かれていることは、この「システム・バグ」になります。
システムの製造元(ここでは富士通)は、発注元(ここではポスト・オフィス)からの仕様で、システムを作成します。
発注元は、製造元から納入されたシステムを検証後、問題がなければ導入します。
したがって、富士通に責任はありません。あくまで、発注元の検証が甘かったことが原因です。
同じことが、昨年日本でも発生しました。それは「マイナンバーカード」の不具合です。新聞記事によると、多くが運用ミスでした。
責任はデジタル庁と自治体にあります。